脊索
脊索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/07/26 14:32 UTC 版)
脊索(せきさく)は全ての脊索動物で見られる柔軟な棒状体である。これは中胚葉由来の細胞から構成され、胚の初期の軸を規定する。かつて原索動物と言われた群では成体までこれを維持する例がある。下等な脊椎動物では一生にわたって体の主軸を支えるが、高等な脊椎動物では脊椎と置き替わる。
これの出現は神経管と同期している。神経溝の腹側の内胚葉は軸方向に肥厚する。この肥厚は溝を作り、その縁が近づいていき、内胚葉から分離して細胞の棒状の塊(脊索)となる。一般的には脊索は、神経系を誘導する形成体であると考えられている。
高等脊椎動物では将来の脊椎の全ての長さを通して延び、中脳の前端まで届き、そこで将来の蝶形骨の鞍背となる領域で鉤様になって終わる。脊索は始め神経管と卵黄嚢の内胚葉の間にある。しかしすぐに、内側へ成長しそれを囲む中胚葉によって分離される。神経管と脊索を囲む中胚葉から、頭蓋骨と脊椎、そして脳膜と脊髄が発生する。
「脊索」の例文・使い方・用例・文例
- すべての脊索動物はいくつかの特性を共通して持っている。
- 脊索を形成する中胚葉区
- 脊索を持つ真正脊椎動物や動物を含む
- 脊索または脊柱を持つ脊索門の動物
- 最下等脊索動物と最下等脊椎動物、それに高等脊椎動物の胎児の体の支軸を形成する柔軟棒状組織
- 通常、尾部領域に限られる幼虫の被嚢類の動物の脊索
- 脊索動物門の科
- 脊索動物門の属
- 真正脊柱よりもむしろ脊索を持つ魚のような動物
- 幼形綱の脊索動物門の属
- ウナギ型の脊索動物の上綱で、顎と腹びれを持たない:ヤツメウナギ
- 鰭状の尾と脊索とセル骨を含む円錐形の歯を持つ小さい(長さ2インチの)絶滅した捕らえにくい魚
- 背骨または脊索が無いどんな動物でも
- 脊索動物の、脊索動物に関する、または、脊索動物に特徴的な
脊索と同じ種類の言葉
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