兼愛とは? わかりやすく解説

けん‐あい【兼愛】

読み方:けんあい

自他親疎区別なく、平等に人を愛すること中国古代思想家墨子(ぼくし)が唱えた


けんあい 【兼愛】


兼愛交利

(兼愛 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/23 20:08 UTC 版)

兼愛交利(けんあいこうり)とは、中国春秋時代の末期から戦国時代の初期にかけて、諸子百家のなかで墨家を大成した墨子が唱えた倫理説。儒教批判を含んでいる。

概要

墨子は、「天下の利益」は平等から生まれ、「天下の損害」は差別から起こるという前提に立ち、孔子による、にもとづく家族や長たる者のみを強調する差別的な愛(別愛)、限定的な愛(偏愛)であるとして批判し、自他の別なく全ての人を平等に、公平に隔たりなく愛すべきであるという博愛主義を唱えた。これが「兼(ひろ)く愛する」、すなわち「兼愛」である。兼愛は結果的に互いの福利を増進することとなるのであり、そのことを「交利」と呼んでいる。こうして墨子は、互いに互いの利益を考え、実践することから道徳が成り立つことを説いた。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「兼愛」の関連用語

兼愛のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



兼愛のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの兼愛交利 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS