楊松とは? わかりやすく解説

楊松

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/02 17:14 UTC 版)

楊 松(よう しょう)は小説『三国志演義』に登場する架空の人物。漢中の領主張魯配下の佞臣で、金に汚い男とされる。楊柏(正史では楊白)の兄という設定。

益州を支配する劉璋は漢中の張魯の脅威に怯え、劉備と結び張魯への備えにしようとしたが、かえって劉備に攻撃されたため、反目していた張魯に援軍を申し入れる。このとき、かつて曹操に敗れて落ち延びてきた馬超が援軍の役を引き受け、劉備の軍勢とぶつかり合うことになる。

馬超と対峙することは得でないと見た劉備陣営は、馬超と張魯の関係を破綻させるべく楊松に賄賂を贈り、張魯に讒言するように申し入れる。快諾した楊松は「馬超は蜀の地を我が物にするつもりだ」と張魯に吹聴し、馬超を退くことも進むこともできない状態に追い込んだ。行くあてを失った馬超は、李恢に説得され劉備に降るのであるが、この折に監視役だった楊柏が手土産として斬られている。

215年、曹操の張魯征伐の折、難攻不落の陽平関攻めに決め手を欠いた曹操陣営は、楊松に対して賄賂と共に内応の申し入れを行う。財宝と爵位に目が眩んだ楊松は、進んで曹操軍を引き入れることに協力、これにより曹操は張魯の支配する漢中の制圧に成功するのである。

張魯およびその配下は、降伏時の対応から曹操に厚遇を受けることとなるが、楊松だけは「主君を売った罪」を問われ、処刑されてしまう。


楊松

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 21:42 UTC 版)

三国志 (横山光輝の漫画)」の記事における「楊松」の解説

張魯配下の将。賄賂によって主君を動かす小物として描かれた。玄徳馬超味方引き入れる際は、張魯に「馬超叛意あり」と吹き込み馬超孤立させた。魏軍漢中侵攻の際には龐徳を魏に売り最終的に主君張魯をも曹操売った。しかし保身のためなら主君をも敵に売る行為曹操咎められ漢中平定後に処刑された。

※この「楊松」の解説は、「三国志 (横山光輝の漫画)」の解説の一部です。
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