岩波文庫
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岩波文庫(いわなみぶんこ)は、株式会社岩波書店が発行する文庫本レーベル。
注釈
- ^ 文庫巻末に掲載されている発刊の辞「読書子に寄す―岩波文庫発刊に際して」に、「かつては民を愚昧ならしめるために学芸が最も狭き堂宇に閉鎖されたことがあった。今や知識と美とを特権階級の独占より奪い返すことは常に進取的なる民衆の切なる要求である。岩波文庫はこの要求に応じそれに励まされて生まれた。」とある。なお、起草者は三木清で、当時の社長であった岩波茂雄の名で発表された。
- ^ その他の刊行書目として、『おらが春・我春集』、『病牀六尺』、『仰臥漫録』、『北村透谷集』(島崎藤村編)、『號外 他六篇』(國木田獨歩著)、『藤村詩抄』(自選)、『幸福者』、『出家とその弟子』、『賢者ナータン』(大庭米治郎訳)、『闇の力』(トルストイ著,米川正夫訳)、『生ける屍』(同著,同訳)、『叔父ワーニャ』(同訳)、『父』(小宮豊隆訳)、『令嬢ユリェ』(茅野蕭々訳)、『プラトン ソクラテスの弁明・クリトン』(久保勉・阿部次郎訳)、『認識の対象』(リッケルト著,山内得立訳)、『科学の価値』(ポアンカレ著,田邊元訳)。7月15日には『實践理性批判』(波多野精一・宮本和吉訳)が刊行された。
- ^ 2015年3月刊で休止
- ^ 1927年(昭和2年)の創刊当初は★1つで20銭であった。
- ^ 例外として「翻訳が新しくなったとき」などには、旧約のものを絶版にすることがある。
- ^ かつては春と秋であったが、現在は春のみ。
- ^ 1970年に廃止された[3][4]
- ^ この体裁を採用したのは「フランス装風の洒落た雰囲気を出すため」とされるが[4]、現在一般的になった三方裁ちに比べると製本上手間がかかる。なお、岩波文庫と同様に天の部分を化粧裁ちしていない文庫として新潮文庫があるが、その理由は本の上部に栞を付けているためである。
- ^ 定価を改訂して星の数が増えたときは、aを追加していた。
- ^ 例えば『黄1-1』の『古事記』ならば、〈30-001-1〉のように記載される。
- ^ 例えばルソー『告白』『孤独な夢想者の散歩』は赤から青に移籍した。
- ^ 森鷗外の『青年』や泉鏡花の『歌行燈』、野間宏の『真空地帯』の改版の際や、『源氏物語』の新版など。
- ^ 全分量の約半分に該当する。
出典
- ^ a b “文庫本”. 製本のひきだし 製本用語集. 東京都製本工業会. 2020年6月29日閲覧。
- ^ 岩波書店五十年
- ^ “岩波文庫の80年”. 岩波文庫. 2020年6月29日閲覧。
- ^ a b “文庫豆知識”. 岩波書店. 2020年6月29日閲覧。
- ^ ISBNと日本図書コードのルール<運用のガイド-資料集<日本図書コード管理センター[リンク切れ]
- ^ 桑原聡 (2005年4月18日). “出版インサイド『紫禁城の黄昏』岩波文庫版は何を隠したか”. 産経新聞 (産経新聞社) 2014年3月22日閲覧。
- ^ 山田侑平「岩波文庫 あの名著は誤訳だらけ――大学生必読「国際政治学の古典」は全く意味不明」『文藝春秋』第80巻(4号)2002年4月号、文藝春秋、2002年4月、202-209頁。
- ^ a b “『きけわだつみのこえ』改変事件”. 裁判の記録1999下. 日本ユニ著作権センター. 2011年4月5日閲覧。
- ^ 保阪(1999)、第7章
岩波文庫(岩波書店)
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『三島由紀夫紀行文集』(2018年9月15日)- 「アポロの杯」ほか海外・国内紀行を3章に分け収録。編・解説:佐藤秀明 『若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇』(2018年11月17日)- 他に「喜びの琴」を収録。解説:佐藤秀明 『三島由紀夫スポーツ論集』(2019年5月17日)。編・解説:佐藤秀明
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