十八史略とは? わかりやすく解説

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じゅうはっしりゃく〔ジフハツシリヤク〕【十八史略】

読み方:じゅうはっしりゃく

中国の歴史読本。元の曽先之(そうせんし)撰。史記から新五代史までの17正史宋史加えた18史を取捨選択して編纂した入門書日本には室町中期伝来


十八史略

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 17:18 UTC 版)

十八史略』(じゅうはっしりゃく)は、南宋の曾先之によってまとめられた、初学者向けの歴史書、歴史読本である。三皇五帝の伝説時代から南宋までの十八の正史を要約し、編年体で綴っている。「十八史」とは、『史記』から『新五代史』までの17史に曾先之が生きた一代を加えたものを意味している。


  1. ^ 林秀一『十八史略 上』明治書院新釈漢文大系20の「解説」、p4-5、1967
  2. ^ 市川任三『十八史略』明徳出版社
  3. ^ 林1967
  4. ^ 弇陋は浅陋と同義である。
  5. ^ 竹内弘行、十八史略、ビギナーズ・クラシックス中国の古典、p.30、角川文庫17240、ISBN 978-4-04-407225-4、2012年1月25日初版
  6. ^ 竹内弘行 2008, p. 7.
  7. ^ a b 平凡社大百科事典、第7巻(シュ-スキ)、p.133、1985年3月25日初版
  8. ^ a b 竹内弘行 2008, p. 49.
  9. ^ 高島俊男、"文化輸入国の悲哀"、『お言葉ですが・・・(3)明治タレント教授』、2002年10月10日、文藝春秋、ISBN 4-16-759804-3、p.134
  10. ^ 竹内弘行 2008, p. 50.
  11. ^ 青木玉:「小石川の家」、p.172、ISBN 4-06-206198-8、1994年、講談社(文庫版1998年 ISBN 4-06-263746-4 では、pp.199-200)、「寝たまゝの祖父は私の方へ目だけ向けて、「お前は学校で何を習っているね」という、仕方が無かった。「あの、万葉集、古事記、十八史略」と言った途端祖父は”え?”と目をむいた。「お前、十八史略なんざ、俺は五つくらいの時焼き薯を食べながら草双紙やなんかと一緒に読んだが、お前の大学はそんなものを教えるのか」とあきれ返った顔をし、落胆して目をつぶってしまった。
  12. ^ 高島俊男、"文化輸入国の悲哀"、『お言葉ですが・・・(3)明治タレント教授』文春文庫、2002年10月10日、文藝春秋、(ISBN 4-16-759804-3)、p.133
  13. ^ 高島俊男、"文化輸入国の悲哀"、『お言葉ですが・・・(3)明治タレント教授』文春文庫、2002年10月10日、文藝春秋、(ISBN 4-16-759804-3)、p.134
  14. ^ 明治の初めごろに西洋の学問をやった人の書きのこしたものを読んでいると、「パーレー万国史」を学んだ、ということがしょっちゅう出てくる。どんなものだろうと手に入れて読んでみた。原題は"Peter Parley's Universal History"という。現物をみてびっくり、アメリカの児童向けシリーズの一冊なのであった。(中略)おじいさんが子どもたちにお話をする、という形をとって、ごくやさしい英語で書いてある。明治のころのお雇い教師が、日本人にはこの程度のものが適当だろう、ということであたえたのだろう。」、「十八史略とピーター・パーレーとはよく似ている。本国では子どもの本である。ところが日本人は、漢字ばかりで、あるいは英語ばかりで書いてあるというもうそれだけで、ウヘーッと恐れ入ってしまう。外国の文化を崇拝することのみを知る文化輸入国の国民は、あわれなものである。」高島俊男、"文化輸入国の悲哀"、『お言葉ですが・・・(3)明治タレント教授』文春文庫、2002年10月10日、文藝春秋、ISBN 4-16-759804-3、pp.134-136
  15. ^ a b c 宮城谷昌光「中国史」『春秋の名君』1999年 講談社文庫、p96-7.


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