軍縮とは? わかりやすく解説

ぐん‐しゅく【軍縮】

読み方:ぐんしゅく

軍備縮小」の略。⇔軍拡


軍縮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 02:50 UTC 版)

軍縮(ぐんしゅく)とは、軍隊の持つ兵器、装備、人員などの削減、あるいは撤廃を行うことで軍隊の規模を縮小する一種。軍備縮小とも。対義語軍拡

概説

軍縮とは軍備を縮小することで軍拡の対義語である。一般に軍縮は国家の財政負担を減らすために行われる。単に戦時体制を解除したり、軍隊の量を減らすことで質的向上を目指す場合をも指す。

軍事上の安全保障は、基本的に相手との相対的な力関係によって定まる為に、現状において自国だけ大幅に軍縮すると、かえって周辺地域の力の安定を損ね、紛争を誘発させることが多い。そのため多国間で交渉して軍縮条約を締結し、互いに軍縮するということが行われる。他方で、例えば80年代のゴルバチョフの一方的軍縮宣言に見られるように、軍縮における一方的イニシアティブを提示することが、それが現実に実行されるか否かは別としても、逆に自国の安全保障上のプレゼンスを高めるという側面もある。加えて、現実には国家の財政危機などにより一方的に行われる軍縮もある。国家間の軍拡競争は相互の財政をひっ迫するためにブレーキをかける意味で軍縮交渉が行われてきた。これは外交交渉であるため相互に利益があることが前提となる。

現代では衝突の危機を低下させることを重視した軍備管理という概念も用いられるようになっている。

軍縮条約

軍縮はしばしば、国際的な条約に基づいて行われる。この条約のことを軍縮条約と呼ぶ。この場合、縮小される軍備は条約内で定義された種類の装備に限定される。

過去に締結された主要な軍縮条約には、以下のようなものがある。

関連項目


軍縮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:44 UTC 版)

昭和金融恐慌」の記事における「軍縮」の解説

帝国海軍かねてより主力艦増強更新を図るいわゆる八八艦隊計画推進しており、大戦中に最初の段階である八四艦隊案の下で主力艦長門陸奥加賀土佐天城赤城空母翔鶴はじめとする艦艇建造開始していた。戦後も続く好景気もあって1920年に「国防所要兵力第一次改訂」の予算成立し八八艦隊実現向けて追加戦艦巡洋戦艦中心とする大規模な艦艇建造着手した鈴木商店需要細った民間船舶から建艦需要拡大見込まれる相手取引経営軸足移していたが、直後に大反動見舞われた。やはり景気後退した米国でも不況の中で拡大する軍事予算他国中でも日本軍拡問題視して米国大統領ウォレン・ハーディング軍縮会議提唱し復興負担にあえぐ欧州諸国等も参加して1921年よりワシントン会議開催された。ここで軍艦保有新造制限する軍縮条約結ばれ、その取り決め沿って帝国海軍正面装備削減されることとなり、特に造船分野では新造需要激減した。これに対し政府からは造船企業に対して一定の補償金支払われたが、海軍が最も多額取引行っていた鈴木商店取引額減じてダメージ被ったまた、鈴木商店傘下神戸製鋼や関係の深い川造船所受注減らして業績悪化した

※この「軍縮」の解説は、「昭和金融恐慌」の解説の一部です。
「軍縮」を含む「昭和金融恐慌」の記事については、「昭和金融恐慌」の概要を参照ください。

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軍縮

出典:『Wiktionary』 (2021/08/06 12:22 UTC 版)

名詞

ぐんしゅく

  1. 小の略。

関連語

翻訳


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