軍隊符号
軍隊符号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 05:24 UTC 版)
「軍隊符号」も参照 軍隊においては部隊等の隊号・種類・兵種等を簡略表記した符号として、記号である「隊標」と文字である「略字」が使用され、これらは軍隊符号と称される。この内「略字」はラテン文字およびアラビア数字・ローマ数字によって構成されており、陸軍ではドイツ語ないし日本語の頭文字、海軍では英語ないし日本語の頭文字が主に用いられた。一例として陸軍においては「SA(総軍)」、「HA(方面軍)」、「A(軍、ドイツ語の Armee より)」、「D(師団)」、「B(旅団・団)」、「R(連隊)」、「b(大隊)」、「K / c(中隊)」等が使用されていた。航空部隊においては概ね「F(ドイツ語の Flieger より)」を冠し、「FSA(航空総軍)」、「FA(航空軍)」、「FD(飛行師団) / KD(航空師団)」、「FB(飛行団)」、「FR(飛行戦隊)」、「Fc(飛行中隊)」等、船舶部隊においては概ね「Se」を冠し、「SeC(船舶司令部)」、「SeU(船舶輸送司令部)」、「SeH(船舶兵団)」、「SeD(船舶団)」等と称した。 また、「独立」の名称を冠する部隊は「s(独立)」を略字の後尾に付し、例として独立歩兵大隊は「s(独立)+i(歩兵)+b(大隊)」から「ibs」と、独立飛行中隊は「s(独立)+Fc(飛行中隊)」から「Fcs」と称す。 隊号はその数字を略字に冠し、「1HA(第1方面軍)」、「10A(第10軍)」、「1TD / 1TKD(戦車第1師団)」、「50FR(飛行第50戦隊)、「81Fcs(独立飛行第81中隊)」等と称す。 しかしながら、これら軍隊符号の略字は必ずしも固有のものではなく、例として総軍を指す「SA」は兵種たる野戦重砲兵を指すものでもあり、また総軍たる支那派遣軍は「CGA」、南方軍は「NA」と、第二次地大戦末期に編成された第1総軍(1SA)・第2総軍(2SA)・航空総軍(FSA)と異なり「SA」を使用していない。
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