パブリック・ディプロマシーとは？わかりやすく解説

パブリック・ディプロマシー（英語: public diplomacy、PD）または公共外交（こうきょうがいこう）とは、自国の対外的な国益と目的の達成のためにおこなわれる外交活動の一種。広報文化外交。広報外交。対市民外交^[1]。国益のために国家が意図を持って行うプロパガンダ（広報戦争）のこと^[2]。従来の外交活動とはその対象が異なることから区別されている。

一般的にはソフトパワーと関連付けられ論議されることが多いが、ソフトパワーと公共外交を単純に論ずることには慎重であらなければならないというのが、今日の通説である。

歴史

世界的にはアメリカ合衆国やイギリスなどが積極的におこなってきた。特に9.11以降、イメージ戦略の重要性から、活発的にとりいれられた。近年^[いつ?]では、中国が積極的にとりいれている。

日本

日本では、クールジャパンや日本文化の発信などが積極的に取り組まれている。特に漫画やアニメなどの大衆文化などが有名である^[3]^[4]。

政府では、外務省が海外でパブリック・ディプロマシーを展開する中枢的役割を担っており^[5]、予算規模は2010年代後半で年約800億円規模。従来の対外発信予算に比較すれば4倍近く規模となっている^[6]。

脚注

^ 船橋洋一『21世紀地政学入門』文藝春秋、2016年、244頁。ISBN 978-4-16-661064-8。
^ 竹島とれても尖閣とれず？中韓が仕掛けるプロパガンダ戦争Wedge, 2015年5月21日
^ クールジャパン戦略について: 知的財産戦略推進事務局クールジャパン戦略 - 内閣府
^ “Vol.14 国際漫画賞～日本ファンを増やそう！”. www.mofa.go.jp. わかる！国際情勢. 外務省. 2023年7月20日閲覧。 “受賞作品紹介第2回国際漫画賞最優秀賞に輝いたのは、劉雲傑（LAU WAN KIT　中国・香港）氏の『Feel 100%（百分百感覺）』です。卓越した画力とストーリー性が高く評価されました。優秀賞には、尹川（YIN CHUAN　中国）氏の『逝』、Chezhina Svetlana Igorevna（ロシア）氏の『Portrait』、Alice Picard（フランス）氏の『Okheania 1』の3作品が選ばれ、ほか12作品が入賞を果たしました。授賞式は9月2日東京・飯倉公館で行われ、受賞者には高村外務大臣から佐藤卓氏がデザインしたトロフィーが贈呈されました。”
^ “外務省: パブリック・ディプロマシー戦略本部第1回会合の開催（平成24年10月24日発信）”. www.mofa.go.jp (2012年10月24日). 2023年7月20日閲覧。
^ “日本のイメージが世界で改善し続けている事情”. 東洋経済オンライン (2019年5月8日). 2019年5月20日閲覧。

外部リンク

日本外交とパブリック・ディプロマシー - 世界平和研究所、2008年6月
パブリック・ディプロマシーと言論外交 Vol.1、Vol.2 - 言論 NPO、2014年

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[1] 船橋洋一『21世紀地政学入門』文藝春秋、2016年、244頁。ISBN 978-4-16-661064-8。

[2] 竹島とれても尖閣とれず？中韓が仕掛けるプロパガンダ戦争Wedge, 2015年5月21日

[3] クールジャパン戦略について: 知的財産戦略推進事務局クールジャパン戦略 - 内閣府

[4] “Vol.14 国際漫画賞～日本ファンを増やそう！”. www.mofa.go.jp. わかる！国際情勢. 外務省. 2023年7月20日閲覧。 “受賞作品紹介第2回国際漫画賞最優秀賞に輝いたのは、劉雲傑（LAU WAN KIT　中国・香港）氏の『Feel 100%（百分百感覺）』です。卓越した画力とストーリー性が高く評価されました。優秀賞には、尹川（YIN CHUAN　中国）氏の『逝』、Chezhina Svetlana Igorevna（ロシア）氏の『Portrait』、Alice Picard（フランス）氏の『Okheania 1』の3作品が選ばれ、ほか12作品が入賞を果たしました。授賞式は9月2日東京・飯倉公館で行われ、受賞者には高村外務大臣から佐藤卓氏がデザインしたトロフィーが贈呈されました。”

[5] “外務省: パブリック・ディプロマシー戦略本部第1回会合の開催（平成24年10月24日発信）”. www.mofa.go.jp (2012年10月24日). 2023年7月20日閲覧。

[6] “日本のイメージが世界で改善し続けている事情”. 東洋経済オンライン (2019年5月8日). 2019年5月20日閲覧。

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表話編歴自国の文化を他国に紹介する団体
アメリカ	アメリカ合衆国: アメリカ・ハウス（英語版）、アメリカン・センターコロンビア: カロ・イ・クエルボ研究所（英語版）チリ: チリ・イメージ財団（英語版）ブラジル: ブラジル文化センター（英語版）
アジア	イラン: イラン文化センターインド: インド文化交流評議会（英語版）サウジアラビア: アラブイスラーム学院大韓民国: 韓国国際交流財団（英語版）、韓国文化院、駐日韓国文化院、世宗学堂（英語版）中華人民共和国: 孔子学院中華民国: 台湾書院（英語版）トルコ: ユヌス・エムレ・インスティトゥート（英語版）日本: 国際交流基金フィリピン: セントロ・リサール（英語版）
ヨーロッパ	アンドラ: ラモン・ジュジュ財団（英語版）イギリス: ブリティッシュ・カウンシルイタリア: ダンテ・アリギエーリ協会、イタリア文化会館ウクライナ: ウクレイニアン・インスティテュートエストニア: エストニア研究所（英語版）ギリシャ: ギリシャ語センター（英語版）、ギリシャ文化財団（英語版）スイス: プロ・ヘルヴェティア（英語版）スウェーデン: スウェーデン文化交流協会（英語版）スペイン: インスティトゥト・セルバンテス、インスティトゥト・セルバンテス東京チェコ: チェコセンター、チェコセンター東京支局デンマーク: デンマーク文化協会（英語版）ドイツ: ゲーテ・インスティトゥート、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、ゲーテ・インスティトゥート東京ハンガリー: リスト・ハンガリー文化センター、リスト・ハンガリー文化センター東京、バラッシ学院（英語版）フィンランド: フィンランドセンター、フィンランド文化学術研究所（英語版）フランス: アリアンスフランセーズ、アンスティチュ・フランセ日本ポーランド: アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート（英語版）、ポーランド広報文化センターポルトガル: カモンイス言語・国際協力機構ルーマニア: ルーマニア文化研究所（英語版）ロシア: ロシア世界財団（英語版）欧州連合: 欧州連合文化機関（EUNIC）（英語版）
関連項目	パブリック・ディプロマシー（公共外交）

表話編歴情報操作
文脈	バイアス集団心理欺騙ダミング・ダウン偽りのバランスハーフ・トゥルース（英語版）メディア難読化 (言語)（英語版）オーウェル的な（英語版）説得操作
アクティビズム	アドボカシー団体代替メディア（英語版）ボイコットコールアウト・カルチャーキャンセル・カルチャー市民的不服従カルチャー・ジャミングデモデプラットフォーミング草の根運動ゲリラ通信（英語版）ハクティビズムインターネット（英語版）メディア（英語版）占拠（英語版）請願抗議若者（英語版）
広告	看板偽装インフォマーシャルモバイルモデルラジオ性（英語版）キャッチコピー推薦文テレビ広告に対する批判（英語版）迷惑要因（英語版）
検閲とメディア規制（英語版）	書籍放送法焚書坑儒キャッチ・アンド・キル（英語版）企業（英語版）隠ぺい（英語版）婉曲法映画（英語版）歴史否定主義インターネット政治（英語版）宗教（英語版）自己
捏造	もう一つの事実エイプリルフールディープフェイクオーディオ（英語版）虚偽報道ウェブサイトフェイクロア偽書虚構記事虚偽の放水偽造ガスライティング一覧（英語版）文学（英語版）嘘の報道（英語版）写真編集人種（英語版）都市伝説（英語版）ウイルス（英語版）ビデオ操作（英語版）
マーケティング	ブランドロイヤルティ（英語版）プロダクトプロダクトプレイスメントパブリシティ市場調査口コミ
報道機関	アジェンダ設定放送（英語版）サーカス（英語版）サイクル（英語版）感情表現の活用（英語版）偽りのバランスインフォテインメント（英語版）管理（英語版）麻薬性機能障害（英語版）ニュースピーク疑似イベント（英語版）スクラム扇情主義タブロイドジャーナリズム（英語版）
政治的キャンペーン	広告（英語版）アストロターフィング攻撃広告（英語版）戸別訪問人物破壊犬笛公約ヤードサイン（英語版）政党マニフェスト（英語版）知名度ネガティブプッシュ投票（英語版）中傷キャンペーン（英語版）ウェッジ問題（英語版）
プロパガンダ	バンドワゴン大きな嘘群衆操作（英語版）偽情報フィアモンガリングフレーミング教化含みのある言葉国家神話（英語版）旗下結集効果手法（英語版）
心理戦	空中リーフレット偽旗作戦第五列情報法律戦争（英語版）政治（英語版）パブリック・ディプロマシー騒乱罪転覆（英語版）
パブリック・リレーションズ	個人崇拝ダブルスピーク謝罪風の謝罪評判管理スローガンサウンドバイト（英語版）スピン（英語版）トランスファー（英語版）過小評価（英語版）言葉を濁す表現（英語版）企業のプロパガンダ（英語版）
販売	電話勧誘販売訪問販売価格設定（英語版）実演販売プロモーション（英語版）スパービング（英語版）粗品電話勧誘販売
関連項目	Influence-for-hire メディア・バイアスアメリカ合衆国（英語版）メディアの集中メディア民主主義（英語版）メディアエコロジー（英語版）メディア倫理（英語版）メディア・フランチャイズメディアの影響メディア所有者（英語版）

パブリック・ディプロマシーとは？わかりやすく解説

パブリック‐ディプロマシー【public diplomacy】