佐藤卓
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佐藤 卓
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生誕 | 1955年 |
国籍 | ![]() |
出身校 | 東京芸術大学 |
公式サイト | www |
選出 | 日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)六代目会長 |
佐藤 卓(さとう たく、1955年 - )は、日本のグラフィックデザイナー。パッケージデザイン、グラフィックデザイン、アートディレクションを中心に活動する。東京都杉並区出身。TSDO Inc.主宰、21_21 DESIGN SIGHTディレクター・館長[1]、日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)六代目会長、京都芸術大学学長[2]。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のアートディレクター、「デザインあneo」総合指導[3]。
東京ADC・東京TDC・JAGDA・日本デザインコミッティー・AGI会員。
来歴・人物
1955年、東京都生まれ。練馬区立関町北小学校、練馬区立石神井西中学校、東京都立豊多摩高校(第26期生)卒業。御茶の水美術学院を経て、東京芸術大学に入学。
ラテン音楽の愛好家で、学生時代はプロミュージシャン(パーカッショニスト)を目指したこともある。「ミネソタ・ファッツ」というバンドでパーカッションを担当。
1979年に東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、同大学院美術研究科形成デザイン科を1981年に修了。同年、株式会社電通に入社。電通では鈴木八朗に師事。鈴木に「佐藤はデザイナーに向いていない」と言われる。
1984年、佐藤卓デザイン事務所(TSDO Inc.)設立。
日常生活や消費社会における商品デザインを中心に、ビジュアル・アイデンティティ(VI)やプロダクトデザイン、商品企画、テレビ番組のアートディレクションなど、その活動は多岐にわたる。また商業デザインのかたわら、「バーバーサインプロジェクト」のようなデザインをアートワークとしての切り口から考察、検証するプロジェクトやエキシビションにも注力する。
2006年、武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科客員教授に就任。翌年、21_21 DESIGN SIGHTディレクター・館長に就任。
2011年よりテレビ番組「デザインあ」(NHK Eテレ)を監修。2022年よりテレビ番組「デザインあneo」(NHK Eテレ)総合指導[3]。
2025年4月より京都芸術大学学長。同年、「デザインあ展neo」総合ディレクターを務める[4]。
受賞歴
- JAGDA新人賞[5]
- 日本パッケージデザイン大賞 1995,1997,1999 金賞[6]
- 毎日デザイン賞
- 東京ADC賞
- 東京TDC賞
- ニューヨークPDC(New York City Public Design Commission)金賞[7]
- Gマーク大賞[8]
- 原弘賞[9]
- 2018年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞[10]
- 紫綬褒章受章[11][12]
主な作品
- ニッカウヰスキー - ピュアモルト、フロム・ザ・バレル(ボトルデザイン)
- ロッテ - ミントガムシリーズ(パッケージデザイン)
- ロッテ - キシリトールガム(パッケージデザイン)[13]
- 大正製薬 - ゼナ(パッケージデザイン)
- 明治乳業 - 明治おいしい牛乳(パッケージデザイン)
- エスビー食品 - S&Bスパイスボトル(パッケージデザイン)
- BS朝日(VI)
- 金沢21世紀美術館(VI)
- 首都大学東京(のちの東京都立大学)(VI)
- 三宅一生デザイン文化財団(VI)
- 京都造形芸術大学(のちの京都芸術大学)(VI、ロゴマーク)
- NHK教育「にほんごであそぼ」(アートディレクション)
- NTTドコモ - P701iD(プロダクトデザイン)
- 21_21 DESIGN SIGHT(プロダクトロゴ)
- NTTドコモ - P702iD(プロダクトデザイン)
- NTTドコモ - Optimus LIFE L-02E(プロダクトデザイン)
- 全国高等学校野球選手権大会(大会エンブレム)
- 富山県美術館(屋上庭園・オノマトペの屋上〔遊具8種〕)
エキシビション
- 1990年 - 「NEO-ORNAMENTALISM」展(アクシスギャラリー)
- 2001年 - 「デザインの解剖」展(松屋デザインギャラリー)
- 2002年 - 「都市に潜むルーメン」展(ギャラリー「巷房」)
- 2002年 - 「デザインの原形」展(松屋銀座8階大催場)
- 2002年 - 「INVISIBLE DESIGNER 」佐藤卓展(トロント日本文化センター)
- 2002年 - 「ANATOMIA DO DESIGN a obra de Taku Satoh 」佐藤卓展(サンパウロ日本文化センター)
- 2004年 - 佐藤卓展〈PLASTICITY〉(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
- 2006年 - 佐藤卓展「日常のデザイン」(水戸芸術館)
- 2007年 - 佐藤卓ディレクション「water」(21_21 DESIGN SIGHT)
デザインあ展
- 2013年 - 「デザインあ展」(21_21 DESIGN SIGHT)
- 2018年 - 「デザインあ展 in TOYAMA」(富山県美術館)
- 2018年 - 「デザインあ展 in TOKYO」(日本科学未来館)
- 2019年 - 「デザインあ展 in YAMANASHI」(山梨県立美術館)
- 2019年 - 「デザインあ展 in KUMAMOTO」(熊本市現代美術館)
- 2019年 - 「デザインあ展 in SHIGA」(佐川美術館)
- 2021年 - 「デザインあ展 in AICHI」(豊田市美術館)
- 2025年 - 「デザインあ展neo」(TOKYO NODE)
主な著書
- 1995年5月 - 『SKELETON』(六耀社)
- 2001年8月 - 『デザインの解剖』シリーズ(美術出版社)
- 2004年9月 - 『デザインの原形』(六耀社)
- 2006年6月 - 『デザイナーと道具』 (美術出版社)
- 2006年9月 - 『クジラは潮を吹いていた』(DNPアートコミュニケーションズ)
- 2017年7月 - 『塑する思考』(新潮社)
- 2022年5月 - 『マークの本』(紀伊國屋書店)
テレビ出演・ディレクション
- 2003年 - 「にほんごであそぼ」(NHK教育テレビ(NHK Eテレ)
- 2007年 - 「情熱大陸」(毎日放送、10月14日放送)
- 2010年 - 「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合テレビジョン、11月29日放送)
- 2011年 - 「デザインあ」(NHK Eテレ、2011年4月2日 - 2021年7月20日)
- 2023年 - 「デザインあneo」(NHK Eテレ、4月2日 - )
脚注
- ^ “21_21 DESIGN SIGHT | 21_21 DESIGN SIGHT”. www.2121designsight.jp. 2025年7月17日閲覧。
- ^ “佐藤 卓 | 教員紹介”. 京都芸術大学. 2025年7月17日閲覧。
- ^ a b “デザインあneo”. 2025年7月17日閲覧。
- ^ “デザインあ展neo | TOKYO NODE”. www.tokyonode.jp. 2025年7月17日閲覧。
- ^ “GOOD DESIGN AWARD”. archive.g-mark.org. 2025年7月17日閲覧。
- ^ “日本パッケージデザイン大賞”. 公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA). 2025年7月17日閲覧。
- ^ “社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)”. archive.jagda.or.jp. 2025年7月17日閲覧。
- ^ “GOOD DESIGN AWARD”. archive.g-mark.org. 2025年7月17日閲覧。
- ^ 「有名すぎるグラフィックデザイナー、佐藤卓氏 | デザイナーになるには?Presented by WEB・デザイン・クリエイター求人サイトのグラフィカルジョブ」『デザイナーになるには? | グラフィカルジョブ』2014年7月17日。2025年7月17日閲覧。
- ^ “平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について | 文化庁”. www.bunka.go.jp. 2025年7月17日閲覧。
- ^ 『官報』号外第99号、令和3年4月30日
- ^ “令和3年春の褒章 受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 2 (2021年4月29日). 2023年5月5日閲覧。
- ^ “佐藤卓 | 著者プロフィール | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2021年2月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 佐藤卓デザイン事務所
- 21_21 DESIGN SIGHT
- かわいいマンガ、ここにあります。|ほぼ日刊イトイ新聞 - 糸井重里×たかしまてつを×佐藤卓
- 東京タイプディレクターズクラブ
固有名詞の分類
- 佐藤卓のページへのリンク