フェイク‐ニュース【fake news】
フェイクニュース
【英】fake news
フェイクニュースとは、事実ではない、虚偽・デタラメな内容の情報・報道の総称である。読み手が真に受けて(事実として受け取り)、ソーシャルメディアなどを通じて広く拡散され、時には世論を動かしたり社会的な混乱を招いたりすることもある。
フェイクニュースの出所はさまざまである。噂に誤解が混ざったり尾ひれはひれが付いたりして虚偽の情報となるものもあれば、プロパガンダやヘイト目的で発信されるもの、愉快犯的なデマの場合もある。単なるジョークとして作成されるものが図らずも事実であるかのように広がってゆくという場合もある。
フェイクニュースはソーシャルメディア全盛の時代にあって世論を大きく左右する要素となりつつある。2016年のイギリスのEU離脱問題や、同年のアメリカ大統領選挙では、フェイクニュースと呼ぶべき真偽不明な(あるいは全く虚偽の)情報が多く飛び交い、有権者の意思決定に少なからぬ影響を及ぼしたとされる。大統領選挙に勝利したドナルド・トランプは勝利後の記者会見でCNNの質問を拒否し、「You are fake news」と言い放ったことも話題となった。
虚偽報道
(フェイクニュース から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/31 22:49 UTC 版)
虚偽報道(きょぎほうどう)あるいはフェイクニュース(英: fake news)、偽ニュースとは、マスメディアやソーシャルメディアなどの媒体において事実と異なる情報を報道すること、またはそのような報道そのものを指し示す。
注釈
- ^ 「新反動主義」あるいは「暗黒啓蒙」は、欧米のブログ圏を中心に広まった思想運動であり、リベラルなポリティカル・コレクトネスに対する強烈なカウンターを主な特徴とする。2012年には、哲学者のニック・ランド(加速主義の理論的支柱)が啓蒙主義へのアンチテーゼとして「暗黒啓蒙」を提唱し、後続のオルタナ右翼にも間接的な影響を与えた[14]。
- ^ 事件の原因となった記事の筆者「八戸順叔」の読み方は不明である。詳しくは八戸事件参照。
- ^ 見出しの原文は"Russian Multi-Jet Bomber Lands at Haneda Airport"。ちなみにこの記事には"SHIGATSU UMASHIKA"(=四月馬鹿)の署名があった。
出典
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この講演にて高畑は創作である旨を認めた。 - ^ 「マスコミとの387日戦争」『新潮45』2001年6月
- ^ 居座り朝日・木村社長の素顔 編集局長時代に虚偽報道で更迭…zakzak
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フェイクニュース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:39 UTC 版)
「ウクライナIT軍」の記事における「フェイクニュース」の解説
桜美林大学の平和博によると、2021年10月末にロシア軍がウクライナ国境付近に配備された時期に情報戦は始まっており、フェイク情報の量が1カ月前から30倍に増えたという。 2月27日、メタはウクライナのメディアサイトを装って、西側はウクライナを裏切る、ウクライナは失敗国家などと、親ロシアの主張を繰り返してきたアカウントを停止したと発表した。編集長を名乗る人物はAIによって作成された架空の人物だった。 ベラルーシが拠点とされるゴーストライターによる、ウクライナを貶めるためにフェイクニュースなどをばら撒く活動も確認されている。ウクライナがアメリカと協力し生物化学兵器を開発しているとする偽情報などもネットには流れており、これは偽旗作戦にあたるとされている。 3月16日、ウクライナのニュース番組で、ゼレンスキーが国民に対して「武器を捨てて戦闘をやめるよう」促す偽のテロップが表示された。同局は事実を認め、ロシアのハッカーによる行為だと非難した。 3月16日、Youtubeとメタは、ゼレンスキーの「降伏声明」がディープフェイクであると特定し、削除したと発表した。米シンクタンクの偽情報調査部門によるとこの動画は、Telegramに22万人のフォロワーを持つ親露派系アカウントにより投稿された。ゼレンスキーは投稿された30分後には、この動画を否定している。ウクライナ軍はロシアが情報戦の一環でディープフェイクを流す可能性を事前に指摘しており、国民に注意を促している。
※この「フェイクニュース」の解説は、「ウクライナIT軍」の解説の一部です。
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