フェイク‐ニュース【fake news】
フェイクニュース
【英】fake news
フェイクニュースとは、事実ではない、虚偽・デタラメな内容の情報・報道の総称である。読み手が真に受けて(事実として受け取り)、ソーシャルメディアなどを通じて広く拡散され、時には世論を動かしたり社会的な混乱を招いたりすることもある。
フェイクニュースの出所はさまざまである。噂に誤解が混ざったり尾ひれはひれが付いたりして虚偽の情報となるものもあれば、プロパガンダやヘイト目的で発信されるもの、愉快犯的なデマの場合もある。単なるジョークとして作成されるものが図らずも事実であるかのように広がってゆくという場合もある。
フェイクニュースはソーシャルメディア全盛の時代にあって世論を大きく左右する要素となりつつある。2016年のイギリスのEU離脱問題や、同年のアメリカ大統領選挙では、フェイクニュースと呼ぶべき真偽不明な(あるいは全く虚偽の)情報が多く飛び交い、有権者の意思決定に少なからぬ影響を及ぼしたとされる。大統領選挙に勝利したドナルド・トランプは勝利後の記者会見でCNNの質問を拒否し、「You are fake news」と言い放ったことも話題となった。
虚偽報道
フェイクニュース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:39 UTC 版)
「ウクライナIT軍」の記事における「フェイクニュース」の解説
桜美林大学の平和博によると、2021年10月末にロシア軍がウクライナ国境付近に配備された時期に情報戦は始まっており、フェイク情報の量が1カ月前から30倍に増えたという。 2月27日、メタはウクライナのメディアサイトを装って、西側はウクライナを裏切る、ウクライナは失敗国家などと、親ロシアの主張を繰り返してきたアカウントを停止したと発表した。編集長を名乗る人物はAIによって作成された架空の人物だった。 ベラルーシが拠点とされるゴーストライターによる、ウクライナを貶めるためにフェイクニュースなどをばら撒く活動も確認されている。ウクライナがアメリカと協力し生物化学兵器を開発しているとする偽情報などもネットには流れており、これは偽旗作戦にあたるとされている。 3月16日、ウクライナのニュース番組で、ゼレンスキーが国民に対して「武器を捨てて戦闘をやめるよう」促す偽のテロップが表示された。同局は事実を認め、ロシアのハッカーによる行為だと非難した。 3月16日、Youtubeとメタは、ゼレンスキーの「降伏声明」がディープフェイクであると特定し、削除したと発表した。米シンクタンクの偽情報調査部門によるとこの動画は、Telegramに22万人のフォロワーを持つ親露派系アカウントにより投稿された。ゼレンスキーは投稿された30分後には、この動画を否定している。ウクライナ軍はロシアが情報戦の一環でディープフェイクを流す可能性を事前に指摘しており、国民に注意を促している。
※この「フェイクニュース」の解説は、「ウクライナIT軍」の解説の一部です。
「フェイクニュース」を含む「ウクライナIT軍」の記事については、「ウクライナIT軍」の概要を参照ください。
- フェイクニュースのページへのリンク