がい‐てん〔グワイ‐〕【外典】
げ‐てん【外典】
外典
外典
外典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 04:55 UTC 版)
外典(がいてん)またはアポクリファ(Apocrypha)とは、ユダヤ教・キリスト教関係の文書の中で、聖書の正典とされる『旧約聖書』39巻、『新約聖書』27巻以外の文書のことで、旧約外典、新約外典がある[1]。
注釈
出典
- ^ 『ビジュアル図解 聖書と名画』中村明子、西東社, 2016. p120
- ^ a b The Old Testament Apocrypha (Excerpt taken from "These Truths We Hold - The Holy Orthodox Church: Her Life and Teachings". Compiled and Edited by A Monk of St. Tikhon's Monastery.)
- ^ (日本カトリック司教協議会教理委員会 2002, p. 38)
- ^ CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: Canon of the Old Testament
- ^ 新共同訳聖書 序文 p(Ⅲ) 日本聖書協会
- ^ (尾山 2003, p. 25)
- ^ (マクグラス & 高柳 2000, p. 194)
- ^ (マクグラス & 神代 2002, p. 244)
- ^ (尾山 2003, pp. 26 f)
- ^ キリスト教要素が強い部分について。cf.(荒井 1997, 巻末の「新約聖書外典一覧」)
外典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:52 UTC 版)
「Nag Hammadi library」および「New Testament apocrypha」も参照 新約聖書外典には通例2世紀以降とされるキリスト教関連文書がかなり含まれていて、その中のグノーシス主義的な福音書は学者の間で大きな関心を集めている。1945年にナグ・ハマディ文書が発見されて以来、学術的に大きな関心が寄せられ、多くの学者がグノーシス主義的な福音書を研究し、それについて書いてきた。 しかし21世紀の学者の間では、グノーシス主義的な福音書は初期キリスト教信仰の発展に光を当てるかもしれないが、史的イエスの研究にはほとんど貢献しないと認める傾向である。なぜならグノーシス主義的な福音書は通常いわゆるQ文書に似て、説明的ではなく語録で構成されていること、信憑性と著者名に疑問があること、さらに様々な部分が新約聖書の対応箇所に依存していることが挙げられる。 史的イエスに関する現代の研究はグノーシス主義的な文書から離れ、ユダヤ教、古代ギリシャ・ローマ世界、キリスト教の正典という3分野の資料の比較に焦点が向けられている。 例えばバート・アーマン(英語版)は、ナグ・ハマディ文書の一つ『トマスによる福音書』のグノーシス主義的な記述は史的イエス研究にとってほとんど価値がないと述べている。なぜならば『トマスによる福音書』の著者は、例えば十字架刑のようなイエスの身体的な経験あるいは信者の身体的な存在を重視せず、身体的な出来事よりただイエスの教えの秘密に興味があったからである。ナグ・ハマディ文書の一つである『ヨハネのアポクリュフォン(英語版)』は、2世紀の支配的な傾向に関する研究や、『ヨハネの黙示録』第1章19節を参照しているとして『ヨハネの黙示録』の著者に関する研究に役立ったが、地上におけるイエスの生涯についての話ではなく、大部分が昇天後の幻となったイエスの教えについて書かれている。一方でEdward Arnalのように、『トマスによる福音書』はイエスの教えが初期キリスト教徒の間でどのように伝えられたかを理解するのに引き続き有用であり、初期キリスト教の発展に光を当てていると主張する学者もいる。外典の中のイエスの言葉は、キリスト教の正典にあるイエスの言葉と重複しているものもあるが、正典にないものはアグラファと呼ばれる。アグラファは少なくとも225あるが、研究者のほとんどはアグラファの大部分の信憑性について否定的な結論を出していて、史的イエス研究の資料として使うことにほとんど価値がないとみている。Robert Van Voorstは、アグラファのほとんどはまったく信用できないと述べている。学者の間でもアグラファの信用性については見解が分かれていて、200以上あるアグラファの内、イエスの真正の言葉とされるものは最多で18、最少で7であり、その他はまず価値が無いとされている。外典文書の研究は続けられているが、学界の一般的な意見では、起源が不確かなものが多く、ほとんどの場合価値の低い後世の文書であるため、史的イエスの研究にはほとんど役に立たない。
※この「外典」の解説は、「史的イエスの資料」の解説の一部です。
「外典」を含む「史的イエスの資料」の記事については、「史的イエスの資料」の概要を参照ください。
外典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:32 UTC 版)
他にもパウロの名を借りた『パウロの黙示録』『パウロ行伝』といった外典も存在し、パウロという人物の影響力の大きさを物語っている。
※この「外典」の解説は、「パウロ」の解説の一部です。
「外典」を含む「パウロ」の記事については、「パウロ」の概要を参照ください。
外典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 14:37 UTC 版)
聖書にはそれ以上の記述はなく、史実的にも実証できないが、外典である『ペトロ行伝』にも見られる聖伝では、ローマへ宣教し、皇帝ネロによるキリスト教徒迫害下で、逆さ十字架にかけられ、伝承によれば紀元67年に殉教したとされている。また同じ伝承によると、ペトロが迫害の激化したローマから避難しようとアッピア街道をゆくと、師のイエスが反対側から歩いてきた。彼が「主よ、どこへいかれるのですか(Domine, quo vadis?)」と問うと、イエスは「あなたが私の民を見捨てるのなら、私はもう一度十字架にかけられるためにローマへ」と答えた。彼はそれを聞いて悟り、殉教を覚悟してローマへ戻ったという。このときのペトロのセリフのラテン語訳「Quo vadis?(クォ・ヴァディス、「どこへ行くのですか」の意)はよく知られるものとなり、1896年にはポーランドのノーベル賞作家ヘンリック・シェンキエヴィチがローマにおけるキリスト教迫害を描いた同名小説を記し、ハリウッドでも同名タイトルで映画化されている。
※この「外典」の解説は、「ペトロ」の解説の一部です。
「外典」を含む「ペトロ」の記事については、「ペトロ」の概要を参照ください。
外典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 06:36 UTC 版)
詳細は「ダニエル書補遺」を参照 ダニエル書には補遺があるが、これはカトリック教会と東方教会では、第2聖典に当たる『旧約聖書・外典(新共同訳聖書では続編)』に含めているが、プロテスタント諸教派では外典そのものを聖典としては認めていないので、含まれない。詳細についてはダニエル書補遺を参照のこと。
※この「外典」の解説は、「ダニエル書」の解説の一部です。
「外典」を含む「ダニエル書」の記事については、「ダニエル書」の概要を参照ください。
「外典」の例文・使い方・用例・文例
- 聖書外典の、または、聖書外典に属する
- 聖ヨハネ外典に伝統的に起因する第3番目の新約聖書書簡
- エステル記に加えられた文書で成る外典
- ダニエル書に加えられた原文からなる外典書
- ダニエルの本に加えられたテキストから成る聖書外典の本
- ダニエル書に加えられた文書で成る外典書
- ジュディスがどのように彼女の人々を救ったのかを伝える聖書外典の本
- I歴代志、II歴代志、エズラ、およびネヘマイアからの編集から成る外典
- 天使の啓示の外典の本
- 知恵に関する瞑想で主に成る外典の本
- ユダ・マカバイの人生を記述する外典
- ユダ・マカバイの人生について書かれた外典
- 聖書外典の本の1つのユダヤ人のヒロイン
- 外典というキリスト教の蔵書
- >> 「外典」を含む用語の索引
- 外典のページへのリンク