マナセの祈りとは? わかりやすく解説

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マナセのいのり 【マナセの祈り】

旧約聖書外典中の一書ユダの王マナセ(Manasse)がバビロン捕囚の時、神に祈った悔い改め祈り一五節から成り著者不明だが、三世紀頃の作。

マナセの祈り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/23 19:03 UTC 版)

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マナセの祈り』(マナセのいのり)とは、旧約聖書文書のひとつ。西方教会では一般に旧約外典として扱われ、正教会等においては旧約聖書正典に分類される。1章からなる。日本正教会ではイウデヤ王マナシヤの祝文(イウデヤおうマナシヤのしゅくぶん)と呼ばれる。

概要

15節からなる。題名が示すとおり、全文がひとつの祈りとして書かれている。神におのれの罪を告白し、へりくだって許しを請う内容である。激しい悔恨が文書の大部分を占めるものの、終結部では、神への信頼、祈りが聴き届けられ、神と和解する希望への確信が歌われ、その調子は必ずしも陰鬱なものではない。

題名が示すとおり、この文書はユダヤの王マナセに帰せられる。旧約聖書において、マナセはヤハウェ崇拝を堅持しなかった悪王として知られており、『列王記』下24:3-4では「ユダが主の御前から退けられることは…マナセの罪のため、彼の行ったすべての事のためであり…主はそれを赦そうとはされなかった」とあるようにバビロン捕囚の原因とまでいわれている。しかし『歴代誌』下によれば、 捕らえられたマナセはへりくだって神に祈り、帰国を許されたとされる(『歴代誌』下33:11-13)。

この文書は、マナセの回心に関連づけられる。しかし、『歴代誌』の該当箇所には直接の言及がない、孤立した文書である。七十人訳聖書に収録されるが、著作場所や元来の言語などの書誌的情報について、現在の文献学研究では不明であるとしている。

マナセの祈りは使徒教憲に引用されたことがある。

正教会の奉神礼においては、晩堂課において朗誦される。

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