さん‐ぜ【三世】
さん‐せい【三世】
み‐よ【三世】
三世
姓 | 読み方 |
---|---|
三世 | みつよ |
三世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/17 09:57 UTC 版)
三世(さんぜ、サンスクリット語:Traiyadhvika, Traikālya)とは、仏教でいう過去世・現在世・未来世のこと。また三際(さんざい、後述)ともいう。
概要
「世」とは還流・遷流の義を持つ。有為の事物は一刹那の間も止まらず、生じ終わると直ちに滅す。よって来生を未来世となし、生じたるを現在世となし、滅し終えたるを過去世となす。仏教では、時間を実体的に捉えず、つまり実在するものとは見ない。変化し移ろいゆく現象や存在の上で、仮に3つの時間的な区分を立てるに過ぎないとする。
これには様々な用語があり、その用語によって微妙に意味あいが異なる場合がある。
- 前世・現世・来世の三世
- 前世 - 衆生が生まれる前に送った一生
- 現世 - 衆生が現在を送っている一生
- 来世 - 衆生が死後に転生して送る一生
- 過・現・未の三世。別称で已・今・当(い=既に・こん・とう)、前際・中際・後際(三際)ともいう。
- 過去世 - 仏法がすでに過ぎ去った状態
- 現在世 - 仏法が現に存在している状態
- 未来世 - 仏法が未だ存在していない状態
- 宿世(すくせ)を含む考え方。一般性は高くはない。大乗に多いが解釈の仕方により多岐にわたる。尚、過去世や前世を利用した、悪質な霊感商法対策として用いられることがある。
- 現世 - 今生の世
- 宿世 - 死後、輪廻転生するまでの49日とされる霊体の世
- 来世 - 宿世を経由した次の現世
- ※通常宿世の間は白木の位牌を使い、この間の修行が有益とされる。
- ※因果律は宿世から現世(あるいは来世)において正しく伝わる、とされる。
「三世諸仏」という場合、過去・現在・未来に対応した如来(もしくは菩薩)を指すことが多い。
仏教では三世に因果の関係が必ずあるとされる。これを三世因果といい、四諦や十二因縁を説くためにこの三世因果を用いる。
三種三世
唯識では、三種三世(さんしゅさんせ)を説く。
- 道理三世
- 種子曾当(しゅしそうとう)の因果ともいい、現在の法の上に道理をもって仮に立てる三世を立てる。
- 神通三世
- 過去・未来は実体あるに非ざるも、宿命智にて過去を、生死智にて未来を、他心智にて現在の境地を観る。これは実の三世ではなく、心識所変の現在刹那相分である。
- 唯識三世
- 過去・未来の法は、実体あるに非ず、妄情にて過去・未来の事物が心中に顕現する。ゆえに妄情に三世あるも実は現在法の相分にて、唯識所変であるとする。
三世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 03:10 UTC 版)
日本を出身とする移民の第三世代は、「三世(sansei)」と呼ばれている。二世を親とする彼らは、その大多数が1945年以降に生まれている。彼らは、英語やポルトガル語など現地の公用語を第一言語として話し、各々の国の社会に完全に同化することとなり、基準や価値観などのメンタリティーの部分においても、現地のものと見解を同じくする傾向を持つ。日本語を解する者は少数しか存在せず、自身のアイデンティティを日本にではなく、各々が生まれ育ったアメリカやブラジルなどに求める傾向がある。三世の間では、非日系人との婚姻が進み、その率はアメリカでは50%、ブラジルでは64%となっている。
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「三世」の例文・使い方・用例・文例
- 第三世界にはたくさんの飢えた人々がいる
- 彼女は第三世代のイスラエル生まれのユダヤ人だ。
- ほとんどの日系三世のアメリカ人は英語を母語として話す。
- 第三世界の爆発的人口増.
- その国は第三世界に武器を供給している.
- 第三世界における出生率は一貫して上る傾向を示している.
- 私のところは三世代同居である.
- 主従は三世
- 二世も三世も夫婦だと思っているになさけない
- 哀れなにとぞ某{それがし}が申す旨を御得心なし下さらば御恩の程は二世三世命に掛けても報じ申さん
- 二世も三世も夫婦
- 二世も三世も夫婦じゃと思うておるに情けない
- 第三世界の豊かな民衆
- ナポレオン三世は、強力な皇帝の反響が大きかったが、非常に優れた人物だった
- コンピュータの第三世代
- 天皇の三世以下の皇族の男子
- 過去と現在と未来の三世
- 三世紀後半,朝鮮南部の馬韓,弁韓,辰韓という三国
- 親,子,孫の三世代
三世と同じ種類の言葉
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