三不粘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/09 08:32 UTC 版)
三不粘(さんぷーちゃん)とは、卵とでんぷんと油と水が材料の、甘くお菓子のような料理である[1][2][3]。箸、皿、歯につかないことが名前の意味[4]。卵と粉と油の芸術と称される[1][2]。
中国語では、三不沾と表記される。
概要
北京にある山東料理店「同和居」の看板料理[2][3]。かつては宮廷料理における甘い点心として振る舞われていた[1][2]。本場の中国でも、幻の料理と呼ばれている[1][2][3]。
作り方
まずは卵黄、でんぷん、水、砂糖を混ぜた卵液を作る。そして、油にならした鍋に弱火で卵液を入れ、生地を叩き、混ぜ、返しひたすら練る[1][2][3]。卵液の作り方や火の入れ具合などは資料によって異なっている。また、でんぷんによって味が変わるようで、『新しい卵ドリル』では、本場で使われている緑豆でんぷんをお勧めしている。コーンスターチではやわらかくなりすぎる。片栗粉では生地が少し固くなり、馬鈴薯でんぷんの味わいが雑味となってしまう[3]。
三不粘が登場する作品
- 『傭兵団の料理番5』川井昴(著)主婦の友社、2018年5月発売
- 『鉄鍋のジャン“別腹”も大満足!中華デザ』西条真二(著)KADOKAWA、2015年2月発売
- 『ごほうびごはん 5』こもとも子(著)芳文社、2016年10月発売
- 『ななどなどなど 4』宇崎うそ(著)芳文社、2024年12月発売
脚注
関連項目
外部リンク
- 幻のスイーツ「三不粘」(サンプーチャン) ‐ YouTube
- 三不粘 - 百度百科
- 三不粘のページへのリンク