歴代誌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 文芸 > > 歴代誌の意味・解説 

歴代誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/16 14:13 UTC 版)

歴代誌』(れきだいし, ヘブライ語: דברי הימים‎ Dibhrēy hayYāmīm ディブレー・ハイ=ヤーミーム、: Books of Chronicles)は旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書。歴代誌という書名は聖書の日本語訳者によって様々に表記され、歴代[1]、歴代[2]歴代の書[3]歴代誌略[4]などとも表記される。2巻に分かれており、ダビデの死までが書かれた巻は上や第一、第一巻などと呼ばれ、バビロン捕囚までが書かれた巻は下や第二、第二巻などと呼ばれる。『サムエル記』『列王記』と一部の内容が重複している。ユダヤ教では「預言書」でなく「諸書」の1つになっている[5]

キリスト教では歴史書として『列王記』と同列に扱われ、その後におさめられている。『歴代誌』(ラテン語:Chronica)という題名はヒエロニムスが初めて使用したものである[要出典]ギリシア語聖書では『パレレイポメナ』(省略されたもの)というタイトルがついていて、『列王記』などの歴史書の補足という意味合いをもたされている[要出典]

この書物の原作者は、伝統的にエズラであると伝えられている[要出典]。文体や記述法が似通っているため、批評学的には『エズラ記』『ネヘミヤ記』と同じ著者グループによってかかれたものではないかと考えられている[要出典]

内容

旧約聖書、歴代誌 南北イスラエル王の系譜と業績

内容としては『サムエル記』、『列王記』をもとにしながらも、独自の資料も用いてイスラエルの歴史を再構成している[要出典]。特徴としては神殿についての記述や職制の人名リストが多いこと、北イスラエル王国の歴史を完全に無視していることなどがあげられる[要出典]

  • イスラエルの諸部族の系図(上1章~9章)
    • 1章 アダムからアブラハムにいたる系図、エドムの王
    • 2章 ヤコブの子らの子孫
    • 3章 ダビデの子孫
    • 4章 ユダの子孫
    • 5章 ルベンとガド、マナセとレビの子孫
    • 6章 レビの一族と居住地
    • 7章 イサカル、ベニヤミン、ナフタリ、マナセ、エフライム、アシェルの子孫
    • 8章 ベニヤミンの子孫
    • 9章 バビロン捕囚後のエルサレムに住んだ人々
  • ダビデの治世(上10章~29章)
    • 10章 サウルの死
    • 11章 ダビデ王の即位
    • 12章 ダビデの家臣たち
    • 13章 ダビデと神の箱
    • 14章 ダビデ王の勢力
    • 15章 神の箱の移動
    • 16章 神の箱の前での儀式
    • 17章 ナタンの予言とダビデの祈り
    • 18章 ダビデの戦果
    • 19章・20章 アンモン人、アラム人とのたたかい
    • 21章 ダビデの人口調査
    • 22章 神殿造営
    • 23章 レビ人のつとめ
    • 24章 祭司の組織
    • 25章 詠唱者のリスト
    • 26章 門衛のリスト
    • 27章 軍隊の組織、財産の管理者
    • 28章 ダビデの神殿建築
    • 29章 ダビデの祈りとソロモン王の即位
  • ソロモン王の治世(下1章~9章)
    • 1章 ソロモンの知恵
    • 2章~7章 神殿の建築
    • 8章 ソロモンの事業
    • 9章 シェバの女王とソロモンの富
  • 王国の分裂(下10章)
  • 捕囚にいたる南ユダ王国の歴史(下11章~36章)
    • 11章 ユダの王レハブアム
    • 12章 エジプト王の攻撃
    • 13章 ユダの王アビヤ
    • 14章~16章 ユダの王アサ
    • 17章 ユダの王ヨシャファト
    • 18章 預言者ミカヤとアハブ王
    • 19章~20章 ヨシャファトの事跡
    • 21章 ユダの王ヨラム
    • 22章~23章 ユダの王アハズヤと母アタルヤ、祭司ヨヤダ
    • 24章 ユダの王ヨアシュ
    • 25章 ユダの王アマツヤ
    • 26章 ユダの王ウジヤ
    • 27章 ユダの王ヨタム
    • 28章 ユダの王アハズ
    • 29章 ユダの王ヒゼキヤ
    • 30章 過越祭
    • 31章 ヒゼキヤ王の改革
    • 32章 センナケリブの攻撃
    • 33章 ユダの王マナセ
    • 34章~35章 ユダの王ヨシヤ
    • 36章 ユダの王ヨアハズ、ヨヤキム、ヨヤキン、ゼデキヤとバビロン捕囚

脚注

  1. ^ デイリー・スタディー・バイブル ISBN 978-4400104353、口語訳旧約聖書(ウィキソース)など
  2. ^ フランシスコ会訳聖書 ISBN 4-8056-9414-9
  3. ^ バルバロ訳聖書 ISBN 4061426060
  4. ^ ハリストス正教会訳 日本正教会
  5. ^ ユダヤ教聖書の正典(ヤブネ会議で決定)の配列と分類では、いわゆる旧約聖書は「トーラー」「預言書」「諸書」の3つに分類される。

関連項目


歴代誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 23:08 UTC 版)

サタン」の記事における「歴代誌」の解説

歴代誌上(口語訳)21:1-14では、サタンダビデに罪を犯させる事に成功しその結果ダビデは神から辛い神罰3択迫られる事に。ダビデは民に疫病下される事を選択したため、イスラエル70000人が倒れ事態となった

※この「歴代誌」の解説は、「サタン」の解説の一部です。
「歴代誌」を含む「サタン」の記事については、「サタン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「歴代誌」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



歴代誌と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「歴代誌」の関連用語

歴代誌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



歴代誌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの歴代誌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのサタン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS