外典 戯曲版『まだらの紐』
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「犯人は二人」の記事における「外典 戯曲版『まだらの紐』」の解説
ドイルが執筆した戯曲版『まだらの紐』では、ゲスト出演でミルヴァートンが登場する。劇中のミルヴァートンはベーカー街221Bにホームズを訪ねてくる4人の客のひとりとして登場し、戯曲の本筋とは無関係な短いエピソードになっている。エピソードの内容は「犯人は二人」と同様で、結婚を控えた女性から手紙の回収を依頼されたホームズと、手紙と引き換えに大金を要求するミルヴァートンとの交渉が演じられる。しかし、交渉決裂でミルヴァートンが去った後の展開は異なる。「犯人は二人」ではホームズがミルヴァートンの屋敷へ不法侵入して手紙の回収をするという決断をし、ワトスンも同行する。一方この戯曲では、ホームズが既に単独で前夜ミルヴァートンの屋敷に侵入し、手紙を盗み出していたことになっている。屋敷の料理女と親密になり、その関係を利用して金庫から手紙を盗み出したのだとホームズがワトスンに解説してエピソードは終了し、次の場面へと移っていく。 戯曲には他にワトスンの婚約者としてメアリー・モースタンの名が登場する場面もあり、これらは他の作品のキャラクターを登場させる「シャーロッキアン的」とも言うべき手法を、ドイル自身が使用しているといえる。
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