戯曲版とは? わかりやすく解説

戯曲版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 01:06 UTC 版)

水中都市」の記事における「戯曲版」の解説

水中都市』(ガイドブック III)として戯曲化され、1977年昭和52年)、雑誌新潮12月号に掲載された。構成15となっている。父親妊娠して突然変身したり、町全体水中没するといった小説シーン劇中にも登場するが、登場人物や筋は小説とは違っている。 戯曲版『水中都市』について安部は、「空中浮遊ができる父と娘をめぐるファンタスティックで、しかもリアルなブラック・コメディー」で、同時に、「推理小説パロディー」でもあるとし、「存在しないもの存在するうになる基準入れかえドラマ」だと説明している。

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戯曲版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 07:09 UTC 版)

黒蜥蜴」の記事における「戯曲版」の解説

黒蜥蜴』は、劇作家によって戯曲化行われている。有名なものとしては三島由紀夫による戯曲挙げられ、これは1961年昭和36年)、雑誌婦人画報12月号に初掲載され1969年昭和44年5月牧羊社より単行本刊行された。初演1962年昭和37年3月プロデューサー・システムによりサンケイホールで、黒蜥蜴初代水谷八重子明智芥川比呂志上演された。 乱歩の「自註自解」によると、三島子供の頃から本作愛読者で、当初小牧正英舞踊団のための劇化打診され、乱歩承諾していたが中止となったその後演劇プロデューサー吉田史子のために書き下ろしたのが三島版『黒蜥蜴』であり、乱歩はこの戯曲を「江戸川乱歩原作による三島由紀夫作」としている。三島台本読んだ乱歩は「なるほど、こうすれば奇抜な面白い劇になるなと感じられるようなものであった」と述べ宣伝ビラに「私も上演待ちかねていると書いている。最後黒蜥蜴の死の場面三島美学凝縮されている。 三島戯曲化するにあたり、「女賊黒蜥蜴明智小五郎との恋愛前景押し出して、劇の主軸」にし、種々の歌舞伎の手法を取り入れながら、「原作耽美主義」「デカダンス」を強調して美的恐怖恋愛劇に仕立てた」と説明している。 三島版『黒蜥蜴』は多数団体により幾度も舞台上演され、多く演出家手掛けており、女盗賊黒蜥蜴」役もまた多く名優たちによって演じられてきた。戯曲では「雨宮潤一桜山葉子」のように乱歩原作にはない恋愛模様描かれている。原作では東京始まり大阪へと舞台が移るが、三島による戯曲版では逆で、「エジプトの星」の受け渡し場所も、東京タワー変更されている。 舞台作品における黒蜥蜴といえば美輪明宏代表作で、丸山明宏時代から数十年にわたり幾度も演じている。美輪主演のみならず演出・美術衣装音楽・人選等も自ら手がけている。近年三島以外に、橋本治による戯曲化もある。 歌舞伎の「割りぜりふ」の技巧取り入れ明智黒蜥蜴交互にセリフ重ねたあと、「でも最後勝利私のもの」と声を揃えるくだりは非常に有名で、三島戯曲クレジットていないテレビ映画1979年版など)にもアレンジして流用されることがある2017年劇団新派公演江戸川乱歩原作底本新派文芸部齋藤雅文脚色したオリジナル脚本書き下ろしており、相違点として歌舞伎の「早替り」や「暗闘」などを取り入れているほか、黒蜥蜴の狙う宝石の名が「クレオパトラの涙」となっている。舞台原作同様に東京から始まり大阪に移る趣向であり、「クレオパトラの涙」の受け渡し場所は通天閣展望台である。オリジナルの登場人物として刑事片桐などが設定されている。

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