戯曲集 (1662及び1668)
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マーガレット・キャヴェンディッシュの戯曲集は2巻で刊行されている。1662年の『戯曲集』 (Plays)はA・ウォレンによりロンドンで刊行され、以下の作品が収録されている。 Loves Adventures The Several Wits Youths Glory, and Deaths Banquet The Lady Contemplation Wits Cabal The Unnatural Tragedy The Public Wooing The Matrimonial Trouble Nature's Three Daughters, Beauty, Love and Wit The Religious The Comical Hash Bell in Campo A Comedy of the Apocryphal Ladies The Female Academy 1668年の『未刊行戯曲集』(Plays, Never Before Printed) はロンドンのアン・マクスウェルにより刊行され、以下の作品がおさめられている。 The Sociable Companions, or the Female Wits The Presence Scenes (edited from The Presence) The Bridals The Convent of Pleasure A Piece of a Play こうした作品群は刊行時に商業劇場で上演されたことがないクローゼット・ドラマであり、マーガレット・キャヴェンディッシュはより幅広い層の読者に届くことを期待して戯曲を刊行したと考えられている。生前には上演されなかったが、『楽しみの隠棲所』 (The Convent of Pleasure) などの数作は死後に上演されたことがある。 こうした戯曲のうち、『女の学院』 (The Female Academy) や『楽しみの隠棲所』 (The Convent of Pleasure) は女性だけのコミュニティを扱っている点に特色がある。『楽しみの隠棲所』は、ヒロインのレディ・ハッピーが女性だけの隠棲所を作って楽しく暮らしていたところ、女装して「王女」となった王子が隠棲所に入り込み、相手が男であることを知らずにレディ・ハッピーが恋に落ちてしまうという物語であり、「アイデンティティやパフォーマンスの不安定さを強調している」点が特徴的な芝居である。
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