史料学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 23:47 UTC 版)
すべての歴史学研究の基礎は、研究素材としての史料の収集、正確な読解、そして史料の分析(史料批判)にある。 伝世、伝来した史料は、原則としてその当該箇所に保存されており、また、それが望ましいことでもある。それゆえ、研究者はまず史料の所在地に出かけ、史料そのものについての調査のみならず史料の来歴や素材等にかかわる調査をおこなう。これが史料調査である。着目すべき史料については複写を行い、データとして集積していくことが研究の第一歩である。 収集された史料は正確に読解、把握していかなくてはならない。手書きされた文字を正しく読むことにも長い修練が必要とされるが、それをさらに正しく解釈し、分析に供するためには、史料の性格や歴史的背景を研究することが求められる。この、史料の様式や機能、形態や素材、伝来や史料群の形成、もしくは、その管理や情報化などに関する一連の研究を史料学もしくは歴史資料論という。
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