幕末以後とは? わかりやすく解説

幕末以後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/29 07:26 UTC 版)

武者絵」の記事における「幕末以後」の解説

やがて、外国船がたびたび日本沿岸近付くようになり、武力開港要求を迫るに至って国内騒然となった。そして、この時期以後、再び合戦絵風刺的な絵として登場、さらに明治維新の頃の混乱様子は、月岡芳年らが取上げている。また、明治初期西南戦争に関しては、歌川派絵師たちが虚実混ぜて多数錦絵描いた。しかし、明治時代以降盛んに描かれ始めた菊池容斎の『前賢故実』などに倣った厳密な考証に基づく歴史画陰に隠れて次第武者絵人気下降線たどっていく。また、政府の「尊皇愛国」を掲げ徳育歴史教育視覚メディア一端を担うようになり、「忠君」をテーマとする画題多く扱われるのも明治期武者絵特徴である。 その後日清戦争起こったが、この時が錦絵史上における最大最終戦争絵ブームであった日清戦争様子は、役者絵を主に描いた豊原国周や、小林清親らによって錦絵描かれている。この後浮世絵自体終焉迎えるが、凧や幟といった際物世界では昭和に入って細々描かれ続けた

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幕末以後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 01:03 UTC 版)

和製漢語」の記事における「幕末以後」の解説

19世紀後半には、西洋文物概念漢語によって翻訳した和製漢語多く作られた。これらを「新漢語」と呼ぶことがある。ただし、新漢語割合漢語全体から見れば必ずしも多いわけではない第二次世界大戦後調査によれば新聞雑誌二字漢語の上1000語のうち、902語は幕末まで存在したのである新漢語2種分けられる1つは「科学」「哲学」「郵便」「野球」など新しく漢字組み合わせて作った文字通り新しい語である。もう1つは「自由」「観念」「福祉」「革命」など、古くからある漢語新しい意味を与えて転用再生した語である。後者狭義和製漢語には含まないこともある。近代以降は「-性」「 -制」「-的」「-法」「-力」や「超 - 」などの接辞による造語盛んになり、今日でもなお新しい語産んでいる。 和製漢語は特に近代以降中国逆輸出されたものも少なくない中国近代化遂げ過程で、特に日清・日露戦争前後に、中国人留学生によって日本語書物多く翻訳されたことが大きともされる中国語になった和製漢語の例として「意識」「右翼」「運動」「階級」「共産主義」「共和」「左翼」「失恋」「進化」「接吻」「唯物論」など種々の語がある。中国でも西洋語翻訳試みられ華製新漢語呼ばれる華製新漢語は、しばしば和製漢語競合するうになることもあった。 また、同じく漢字文化圏ある朝半島ベトナムなどでもこうした和製漢語自国漢字音取り入れている。これには日本では和製漢語とは見なされない漢字書き訓読み和語割引など)も含まれている。 幕末以降の和製漢語の例 文化文明民族思想法律経済資本階級警察分配宗教哲学理性感性意識主観客観科学物理分子原子質量固体時間空間理論文学電話美術喜劇悲劇社会主義共産主義など。 このように東北アジア各国使われる漢字でできた近代的な概念語の大半日本製となっていると高島俊男主張している。 一方で1860年代半ばに清で翻訳され国際法解説書万国公法』が幕末の日本もたらされた際に、国際法政治法学関連概念を表す中国製新漢語多数日本語もたらされた。 「万国公法」により日本にもたらされた華製新漢語 国債特権平時戦時民主野蛮越権慣行共用私権実権主権上告例外など。 このように日本語から中国語取り入れられ新漢語中には各種英華辞典漢訳洋書参照して日本広まった中国では一旦忘れられもう一度中国逆輸入されたものが多数含まれている。

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