音響系とは? わかりやすく解説

音響系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 14:07 UTC 版)

音響系
様式的起源
文化的起源 1990年代後半、日本
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音響系(おんきょうけい、英語: Onkyokei)は、英語で「音の響き (reverberation of sound)」と説明される[1]フリー・インプロヴィゼーションの一形態で、1990年代後半の日本に由来する。音響は、英語では「サウンド、ノイズ、エコー (sound, noise, echo)」と訳すこともできるとされる[2]。音響系として言及されるアーティストには、中村としまる英語版秋山徹次英語版Sachiko M杉本拓英語版などがいる。

2000年から2005年まで東京代々木にあった「Off Site」という場所は、インプロヴィゼーションミニマリズム、「静かなノイズ (quiet noise)」を特徴とする音楽運動としての音響系の拠点であった[3][4]。音響系のインプロヴィゼイションは、「アコースティックやエレクトリカルなサウンドの細やかなテクスチュアの細部を追求する (explores the fine-grained textural details of acoustic and electronic sound)」ものとされる[1]

音響系は、それと複雑に絡み合った音楽ジャンルであるEAI (electroacoustic improvisation) の発展に影響を与えた。音響系の国境を超えた広まりは、「日本の新しい音楽 (Japanese new music)」の一形態とする見方に影響を与えているが、一方で多くの論者は、音響系は日本の文化的アイデンティティとはほとんど無関係であると論じている[5]

脚注

  1. ^ a b Cox, Christoph and Warner, Daniel, eds. (2004). Audio Culture: Readings in Modern Music, p.413. ISBN 0-8264-1615-2.
  2. ^ John H. Haig and Andrew N. Nelson (1999). The Compact Nelson Japanese-English Character Dictionary, p564. ISBN 0-8048-2037-6.
  3. ^ Off Site On Siteーーギャラリー/フリー・スペース Off Site(2000-2005)の活動と同時代のシーンを振り返る”. scool. 2022年9月16日閲覧。
  4. ^ Priest, Gail (2008). Experimental Music: Audio Explorations in Australia, p.28. ISBN 1-921410-07-8.
  5. ^ Novak, David (2010). "Playing Off Site: The Untranslation of Onkyo." 'Asian Music41(1):36-60.

関連項目

外部リンク


音響系

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NHK放送技術研究所」の記事における「音響系」の解説

昆虫マイク 昆虫足音など微細な音を検知できる高感度マイク。 PC-VRAS(PC-Virtual Reality Audio System特定の空間における反響シミュレーションし、方向感距離感再現する技術。 話速変換技術 音質低下させずに、音声速度のみをコントロールする技術抑揚可視化 録音した音声を数秒で解析し単語ごとの抑揚可視化できる技術テレビで中国語では番組内声調確認利用する他、番組公式サイトサービススマートフォン用アプリとしても提供している。

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「音響系」を含む「NHK放送技術研究所」の記事については、「NHK放送技術研究所」の概要を参照ください。

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