追分節とは? わかりやすく解説

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おいわけ‐ぶし〔おひわけ‐〕【追分節】

読み方:おいわけぶし

民謡の一。中山道北国街道分岐点であった信州追分の宿(長野県軽井沢町)の飯盛り女たちが、碓(うすい)峠を往来する馬子(まご)のうたう馬子唄三味線の手をつけたもの馬方三下がりまたは追分節(信濃追分)とよばれて東日本中心に各地伝わったもの。一般に声を緩やかにのばし、旋律哀調帯びる。越後追分江差(えさし)追分などが有名。


追分節

読み方:オイワケブシ(oiwakebushi)

民謡曲名うかれ節一種


追分節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/27 01:53 UTC 版)

「追分節の源流 小室節発祥の地」の碑(長野県小諸市)

追分節(おいわけぶし)は、日本の民謡の一種。追分と略して呼ばれることもある。

江差追分」など、地名を冠したが各地に伝わっている。

特徴

追分の音楽的特徴として、

  • はっきりした拍節を持っていない(調子よくパンパンと手拍子を打てない)
  • 音域が広い(高い声から低い声まで出さなければいけない歌が多い)
  • 母音を伸ばす(歌詞等の一文字を長く伸ばす場合が多い。西洋音楽のメリスマ参照)

などが挙げられる[1]

小泉文夫は日本音楽のこのような形式に注目し「追分形式」と呼んだ[1]。追分形式と対照的なのが拍節感のはっきりした、シラブル型の「八木節形式」である[1]

歴史

追分節の元唄は、軽井沢宿沓掛宿追分宿の「軽井沢三宿」を往来する馬子たちが歌い続けていた馬子唄である[2]。これに軽井沢三宿の飯盛女たちが三味線の手をつけることによって、追分節が成立した[2]。三宿の中でも追分宿は最も知名度が高く、また飯盛女の人数も多くて、賑やかに歌われたため、楽曲名が「追分節」となった[2]

脚注

  1. ^ a b c 小泉 1958, p. 92.
  2. ^ a b c 小宮山 1985, p. 101.

参考文献

  • 小泉文夫『日本伝統音楽の研究』音楽之友社、1958年5月30日。 
  • 小宮山利三『軽井沢三宿の生んだ追分節』信濃教育会出版部、1985年12月15日。 

関連項目

外部リンク


追分節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 16:46 UTC 版)

追分」の記事における「追分節」の解説

日本の民謡には、「○○追分」(○○地名)という曲が各地にあり、その多く朗々と声を響かせてうたう歌である。著名なものに「江差追分」などがある。もともとは信濃追分現在の長野県北佐久郡軽井沢町付近歌われていた馬子唄小諸馬子唄)が、関東以北各地中心に広がったとされている。 追分音楽的特徴として、 はっきりした明確な拍節持っていない(調子よくパンパン手拍子打てない) 音域が広い(高い声から低い声まで出さなければいけない歌が多い) 母音伸ばす(一音多声型。歌詞等の一文字長く伸ばす場合が多い。西洋音楽メリスマ参照) などが挙げられるこの為難し方に入る。 小泉文夫日本音楽このような形式注目し追分形式」と呼んだ追分形式対照的なのが拍節感のはっきりした八木節形式」(一音一声型、シラブル型)である。

※この「追分節」の解説は、「追分」の解説の一部です。
「追分節」を含む「追分」の記事については、「追分」の概要を参照ください。

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