日本の民謡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 19:32 UTC 版)
日本の民謡 | |
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ジャンル | 音楽番組 |
放送方式 | 録音 |
放送期間 | 1966年4月10日 - 2017年4月2日 |
放送時間 | 放送時間を参照。 |
放送局 | NHK-FM |
出演 | 司会者を参照。 |
『日本の民謡』(にっぽんのみんよう)は、NHK-FM放送で1966年(昭和41年)4月10日から2017年(平成29年)4月2日まで放送していた民謡専門の音楽番組である。51年間続いていた長寿番組でもある。
概要
ベテラン・若手を問わず第一線で活躍する民謡歌手の歌声をスタジオ録音で紹介する[1]。曲の合間には司会者と当日歌唱する民謡歌手とで近況や曲にまつわるエピソードを交えたトークを挟む。毎月最終週はリクエスト曲を中心に放送する。
曲の音源はリクエストも含めて原則としてレコードやCD等は使用せず、オリジナル収録を使用している。そのためエンディング他随所に曲の演奏者の名前を読み上げている。
2017年(平成29年)4月2日をもって、1966年4月から続いたこの番組は51年にわたる放送を終了した[2]。後継番組は『吉木りさのタミウタ』[2]。『-タミウタ』終了後に2022年から開始された『駒井蓮のニポミン!』のタイトルは当番組に由来する。
放送時間
本放送
- 日曜 11:00 - 11:50(JST)
再放送
- 翌月曜 5:00 - 5:50(同上)
- ※2012年度の本編の放送時間は48分で、残りの2分間は「NHK東日本大震災プロジェクト」テーマソング『花は咲く』のショートバージョンを放送している。
司会者
最終回時点
- 加治章(2012年4月 - 2017年4月。1993年 - 1995年7月、2000年4月 - 2004年3月にも本番組を担当しており、3度目の起用となった)
- 堀ひろみ(2014年4月 - 2017年4月)
過去
- 小野卓司(2011年4月 - 2012年3月)
- 徳田章(2011年2月 - 3月)
- 稲塚貴一(2010年4月 - 2011年1月)
- 滑川和男(2007年4月 - 2010年3月)
- 山中明美(2008年4月 - 2010年3月)
- 稲庭淳
- 藤崎弘士
- 横川裕子(- 2008年3月)
- 川口正八(1995年7月 - 2000年3月)
- 福士あけみ(2010年4月 - 2014年3月)
脚注
- ^ 日本放送協会総合放送文化研究所 放送史編修室 編『NHK年鑑'67』日本放送出版協会、1967年9月10日、149 - 150頁。NDLJP:2474364/95 。
- ^ a b “NHKFM「日本の民謡」が終了 50年の歴史に”. 日刊スポーツ. (2017年3月9日) 2017年3月19日閲覧。
関連項目
- 民謡をたずねて - 事実上の後継番組
外部リンク
NHK-FM 日曜11:00 - 11:50枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
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日本の民謡
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日本の民謡
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邦楽の一種である日本の民謡は、古代から続く伝統的な歌唱曲の総称で、大部分は歌のみで楽器は加わらない。日本語の発声、韻から生まれたもので日本固有の音楽の原点といえる。陽旋法(長調)のものは、ヨナ抜き音階である。また、労働歌や酒席での即興から生まれたものが多いため、字余りや変拍子などの複雑で不自然なメロディのものも少なくない。 1987年(昭和62年)の調査では現存する民謡は、およそ58,000曲である。 口伝で伝えられたそれらの曲の歌詞は、労働時のつらい気持ちを払拭するための愚痴や、酒席での性についての内容のものが多かったと言われる。近年の曲では「炭坑節」がそのいい例で、女工らの性に関する表現が含まれており、この曲を地域の伝統文化として子供たちに歌わせることの是非問題に発展することもある。そのため現在歌われている民謡の多くは、明治維新以後に地方自治体や文化団体が歌詞を公募し、低俗な歌詞を差し替えて、地元の伝統文化として再構築されたものが多いという。 なお、邦楽には狭義では琉球民謡、アイヌ音楽を含まないこともある。広義では、広く人口に知れ渡った歌という意味で、流行歌の一部も含むことがある。 特に明治時代後期から大正時代にかけて北原白秋らによって新たに創作された民謡風の曲は、それまでの伝統的な民謡と区別して「新民謡」、もしくは「創作民謡」と呼ばれる。また大正時代から昭和初期にかけて中山晋平、藤井清水、野口雨情、西條八十らによって創作された、主に地域の宣伝のための新民謡は、特に「地方小唄」と呼ぶ場合がある。 武田俊輔『民謡の再編成』によれば、「民謡」は大正から昭和初期の野口、中山、レコード会社、文部省、民俗学、NHKによる運動の発明品ともいうべき存在で、全国各地の郷土色豊かな旋律を「民謡」の名のもとに再編成・固定化し、全国に流通すべく産業化したものとも言え、例えば安来節のようにその枠からはみ出た流行 に、「正調」「保存会」が後から出て来るといった事例 がある事でその見方は一定の力を持っている。かつて労働などの日常のやりとりのなかで歌が歌われる際には、文句や節回しは人により、時と場合により違っていたのである。 新潮流としてグループ「民謡クルセイダーズ」や「俚謡山脈」があり、民謡の新しい聞き方、新たなファン層を呼んでいる。 富山県の五箇山地方は「民謡の宝庫」と言われ、代表的な「こきりこ節」や「麦屋節」を含め多くの民謡が、1973年(昭和48年)11月5日に「五箇山の歌と踊」として、国の選択無形民俗文化財に選択されており、多くの五箇山民謡保存団体が存在し、唄い踊り続けることによって守られている(詳細は五箇山民謡を参照)。なお「こきりこ節」は、「越の下草」や二十四輩順拝図絵「奇談北国順杖記」などの古文献にも記載される日本の民謡の中でもっとも古い民謡とされている。 現在伝承されている五箇山民謡 こきりこ(こっきりこ)節・麦屋節・長麦屋節・早麦屋節・小谷麦屋節・古代神・小代神・四つ竹節・といちんさ節・お小夜節・なげ節・五箇山追分節・神楽舞・古大臣・しょっしょ節・草島節・輪島節など
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