上方舞
地唄舞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 19:42 UTC 版)
地歌「ゆき」に、後世舞を振り付けしたもの。男に捨てられ出家した芸妓が、雪の降る夜の一人寝に、浮世を思い出し涙する、という内容の艶物(つやもの)。大坂新地の芸妓ソセキが男に捨てられたのを慰めるためにつくったとも、ソセキが出家したという事件に取材したともいわれる。 武原はんの生涯の代表作として有名で、上方舞の曲目としてひろく知られるようになったのは彼女の名演によるところが大きい。白の着物に、白地の絹張りの傘、という演出方法も彼女が広めたものである(御高祖頭巾をかぶった尼の姿で演じられることもある)。独特の叙情的な色気のあふれる彼女の舞は、地歌になじみのうすい東京で「雪」の名を大いに高めた。日本画家・小倉遊亀は武原はんをモデルにした「雪」という絵を描いている。
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