ロンドとは? わかりやすく解説

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ロンド【(イタリア)rondo】


ロンド

英語表記/番号出版情報
フンメルロンド 変ホ長調Rondo Es-dur Op.11出版年: c1804年 
ブルグミュラー:ロンドRondo Op.1
クレメンティロンド 変ロ長調Rondo WO8出版年1802年  初版出版地/出版社Wien 
ベートーヴェンロンド ハ長調Rondo WoO.48作曲年1783年  出版年1783年  初版出版地/出版社: Bossler 
ドニゼッティロンド ニ長調Rondò作曲年1825年 
スメタナロンド ハ長調Rondo出版年1949年 
カリヴォダロンド イ長調Rondo Op.11出版年1828年 
リース:ロンドRondo "Que veut-il dire?" Op.43
リース:ロンドRondo Op.54-2
リース:ロンドRondo Op.78-2
リース:ロンドRondo Op.106-2
リース:ロンドRondo Op.139
リース:ロンドRondo Op.158-1
リース:ロンドRondo Op.161
リース:ロンドRondo Op.57
フィールドロンド ハ長調Rondo in C major H.39G出版年1817年  初版出版地/出版社Leipzig 
フィールドロンド 変イ長調Rondo in A flat major H.31K出版年1818年  初版出版地/出版社Leipzig 
フィールドロンド ハ長調Rondo in C major H.39K出版年: c1822年  初版出版地/出版社London 
クラウスロンド ヘ長調Rondo in F major VB.191
ヴァイスマン:ロンドRondo Op.96a作曲年: 1927-28年 
フックロンド ニ長調Rondo in D major
チェルニーツェルニー):ロンドRondo Op.227
チェルニーツェルニー):ロンド ヘ長調Rondo en fa Op.260
ベートーヴェンロンド ト長調Rondo G-Dur WoO 41作曲年1792年  出版年1808年  初版出版地/出版社Simrock 
グルリット, コルネリウスロンド ホ短調Rondo, e-moll
ポッター, チプリアーニ:ロンドRondo (Posthumous) by Mozart
ベートーヴェンロンド イ長調Rondo WoO.49作曲年1783年  出版年1784年  初版出版地/出版社: Bossler 
シューベルトロンド ニ長調Rondo  D 608 Op.138作曲年1818年  出版年1835年 
カバレフスキーロンド イ短調Rondo in A minor Op.59作曲年1958年  出版年1960年  初版出版地/出版社: Muzgiz 
青島 広志ロンド ハ長調作曲年1970年 
早坂 文雄:ロンド作曲年1944 年 
林 光ロンド ト短調作曲年1950年 
シューマン, クララロンド ロ短調Rondo h-moll作曲年1833年 

モーツァルト:ロンド イ短調


モーツァルト:ロンド ニ長調

英語表記/番号出版情報
モーツァルト:ロンド ニ長調Rondo D-Dur K.485作曲年1786年  出版年1786年  初版出版地/出版社Hoffmeister 

作品解説

2008年2月 執筆者: 齊藤 紀子

 1786年に、シャルロッテ・フォン・ヴュルベン嬢のために作曲された。アレグロの4分の4拍子ニ長調書かれている主要なテーマは、主和音属和音構成音をなぞる簡素なものを主体としている。しかし、そこに前打音付加したり、弾むようなリズム仕立てたりすることにより、明快でかわいらしいメロディー生み出している。左手分散和音主体としているが、この左手低音域でメロディーを歌う場面もある。尚、このロンドは、主要テーマ主調以外でも提示され音楽形式論一般的なロンド形式よりはソナタ形式に近い構成となっている。


ショパン:ロンド ハ短調

英語表記/番号出版情報
ショパン:ロンド ハ短調Rondo c-Moll Op.1 CT192作曲年1825年  出版年1825年  初版出版地/出版社: Brzezina  献呈先: Louise de Linde

作品解説

2007年6月 執筆者: 鯛中 卓也

ショパンが、初め出版想定して書いた作品
CとGのたった2音からなる4小節序奏続き、活発で軽々としたロンド主題ハ短調現れるハ短調の中でいくつかの展開の後、ロンド主題対照的で、甘美かつ穏やかなホ長調主題にたどり着く。その主題嬰ニ短調転調して、徐々にドラマ性を高めていき、情熱的な嬰ト短調主題、そしてエンハーモニック用いた変イ長調流れるような主題を介して最初のロンド主題に戻る。

その後先程ホ長調主題変ニ長調転調し、広い音域わたって長いスケール現れるなど、さらに発展拡大した後、再び最後のロンド主題戻り序奏同じく4小節の短いコーダ締めくくられる。

それぞれの主題推移部が、単に音階繋がれているだけであったり、発展のさせ方や繰り返しにも工夫見られない等の欠点があるものの、ピアノ音楽特有の要素多く取り入れられ随所美し旋律盛り込まれるなど、ショパン早熟であったことが見受けられる

また、後年の作品見られる一種暗さがこの作品中ではほとんどなく、むしろ羽ばたいて飛んでいくような明るさ軽さがあり、作曲当時15歳であったショパン若々しさ存分に伝わってくる作品である。


ショパン:ロンド ハ長調

英語表記/番号出版情報
ショパン:ロンド ハ長調Rondo Op.73作曲年1828年  出版年: ca.1865年 

作品解説

2007年9月 執筆者: 齊藤 紀子

 アレグロ・マエストーソのハ長調書かれているこの作品は、左右の手によるユニゾンコラール風のパッセージ交互に奏される24小節序奏の後、溌剌としたロンド主題奏される序奏が4分の4拍子であるのに対し、このロンド主題は、4分の2拍子書かれており、全部3回奏される。そして、左右の手双方が多声的に書かれているまた、このロンド主部においても、時折序奏におけるように、左右の手によるユニゾンやホモ・テクスチュアの部分見られる。このロンド主部挿入される副次的な主題は、8分音符のみで印象深いメロディーを創り出しており、この音形が多様に装飾される。そして、3連音符特徴的で、左右の手ユニゾンによるコーダ奏して曲を閉じる。この作品は、同年ショパン自身により、2台ピアノのための作品編曲されている。

Fryderyk Chopin “Rondos fur Klavier und fur 2 Klaviere” ed. I.J. Paderewski, L. Bronarski, J. Turczynski Warszawa : Instytut Fryderyka Chopina 1957


ショパン:ロンド ハ長調(2台のピアノのための)(遺作)

英語表記/番号出版情報
ショパン:ロンド ハ長調(2台のピアノのための)(遺作Rondo Op.73 CT196作曲年1828年  出版年1855年  初版出版地/出版社Berlin 

作品解説

2007年9月 執筆者: 齊藤 紀子

 1828年作曲されショパン死後1855年出版された。ピアノ・ソロ用のロンドを作曲した年に、ショパン自身により、2台ピアノ用に編曲されたもの。しかし、出版自体は、こちらの方がソロ版に約一世紀先立っている。
  基本的には、ピアノ・ソロ版と大差はないが、音域広げられているため、和声響き大幅に豊かなっている。また、全体通してトリルなどの装飾施されており、2台ピアノ故に可能となる左右の手ユニゾンによる補強なされている。

Fryderyk Chopin “Rondos fur Klavier und fur 2 Klaviere” ed. I.J. Paderewski, L. Bronarski, J. Turczynski Warszawa : Instytut Fryderyka Chopina 1957


モーツァルト:ロンド ヘ長調

英語表記/番号出版情報
モーツァルト:ロンド ヘ長調Rondo F-Dur K.494作曲年1786年 

作品解説

2008年2月 執筆者: 齊藤 紀子

  ニ長調K. 485のロンドと共に1786年作曲された。アンダンテの4分の2拍子ヘ長調書かれている並進行をする重音や、左右の手生み出す並進行が特徴的である。曲全体通して気品のある優雅さ漂っており、一時的に激し響き和音用いられる際にも、どこか落ち着いた雰囲気備わっているまた、細やかな音の動き多用されており、装飾的な音に富んでいる。


シューベルト:ロンド ホ長調


ショパン:ロンド 変ホ長調 (序奏とロンド)

英語表記/番号出版情報
ショパン:ロンド 変ホ長調 (序奏とロンドRondo Es-Dur Op.16 CT195作曲年: 1829?年  出版年1834年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel  献呈先: Caroline Hartmann

作品解説

2007年9月 執筆者: 齊藤 紀子

 弟子のカロリーヌ・ハルトマン嬢に捧げられている。ショパン20代前半パリ着いて間もない頃に着手され作品であると同時にショパンが手がけた最後のロンドとなっている。
 
 この頃作品としては比較規模大きく51小節に及ぶ序奏を持つ。この序奏は、アンダンテの4分の4拍子開始するまた、この冒頭部分は、この作品主調変ホ長調からみると平行調にあたるハ短調書かれている。そして、その後アジタート→ピウ・モッソと、この序奏内部で既に、テンポと共に曲想変化する。そのため、この作品は「序奏とロンド」の名で呼ばれることがある。ロンド主題前部で4回奏されその後コーダが続く。このロンド主題は、アレグロ・ヴィヴァーチェの4分の2拍子で、クラコヴィアク性格をもつ。クラコヴィアクとは、ポーランドクラクフ地方2拍子民族舞踊で、横に軽くジャンプしながら進む円舞1種である。
 この作品では、曲全体通してこの頃ショパン知り合ったリスト作風通じるものが見られる

Fryderyk Chopin “Rondos fur Klavier und fur 2 Klaviere” ed. I.J. Paderewski, L. Bronarski, J. Turczynski Warszawa : Instytut Fryderyka Chopina 1957


ロンド

作者J.M.G.ル・クレジオ

収載図書ロンドその他の三面記事
出版社白水社
刊行年月1991.11


ロンド

名前 Rond; Rondo; Rondot

ロンド形式

(ロンド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/12 17:10 UTC 版)

ロンド形式(ロンドけいしき、伊:rondo)は、楽曲形式の一つ。異なる旋律を挟みながら、同じ旋律(ロンド主題)を何度も繰り返す形式。

日本語(漢字)では、ロンドを「輪舞曲」(大辞泉)もしくは「回旋曲」(大辞林)と表記する。

一般的なスタイル

古典派以降では、複合三部形式の一種とみなすことのできる、次の2つの形式が一般的になった。

  • それぞれ大ロンド形式(だい――)、小ロンド形式(しょう――)と呼ばれる。

複合三部形式

主部 中間部 主部
A B A C D ... A B A

大ロンド形式

A B A C A B A

小ロンド形式

A B A C A

なお、古くは以下のような形をとっていた。

A B A C A D A

ロンド形式による著名な作品

大ロンド形式

小ロンド形式

ロンドを題名にもつ楽曲

ロンド形式を楽曲の一部で利用した作品

日本の楽曲

関連項目


ロンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:31 UTC 版)

精霊使いの剣舞」の記事における「ロンド」の解説

大蔵大臣務め伯爵学院都市視察中に立ち寄った喫茶店アルバイトをしていたフィアナ見かけ嘲笑するが、クレア撃退され逃げ帰った

※この「ロンド」の解説は、「精霊使いの剣舞」の解説の一部です。
「ロンド」を含む「精霊使いの剣舞」の記事については、「精霊使いの剣舞」の概要を参照ください。

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