音の高さ
音の感覚に関する性質のひとつで、高低で表現される。音の高きは主として音の周波数に依存し、周波数が高いほど高い音に感ずる。また音圧、波形などにも関係する。音の高さに関する感覚については、ある音を正常な聴覚をもつ人が聞いて、特定音圧の純音の周波数を基準にして何倍に聞こえるかという主観的でリニアな尺度が設けられている。単位はメル(mel)を用いる。音圧レベルが40dBで周波数が1000Hzの純音の高さを1000メルとし、正常な聴覚の人が1000メルのn倍の高さと判断する音の高さをn×1000メルとしている。
参照 音圧レベル音高
(音の高さ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 07:37 UTC 版)
音高(おんこう)、ピッチとは、
- ^ "音の高さ,ピッチ 聴覚にかかわる音の属性の一つで,低から高に至る尺度上に配列される。" JIS Z 8106:2000
- ^ "ピッチは音の高さに対応する心理量であり" 森勢 (2011). 2-2 基本周波数推定. 電子情報通信学会『知識の森』.
- ^ "高さの心理量として,比率尺度であるメル(mel)があり" 二階堂 (1980). 音の物理量と心理量. 計測と制御 Vol.19, No.3.
- ^ "メル 音の高さの単位。正面から提示された,周波数1000Hz, 音圧レベル40dBの純音の高さを1000メルとする。" JIS Z 8106:2000
- ^ "被験者が1000メルのn倍の高さと判断する音の高さがn×1000メルである。" JIS Z 8106:2000
- ^ "ピッチに相当する物理量の基本周波数" 森勢 (2011). 2-2 基本周波数推定. 電子情報通信学会『知識の森』.
- ^ "短音では音の高さが明確でなくなる ... トーンピッチ ... クリックピッチ" 峯松. 音響音声学. 東京大学.
- ^ "古くからピッチは単に1次元的な性質だけでは説明できないことが指摘されており,ピッチのらせん構造的な性質が示唆されてきました。" 大串 (2017). 音のピッチ知覚について ——ミッシングファンダメンタル音のピッチを巡って——.
- ^ "1オクターブ周期の循環的性質の両者を併せ持っています。... トーンクロマあるいはピッチクラスと呼びます。" 大串 (2017). 音のピッチ知覚について ——ミッシングファンダメンタル音のピッチを巡って——.
- ^ "音楽的ピッチあるいは旋律的ピッチということがあります。" 大串 (2017). 音のピッチ知覚について ——ミッシングファンダメンタル音のピッチを巡って——.
- ^ 最相 (1998) pp.170-171
- ^ "循環的な位置が同じ音[基本周波数が 2n 倍(n:整数)だけ異なる楽音]どうしは同一のピッチクラスに属し,同じ音名(C, D, E など)で呼ばれています。" 大串 (2017). 音のピッチ知覚について ——ミッシングファンダメンタル音のピッチを巡って——.
- ^ "このモデルはおおよそ 30~4,000 Hz の範囲で成り立ちます。4,000 Hz を超えるとトーンクロマの感覚が希薄になり旋律を構成することが困難になってきます" 大串 (2017). 音のピッチ知覚について ——ミッシングファンダメンタル音のピッチを巡って——.
- ^ 宮崎. (1999). 絶対音保有者の音楽的音高認知過程.
- ^ Miyazaki, K. (1989). Absolute Pitch Identification: Effects of Timbre and Pitch Region. Music Perception: An Interdisciplinary Journal, 7(1), 1–14. doi:10.2307/40285445
- ^ "オクターブ感覚:1オクターブ上下すると,元の音に戻る感覚" 峯松. 音響音声学. 東京大学.
「音の高さ」の例文・使い方・用例・文例
- (楽器)の音の高さを調節する
- (音符)の音の高さを低くする
- 言語の律動的な面または超分節性音素の音の高さとアクセントと連接と鼻音化と有声化の、あるいは、言語の律動的な面または超分節性音素の音の高さとアクセントと連接と鼻音化と有声化に関する
- 人が話すときの明確に区別できる特性、音の高さ、状態
- 音の高さをよく聞き分ける耳
- 楽音の、音の高さと継続時間を表す表記法
- 絶対音という,音の高さ
- 相対音感という,音の高さを識別する能力
- 音の高さ
- 二つの音の高さの間隔
- 国際標準音という,音の高さの標準
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