うなりとは? わかりやすく解説

うなり【×唸り】

読み方:うなり

うなること。また、それに似た声や音。「機械が—をあげる」

凧(たこ)につけて風の力で鳴らすもの。また、その音。のひげや籐(とう)を薄く削り弓形したものなどを糸に張る

振動数わずかに異な二つ音波干渉し合って周期的に音が強くなったり弱くなったりして聞こえ現象広義には波動、特に電磁波などの同様の現象にもいう。

唸りの画像

うなり

【文語】ナリ活用形容動詞「うなり」の連用形または終止形

終止形

うなり  » 「う」の意味を調べる



唸り

読み方:うなり

ラ行五段活用動詞「唸る」の連用形、あるいは連用形名詞化したもの


迂なり

読み方:うなり

【文語】ナリ活用形容動詞「迂なり」の連用形または終止形

終止形

迂なり  » 「迂」の意味を調べる


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羽成

読み方
羽成うなり

うなり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 16:16 UTC 版)

うなり(唸り)とは、

  • 力んだり苦しんだりするときに喉元から出る、低く長い
  • 感心したときに、思わず、または意識的に発する低い声。→「大向うを唸らせる
  • 謡曲浪曲浄瑠璃などで、意図的に声を絞るようにして、低音で唄ったり語ったりするときの声。→白声も参照のこと
  • 物理学において、波動干渉により生じる現象。以下で詳述。

物理学におけるうなり英語: beat)とは、振動数(または周波数)がわずかに異なる2つの干渉して、振幅がゆっくり周期的に変わる合成波を生ずる現象を言う[1]

たとえば、ピッチがわずかに異なる二つの音波が鳴っているとき、各々の基音の周波数の差に相当する周期で音の強弱が聞かれる。このとき二つの音はひとつの音であるように聞こえるが、ピッチがある程度まで離れると両者は別の二音として聞こえる。

数学的な説明

最も簡単な場合として、強さも位相も等しい二つのサイン波の合成を考える。角振動数ω[注 1]を中心に、前後に幅 2αだけ角振動数がずれた二つの音 sin (ω-α)t と sin (ω+α)tt は時間)を合成すると、合成音は次のようになる(式の変形は三角関数を参照)。

例えば、周波数が440 Hzの音に対し、人間にはひとつひとつの音圧の変化を聞き分けることはできない。しかし、438 Hzと442 Hzのうなりの周波数は4 Hz(1秒間に4回)であるので容易に聞き分けることができる。

上図では赤が周波数110 Hzの波、緑が周波数104 Hzの波、青が重ね合わせた波であり6 Hzのうなりが見られる。

脚注

注釈

  1. ^ ここでは数式が見やすくなるように角振動数ωを使ったが、周波数f は角振動数と ω = 2πf の関係があるので、周波数で考えても同じである。
  2. ^ cos の因子が正でも負でも振幅としては同じ効果を示すことに注意。

出典

  1. ^ 徳岡善助 編『物理学概論 下』学術図書出版社、1988年、31頁。ISBN 4-87361-022-2 

参考文献

  • Serway, R. A., Vuille, C. College Physics. Volume 1, Ninth Edition, Cengage Learning, 2011, p. 499.

関連項目


うなり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 03:22 UTC 版)

ピアノ調律」の記事における「うなり」の解説

ピアノ調律において、ピアノの音以外の音を使うのはピッチ合わせる時のみで、あとはすべてピアノの音どうしの比較音の高さ合わせていく。この作業の際に利用されるのが「うなり」と呼ばれる音の現象である。2つの音が同時に同じ地点にとどくと2つ音の音圧重ね合わせ干渉」と呼ばれる現象生じ、このとき2つ音の周波数が近いと「うなり」が生じる。発音された「うなり」をどう合わせていくかはユニゾン(同一音)やオクターブ4度5度その他の音程によりそれぞれ異なるが、ピアノ調律をするためにはこの「うなり」をコントロールできることが大前提になる。

※この「うなり」の解説は、「ピアノ調律」の解説の一部です。
「うなり」を含む「ピアノ調律」の記事については、「ピアノ調律」の概要を参照ください。

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うなり

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 01:28 UTC 版)

名詞

うなり唸り

  1. うなること。その声、音。
  2. につけて鳴らす仕掛け。その音。
  3. 振動数異なる二つの音が同時に重なり音波干渉しあうことで周期的に強くなったり弱くなったりする現象

「うなり」の例文・使い方・用例・文例

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