継続時間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 07:22 UTC 版)
継続時間は、ある期間中に含まれる時間の合計を定義し、P[n]Y[n]M[n]DT[n]H[n]M[n]S、または、右に示すように、P[n]Wの形式で表される。この表記において、[n]は、それぞれの日付と時間の要素に対応する値と置換する。先頭の0は必須ではないが、各要素の数字の最大文字数は通信者間で取り決める必要がある。大文字のP、Y、M、W、D、T、H、M、およびSは、各日付と時間の要素の指定子であり、他の文字には置き換えない。 P は期間を表す指定子(period を表す)であり、継続時間表現の先頭に置かれる。 Y は年の指定子であり、年を表す数値の後に置かれる。 M は月の指定子であり、月を表す数値の後に置かれる。 W は週の指定子であり、週を表す数値の後に置かれる。 D は日の指定子であり、日を表す数値の後に置かれる。 T 時間の指定子であり、継続時間表現の時間の部分の前に置く。H は時間の指定子であり、時間を表す数値の後に置かれる。 M は分の指定子であり、分を表す数値の後に置かれる。 S は秒の指定子であり、秒を表す数値の後に置かれる。 たとえば、P3Y6M4DT12H30M5Sは、「3年、6か月、4日、12時間、30分、5秒」という継続時間を表現している。 指定子を含む日付と時間の要素は、その値が0の時には省略することができる。より低い順序の要素も精度を削減するために省略することができる。たとえば、P23DT23HとP4Yは、ともに許される継続期間の表現である。しかし、少なくとも1つの要素は表さなければならないため、Pは0秒という継続時間の表現としては不正である。しかし、PT0SやP0Dは、ともに有効であり、同じ継続時間を表現している。 曖昧さを解消するため、P1Mは1か月の継続時間であり、PT1Mは1分の継続時間である(時間指定子のTが時間の値の前に置かれていることに注意)。使用される最小の値には、半年を表現するP0.5Yのように、小数を含むこともできる。P0,5YやP0.5Yのように、小数点はカンマとフルストップのいずれも使用できる。標準は、下に述べる例外を除いて、日付と時間の継続時間表現において「繰り上がり点」を越えることを禁止してはいない。したがって、PT36Hという表現をP1DT12Hと同じ継続時間を表現するために使用することも可能である。ただし、サマータイムを切り替えた時にPT36HはP1DT12Hと同じではなくなることに留意する必要がある。 上記の表現の他に、通信者間の合意の元、日付と時間の表現に基づく継続時間のフォーマットを使用することも許されている。基本のフォーマットとしては、PYYYYMMDDThhmmss、または、拡張フォーマットとしては、P[YYYY]-[MM]-[DD]T[hh]:[mm]:[ss]が使用できる。しかし、日付と時間のそれぞれの値は、モジュロ演算における法を超えることは許されない(たとえば、月の値として13、時間の値として25などは許されない)。 標準では、継続時間は、次のセクションで説明する時間の期間の一部として記述されているものの、継続時間のフォーマットは時間の期間とは独立したものとして広く使用されている。
※この「継続時間」の解説は、「ISO 8601」の解説の一部です。
「継続時間」を含む「ISO 8601」の記事については、「ISO 8601」の概要を参照ください。
「継続時間」の例文・使い方・用例・文例
- 継続時間のページへのリンク