新羅琴とは? わかりやすく解説

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しらぎ‐ごと【羅琴】

読み方:しらぎごと

新羅楽の主要楽器として伝来した12弦の箏(そう)。長さ約5尺(約1.5メートル)。今日朝鮮伽倻琴(かやきん)。正倉院奈良時代のものが伝存する。


新羅琴 金薄輪草形鳳形 (しらぎごと きんぱくわのくさがたおおとりがた)

全姿
斜全姿
●分類: 楽器・楽具 
●倉番: 北倉 35 
●寸法: 全長158.2 幅上方で30.0 緒止め幅38.0 
●説明: 新羅琴は、伽耶琴とも呼ばれる朝鮮半島起源楽器12本の絃をとめる突出した緒止め特徴国家珍宝帳記載品。 

伽耶琴

(新羅琴 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/11 04:08 UTC 版)

伽耶琴
伽耶琴
各種表記
ハングル 가야금
漢字 伽耶琴
発音 カヤグㇺ
日本語読み: かやきん
ローマ字 gayageum
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伽耶琴(かやきん、カヤグム、加耶琴、伽倻琴、朝鮮語: 가야금)は朝鮮半島の伝統的な撥弦楽器カヤッコ朝鮮語: 가얏고)とも呼ぶ。起源は遅くとも6世紀中頃まで遡り、奈良時代には日本にも伝来した。日本では「新羅琴(しらぎごと)」ともいい、正倉院に朝鮮半島由来の品が納められている。

歴史

遅くとも6世紀中頃には朝鮮半島で普及していた弦楽器の一種であり、『三国史記』には、伽耶国の嘉悉王が中国のを模して作り、同国の楽師・于勒に楽曲制作を命じたと記されている[1][2][3]。一方で、当時の中国の箏と伽耶琴は弦の数や胴の造りで異なる点が少なくなく、林謙三は、『魏志』の三韓の条に辰韓の楽器として記されたものが原型ではないかとし、于勒による楽曲制作の伝承は伽耶国の滅亡悲話と結びついて生まれたのではないかと指摘する[1][2]

日本には奈良時代に新羅琴として伝来しており、国家珍宝帳に「金鏤新羅琴」の記載が確認できる[2][4]。また、823年弘仁14年)に正倉院に納められたものが現存している[2][4]。平安時代には新羅系渡来人の沙良真熊という楽人が名手として知られた[2]

主に宮廷や富裕層の邸宅で正楽の演奏に用いられてきたが、李朝末期には構造を簡略化したものが普及し、民謡などの散調の演奏にも広く使われるようになった[5][6]。伝統的な正楽用のものを法琴・風流伽耶琴・古伽耶琴、散調用のものを散調伽耶琴・新伽耶琴とも言い分ける[6][7][8]。現代の韓国においても伽耶琴の製作・演奏は続けられており、2002年小泉純一郎内閣総理大臣の訪韓時にも韓国国立国楽院で演奏が披露された[6]

構造

材の胴に張った製の12本の弦を可動性の柱(岐稞)で調弦する構造であり、正楽用・散調用で細部が異なる[7]。正楽用は桐の1枚板をくり抜いて胴を作り、弦の終端となる尾部には羊の耳に似た「羊耳頭」が備えられる[7]。散調用の胴は1枚板のくり抜きではなく箱作りであり、羊耳頭も簡略化される[6][7]。サイズについても、正楽用が胴長160センチメートル程度に対し、散調用は140センチメートル程度と小ぶりで弦と弦の間隔も狭い[6][7]

韓国で伽耶琴製作者として重要無形文化財保持者(人間文化財朝鮮語版)の指定を受けている高興坤は、胴に用いる桐材は樹齢を重ねて年輪が密になったものが良材であるとし、伐採後に5年以上風雨に晒してから加工するとしている[6]

演奏法

日本のは床置きで演奏するのに対し、伽耶琴は胡坐の姿勢をとった演奏者の膝の上に置いて演奏する[7][9]。弦は主に右手で義爪を使わずに弾き、左手は柱の押し込みやビブラートを利かせる際に補助的に用いる[7][9]。正楽用と散調用で演奏法に大きな違いはないが、散調用は弦の間隔が狭いため速い楽句の曲を奏しやすく、音色もやや軽い[6][7]

脚注

  1. 1 2 三谷 1980, pp. 264–265.
  2. 1 2 3 4 5 林 1964, pp. 278–283.
  3. 三国史記』雑志第一・楽「加耶琴雖与箏制度小異、而大概似之。羅『古記』云:加耶国嘉実王見唐之楽器而造之。王以謂「諸国方言各異声音、豈可一哉」、乃命楽師省熱県人于勒造十二曲。後于勒以其国将乱、携楽器、投新羅真興王。王受之、安置国原、乃遣大奈麻注知・階古・大舎万徳、伝其業。」
  4. 1 2 新羅琴 附 琴柱(北倉)(しらぎごと つけたり ことじ)(朝鮮半島由来の弦楽器)1張”. 正倉院展. 読売新聞社. 2026年3月23日閲覧。
  5. 三谷 1980, p. 17.
  6. 1 2 3 4 5 6 7 田代 2003, pp. 38–43.
  7. 1 2 3 4 5 6 7 8 三谷 1980, pp. 247–251.
  8. グローバル世界大百科事典・韓国の楽器・加耶琴 (朝鮮語)
  9. 1 2 釣谷 2025, pp. 63–66.

参考文献

関連項目




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