採桑老とは? わかりやすく解説

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さいそうろう〔サイサウラウ〕【採桑老】

読み方:さいそうろう

雅楽唐楽盤渉(ばんしき)調で古楽の中曲。舞は一人舞で、老翁の面をつけ、鳩杖(はとづえ)をついて、歩行も耐えがたい姿で舞う。さいしょうろう。


採桑老

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/20 16:32 UTC 版)

採桑老(さいそうろう)は、雅楽の唐楽の曲名の一つ。

概要

盤渉調で、延八拍子の中曲である。管絃と舞楽がある。舞楽は舞人1人で[1]、舞は不老不死の桑葉を求めて歩く老爺の姿を模したもので、年齢を重ねるに従って衰弱していく様子を表現している[要出典]。舞楽では唯一の老人の舞であり[2]、高齢の者以外は演じられない秘曲とされる[2]

「舞うと年を経ずして(あるいは数年後には)死ぬ」という言い伝えで知られ[1]、宮内庁楽部には管弦譜、面などはあるが[1]、舞い方を示した舞譜はない[1]。曲自体は現行曲として『明治撰定譜』に収録されているが、演奏されることは稀である。

近年の舞楽での演奏例としては、元宮内庁楽部の東儀俊美国立劇場小劇場で2007年6月9日に舞ったのをはじめとして複数回舞った例がある。この例では、東儀家などが属する天王寺楽派に残されている覚書を舞譜集『掌中要録』や『明治撰定譜』などと付き合わせて、約20分の曲に復元・構成している[1]

脚注



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