木造舞楽面とは? わかりやすく解説

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木造舞楽面

主名称: 木造舞楽面
指定番号 3493
枝番 00
指定年月日 2000.12.04(平成12.12.04)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 2面
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  源頼朝伊豆三島明神勧請し創建した伝えられる瀬戸神社に伝わる抜頭陵王舞楽面である。
 抜頭面は蓬髪で、瞋目して眉根寄せ鷲鼻開口上下歯列を出す。陵王面は頭上を龍が跨る。本面は瞋目し動眼とし、顔中に皺を表し眉毛口髭植毛し(亡失)、四本長い上歯列を出す。下顎は吊顎とする(亡失)。
 ともにヒノキ材製で、抜頭口の位置水平に上下二材に矧ぎ、目と鼻孔刳り抜く表裏面とも布張り、錆下地とし、表面肉身彩、眉・目黒漆裏面黒漆塗りとする。一方陵王は、龍の頭先端から下肢半ばに至る位置前後に材を寄せ前部は龍の両前上膊半ばから本面の両頬外側位置左右に三材を矧ぎ後部正中左右に二材を矧ぐ表裏面とも布張り、錆下地で、表面漆箔、裏は茶色の漆を塗る。
 抜頭面は一般的には頭髪数列植毛し、頭の鉢大きく鼻先が嘴状に尖るのが普通だが、本面は頭髪植毛一列亡失)、頭の鉢小さく鼻先が丸いという異形を示す。もっともこの形は奈良丹生神社面などに類例があり、決し孤立した作品ではない。大掴み肉取り、力強い表情などから、鎌倉時代初めの作と認められる下顎を別材(横木矧ぎするところは、舞楽面にはあまりない構造だが、そこに仏師仕口を見ることも可能であろう
 一方陵王面は、頭上乗る龍が身を低く構え形式で、狛近真の『教訓抄』に記されるこの面にある二様のうち一方に当たる可能性がある。この形式の面は他に神奈川鶴岡八幡宮奈良氷室神社(ともに重文)にあり、特に鶴岡八幡宮面とは大きさ形式とも極めて類似しており、同時期、同作と見ることができようこのように両面とも形式上稀少の例だが、出来優れている
 抜頭裏面に、本面の施入と、夢想によって運慶法印が自ら彫刻した旨および建保□年(千支から建保七年一二一九〉)の年記記されているが、銘に削り取り多く文意は必ずしも正確に捉えがたい。銘文中の運慶作のことなど検証すべき点があるので、現時点では強く主張すべきでないが、この面作風建保のころの製作として大過なく鎌倉時代初め貴重な遺品として評される鶴岡八幡宮舞楽面とともに関東における本格的な仮面遺例としての意義大きい。

木造舞楽面

主名称: 木造舞楽面
指定番号 3070
枝番 00
指定年月日 1958.02.08(昭和33.02.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 11
時代区分 鎌倉南北朝室町
年代 1228、1279 1284、1343 1498
検索年代
解説文: 鎌倉南北朝室町時代作品

木造舞楽面

主名称: 木造舞楽面
指定番号 3242
枝番 00
指定年月日 1968.04.25(昭和43.04.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 9面
時代区分 平安鎌倉
年代 1161 1163/1288
検索年代
解説文:  綾切あやぎり四面抜頭【ばとう】及び貴徳番子【きとくばんこ】各一面は、裏面朱漆銘に記す永暦二年(一一六一)ないし応保三年一一六三)の制作であり、無銘の皇仁庭【こうにんてい】面もこれらと同作認められる。各面共、肉薄く、軽く仕上げられそれぞれの役柄ふさわしく彫出する刀技、象形はいずれ穏健適確であり、平安古面の佳品として注目される
 秦王しんのう】(正応元年銘-一二八八)、納曽利【なそり】の二面鎌倉後期制作になり、銘記によれば前記七面と同様、元来この神社の面として制作されたものであることがわかる。なお以上のうち、綾切面、秦王面は従来記録によってのみ知られいたものである。綾切高麗曲の一つとして女形白色の面をつけ、四人一組で舞うことが知られ秦王散手破陣楽【さんじゆはじんらく】などと共に演ぜられる武舞一つ秦王破陣楽使用される伝えるもので、ここに貴重な遺品二組を確認し得たわけである。

木造舞楽面

主名称: 木造舞楽面
指定番号 3284
枝番 00
指定年月日 1973.06.06(昭和48.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 35
時代区分 平安鎌倉・室町
年代 1144/1430 1452
検索年代
解説文: 平安・鎌倉・室町時代作品

木造舞楽面

主名称: 木造舞楽面
指定番号 3297
枝番 00
指定年月日 1974.06.08(昭和49.06.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 9面
時代区分 平安鎌倉
年代 1042/1207 1259
検索年代
解説文: 平安鎌倉時代作品

木造舞楽面

主名称: 木造舞楽面
指定番号 3308
枝番 00
指定年月日 1975.06.12(昭和50.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 21
時代区分 平安鎌倉
年代 1042 1086 1160/1207
検索年代
解説文: 平安鎌倉時代作品

木造舞楽面〈陵王、散手、貴徳鯉口/貴徳番子、二ノ舞〉

主名称: 木造舞楽面〈陵王散手貴徳鯉口貴徳番子、二ノ舞〉
指定番号 159
枝番 00
指定年月日 1926.04.19(大正15.04.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 5面
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

木造舞楽面

主名称: 木造舞楽面
指定番号 345
枝番 00
指定年月日 1904.08.29(明治37.08.29)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 12
時代区分 平安鎌倉
年代 修理銘 1178 1279 1284 1420
検索年代
解説文: 平安鎌倉時代作品

木造舞楽面〈陵王一、納曽利一、還城楽一、/崑崙八仙三、童舞二、二ノ舞二、/貴徳一、散手一、〉

主名称: 木造舞楽面〈陵王一、納曽利一、還城楽一、/崑崙八仙三、童舞二、二ノ舞二、/貴徳一、散手一、〉
指定番号 347
枝番 00
指定年月日 1904.08.29(明治37.08.29)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 12
時代区分 鎌倉南北朝
年代 1211/1360
検索年代
解説文: 鎌倉南北朝時代作品

木造舞楽面〈納曽利、陵王/〉

主名称: 木造舞楽面〈納曽利陵王/〉
指定番号 1108
枝番 00
指定年月日 1899.08.01(明治32.08.01)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 2面
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

木造舞楽面〈皇仁、新鳥蘇、地久、納曽利、崑崙八仙/〉

主名称: 木造舞楽面〈皇仁、新鳥蘇地久納曽利崑崙八仙/〉
指定番号 1340
枝番 00
指定年月日 1902.04.17(明治35.04.17)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 5面
時代区分 平安
年代 1185
検索年代
解説文: 平安時代作品

木造舞楽面〈納曽利一、新鳥蘇三、散手一、貴徳鯉口一、採桑老一/〉

主名称: 木造舞楽面〈納曽利一、新鳥蘇三、散手一、貴徳鯉口一、採桑老一/〉
指定番号 1341
枝番 00
指定年月日 1924.08.16(大正13.08.16)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 7面
時代区分 平安室町江戸
年代 1184 1185 1537
検索年代
解説文: 平安室町・江戸時代作品

木造舞楽面〈陵王/〉

主名称: 木造舞楽面〈陵王/〉
指定番号 1342
枝番 00
指定年月日 1917.08.13(大正6.08.13)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 1面
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

木造舞楽面〈陵王一、納曽利二/〉

主名称: 木造舞楽面〈陵王一、納曽利二/〉
指定番号 2073
枝番 00
指定年月日 1904.02.18(明治37.02.18)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 3面
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品
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木造舞楽面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:27 UTC 版)

東大寺の仏像」の記事における「木造舞楽面」の解説

重要文化財平安時代および鎌倉時代。「木造舞楽面」として9面が重要文化財指定されている。内訳は皇仁庭(おうにんてい)4面貴徳1面散手1面陵王1面納曽利(なそり)2面である。皇仁庭(4面)には長久3年1042年)の墨書銘(転写銘)があり、制作年明らかな舞楽面としては最古である。なお、長久3年1042年)銘の舞楽面は他に手向山八幡宮7面個人2面あり、計13面が現存する貴徳平安時代末から鎌倉時代の作。散手承元元年1207年)、仏師院賢作の朱漆銘がある。陵王正元元年1259年)作の朱漆銘(転写銘)がある。納曽利2面)は鎌倉時代の作。東大寺現存する舞楽面は以上の9面のみであるが、明治神仏分離東大寺から分離した手向山八幡宮所蔵する舞楽面21面も東大寺旧蔵で、もとは一具として伝来したのである東大寺旧蔵舞楽面は他に伊勢神宮4面(退宿徳2面納曽利陵王)、個人2面崑崙八仙地久)あり、東大寺所蔵の9面を含めて全部36面が現存している。

※この「木造舞楽面」の解説は、「東大寺の仏像」の解説の一部です。
「木造舞楽面」を含む「東大寺の仏像」の記事については、「東大寺の仏像」の概要を参照ください。

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