下地とは?

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げ‐じ〔‐ヂ〕【下地】

菩薩(ぼさつ)の十地(じゅうじ)のうち、下等地位

地上世界下界

「—の人、何をか行きて供養する事を得ん」〈今昔三・三四〉

下級地位。低い身分

「—の者なりけれども、心ざま事に触れて尋常なりける」〈沙石集・七〉


した‐じ〔‐ヂ〕【下地】

物事成り立土台となるもの。基礎素地素養。「小さいころから音楽の下地がある」「下地が入っているのですぐに酔う」

(「助枝」とも書く)木や竹の細い材を縦横に組んだ壁の骨組み壁下地かべしろまた、襖(ふすま)の骨組み下張り

生まれつき持っている性質才能。「下地もよいし、指導者よかった

吸い物味つけのもとになるところから》醤油(しょうゆ)。また、だし汁。「お下地」「割り下地

心の底本心

「—から惚れて居るこそ幸ひ」〈伎・五大力

芸妓役者などになるための見習い中の者。下地っ子

男色方に陰子(かげこ)、飛子(とびこ)、—とて、初心の者はあれど」〈浮・禁短気・四〉

中世田畑山林その他、収益の上がる土地そのものをさす語。

本来。もともと。まえまえ

「—草臥れた上が一倍草臥れて」〈伎・幼稚子敵討


げ‐じ ‥ヂ 【下地】

〔名〕

仏語菩薩十地のうち、下等地位また、三界九地分けてそのうちの劣った下等地位。〔大毘婆沙論‐一七〕

下級地位身分の低いこと。

梵舜沙石集(1283)七「下総国先世坊と云ふ物ありけり。下地(げぢ)の物なりけれども、心ざま事に触れて尋常なりけり

③ (天上界に対して地上世界下界

今昔1120頃か)三「舎利汝等に随て天上に在(ましま)さば、下地(げぢ)の人、何をか行供養する事を得む」


した‐じ ‥ヂ 【下地】

〔名〕

① (助枝とも書く) 壁土を塗るための基礎。木や竹の細い材を縦横に組んだ壁の骨組壁下地かべしろまた、一般に、その上に塗ったり描いたりするための土台となるもの。〔十巻本和名抄(934頃)〕

七十一番職人歌合1500頃か)二番「かべの大くまいりて候。したぢとくして候はばや」

物事をなす基礎となるもの。下ごしらえ準備土台素地

名語記(1275)六「染ぬるした地」

*虎明本狂言栗焼室町末‐近世初)「御富貴にならせられうしたぢでござる

中世年貢雑税など、領主収益対象となる荘園所領をいう。田畑だけでなく、山林塩浜なども含めたもの。「年貢」「所当」「上分」等に対する語。〔石清水文書弘安元年1278一二八日淡路国鳥飼別宮雑掌地頭和与状写〕

太平記14C後)二〇「藤島庄は、当寺多年山門相論する下地にて候

生まれつきの性質素質天性生まれつき。

梵舜沙石集(1283)三「賢きしたぢ無くして、俄に菩薩になり難かるべし」

(5) 心の奥本心しんそこまた、内々内密副詞的にも用いる。〔経覚私要鈔宝徳四年(1452)四月六日

歌舞伎五大力恋緘(1793)二幕「下地(シタヂ)から惚れて居るこそ幸ひ

(6)味つけのもととなるものの意から) しょうゆまた、天ぷらやそばなどのつけ汁や、だし汁などをもいう。おしたじ

四条流庖丁書(1489)「若きを摘て能すすぎ、下地をかへらかして、扨を入て、しほさかしほ味ひて参する

滑稽本東海道中膝栗毛発端(1814)「御無心ながら、醤油(シタヂ)がすこしあらば、どふぞかしておくんなせへ」

(7) 見習い。特に、芸妓娼妓などになるための見習い間中の者。また、その期間。

浮世草子世間胸算用(1692)四「十一二三若衆下地(したヂ)の子どもの随分随分色品よきを」

(8) 元来。もともと。もとより副詞的にも用いる。〔経覚私要鈔宝徳三年(1451)一〇月一九日

歌舞伎幼稚子敵討(1753)二「下地卧た上が一倍卧れて」

歌舞伎阿国御前化粧鏡(1809)三立今のうちに誰れなりと、女房お持ちなされて、下地(シタヂ)から云ひなづけぢゃと仰しゃったら」

(9)かつらしたじ鬘下地)」の略。低く結った銀杏返しがくやいちょう

合巻色三味線艷連引(1828)前「役者が下地(シタジ)を致してゐる様な鬘(かづら)を拵へて貰って」

(10) 小麦をいう女性語。〔日葡辞書(1603‐04)〕


下地

英語 backingsubstrate

めっきで使用される場合には直接めっきされる素地のことをいう。単層めっきでは下地は素地同義で、多層めっきでは中間皮膜が下地と呼ばれる塗装使用される場合塗料を塗る面をいう。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

下地

読み方:ゲジ(geji)

中世田畑山林など領主収益対象となる土地そのもの


下地

読み方:したじ

素地の形を整えるのと、漆器をより堅牢にする意味で、上塗前に素地種々の材料塗布すること。塗る材料により漆下地・膠(にかわ)下地・渋下地酪素下地・豚血下地・松脂下地などの種類あります

下地

読み方:したじ

  1. 醤油をいふ。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

下地

読み方:シモジ(shimoji)

所在 京都府福知山市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

下地

読み方:シモジ(shimoji)

所在 愛知県(JR飯田線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

下地

読み方
下地かち
下地かぢ
下地したじ
下地したち
下地したぢ
下地しもじ
下地しもち
下地しもぢ

下地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/20 05:40 UTC 版)

下地(したじ)とは、中世日本の荘園公領において、土地から生み出された収益を上分と言うのに対して土地そのものを指した語。言い換えれば上分=(収益権を含めた)財産権、下地=支配権にあたる。




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