梅枝とは? わかりやすく解説

うめがえ【梅枝】

読み方:うめがえ

[一]源氏物語32巻の巻名光源氏39歳明石の姫君明石の中宮)の裳着(もぎ)と入内(じゅだい)の準備などを描く。

[二]謡曲四番目物世阿弥作。管弦の役争い討たれ楽人富士の妻の霊が、津の国住吉訪れた僧に嘆きを語る。

[三]箏曲(そうきょく)。八橋検校作曲した組歌のうち、表組(おもてぐみ)に属す別称千鳥の曲、嵐の曲。

[四]催馬楽(さいばら)の曲名。呂(りょ)の曲に属する。


梅枝

作者後藤みどり

収載図書お伽草子外伝 お伽草子紀行
出版社日本テレビ放送網
刊行年月2005.3


梅枝

作者伊藤優子

収載図書おいらん六花
出版社企画集団ぷりずむ
刊行年月2008.3
シリーズ名ゆきのまち幻想文学賞小品集


梅枝

読み方:ウメガエ(umegae)

分野 謡曲

年代 室町前期

作者 作者未詳


梅枝

読み方
梅枝うめえだ
梅枝うめがえ

梅枝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/25 02:02 UTC 版)

源氏物語五十四帖
各帖のあらすじ
名称 名称
01 桐壺 28 野分
02 帚木 29 行幸
03 空蝉 30 藤袴
04 夕顔 31 真木柱
05 若紫 32 梅枝
06 末摘花 33 藤裏葉
07 紅葉賀 34 若菜
08 花宴 35 柏木
09 36 横笛
10 賢木 37 鈴虫
11 花散里 38 夕霧
12 須磨 39 御法
13 明石 40
14 澪標 41 雲隠
15 蓬生 42 匂宮
16 関屋 43 紅梅
17 絵合 44 竹河
18 松風 45 橋姫
19 薄雲 46 椎本
20 朝顔 47 総角
21 少女 48 早蕨
22 玉鬘 49 宿木
23 初音 50 東屋
24 胡蝶 51 浮舟
25 52 蜻蛉
26 常夏 53 手習
27 篝火 54 夢浮橋

梅枝」(うめがえ)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第32帖。巻名は宴の席で弁少将(内大臣の次男、後の紅梅大納言)が歌った催馬楽に因む。

あらすじ

光源氏39歳の春の話。

東宮元服に合わせ、源氏も明石の姫君裳着の支度を急いでいた。源氏は女君たちに薫物の調合を依頼し、自分も寝殿の奥に引きこもって秘伝の香を調合する。雨の少し降った2月10日、蛍兵部卿宮を迎えて薫物合わせの判者をさせる。どの薫物も皆それぞれに素晴らしく、さすがの蛍宮も優劣を定めかねるほどだった。晩になって管弦が催され、美声の弁少将が「梅枝」を歌った。

翌日、明石の姫君の裳着が盛大に行われ、秋好中宮が腰結いをつとめた。姫の美しさに、目を細める中宮。さすがは大臣の愛娘、と感心していた。源氏は本来ならば明石の御方も出席させるべきであったものの、噂になることを考えて出席させられなかった事を悔やむ。東宮も入内を待ちかねていたが、源氏は自分に遠慮して入内を控える貴族が多い事を憂慮し、自ら明石の姫君の入内を延期して他の貴族には姫君の入内を促した。このことから早速左大臣の姫(のちの藤壺女御、薫の妻女二宮の母)が入内し、殿舎は麗景殿に決まる。源氏は明石の姫君の殿舎を淑景舎(桐壺)と決め、華麗な調度類に加えて優れた名筆の手本を方々に依頼するのだった。

そんな華やかな噂を聞きながら、内大臣は雲居の雁の処遇に相変わらず悩んでいた。源氏も夕霧がなかなか身を固めないことを案じており、親として自らの経験を踏まえつつ訓戒し、それとなく他の縁談を勧める。その噂を父の内大臣から聞かされた雲居の雁は衝撃を受け、あっさり忘れられてしまう自分なのだと悲しみ、久々に人目を忍んで届いた夕霧からの文に対しては、夕霧の冷淡さを恨む返歌を送り返す。夕霧は心変わりなどした覚えのないのにどうして雲居の雁はこんなに怒っているのかと考え込む。

外部リンク


梅枝(うめがえ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 16:01 UTC 版)

天保忍法帖」の記事における「梅枝(うめがえ)」の解説

大奥女中

※この「梅枝(うめがえ)」の解説は、「天保忍法帖」の解説の一部です。
「梅枝(うめがえ)」を含む「天保忍法帖」の記事については、「天保忍法帖」の概要を参照ください。

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