先帝とは?

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先帝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/28 03:43 UTC 版)

先帝(せんだい・せんてい)とは、源氏物語に登場する架空の人物。




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注釈

  1. ^ 法華経8巻を8座に分けて通常4日かけて完了させる勤行のこと
  2. ^ 源氏物語の登場人物を系図の形で整理した源氏物語系図では、九条家本を始めとする多くの古系図では皇室及び源氏を含むその子孫たちの系図は「太上天皇(桐壺帝)」から始まる系図と「先帝」からはじまる系図とが別々に記されている。また実隆本絵入源氏物語首書源氏物語に収められた文亀奥書本など)やすみれ草も同様である。そのような中で「鶴見大学本」や「神宮文庫本」といったごく一部の古系図では、「先帝」を「太上天皇(桐壺帝)」の「兄」として皇室及び源氏を含むその子孫たちの系図を「先帝」からはじまる一つの系図にまとめて記載している。また天理図書館源氏物語巨細では先帝のところに「ある本」にそのような書き方がしてあるとの注記がなされている。
  3. ^ 例えば、「先帝を一院の父であり、一院を桐壺帝の父であるとすると、先帝の娘である藤壺の更衣は先帝からみるとひ孫にあたる朱雀帝に嫁いだことになってしまい、いくらなんでも不自然であろうと考えられる。」・「先帝が一院や桐壺帝の兄弟であるならば、藤壺中宮や藤壺中宮が産んだ冷泉帝に後ろ盾がいないことが問題になるのはおかしい。」など。

出典

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  37. ^ 吉海直人「末摘花巻の再検討」『同志社女子大學學術研究年報』第43巻第4号、同志社女子大学、1992年(平成4年)12月25日、pp. 314-339。
  38. ^ 稲賀敬二「作中人物解説 先帝后」池田亀鑑編『源氏物語事典下巻』東京堂出版 1960年(昭和35年)(合本は1987年(昭和62年)3月15日刊)、p. 360。 ISBN 4-4901-0223-2
  39. ^ 稲賀敬二「作中人物解説 先帝の更衣」池田亀鑑編『源氏物語事典下巻』東京堂出版 1960年(昭和35年)(合本は1987年(昭和62年)3月15日刊)、p. 360。 ISBN 4-4901-0223-2
  40. ^ 稲賀敬二「作中人物解説 式部卿宮 一」池田亀鑑編『源氏物語事典下巻』東京堂出版 1960年(昭和35年)(合本は1987年(昭和62年)3月15日刊)、p. 353。 ISBN 4-4901-0223-2
  41. ^ 稲賀敬二「作中人物解説 藤壺中宮」池田亀鑑編『源氏物語事典下巻』東京堂出版 1960年(昭和35年)(合本は1987年(昭和62年)3月15日刊)、p. 391。 ISBN 4-4901-0223-2
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  43. ^ 廣瀬唯二「一院と先帝をめぐって--藤壷女御を視座に」『鳴尾説林』第7号、武庫川女子大学日本文学談話会、1999年(平成11年)12月、pp. 24-31。
  44. ^ [原田芳起「『先帝』名義弁証付『先坊』」として『平安時代文学語彙の研究 続編』風間書房、1973年(昭和48年)12月、pp. 35-51。 ISBN 978-4-7599-0410-9 ]


「先帝」の続きの解説一覧

先帝

出典:『Wiktionary』 (2010/08/21 17:53 UTC 版)

名詞

せんてい / せんだい

  1. 先の(みかど)先代皇帝天子

発音

せ↗んてーせ↗んだい




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