賢木とは? わかりやすく解説

さか‐き【×榊/賢木】

読み方:さかき

【一】栄える木の意か。一説に境の木の意とも》

神木として神に供せられる常緑樹総称

サカキ科常緑小高木。関東以西山林中に自生し、高さ約5メートル互生し、やや倒卵形で先が細く、つやがあって堅い。夏、白い花をつけ、実は熟す黒くなる神事用い神社などによく植えられる。《 花=夏》

【二】(賢木)源氏物語第10巻巻名光源氏23歳から25歳桐壺帝崩御藤壺出家源氏朧月夜(おぼろづくよ)との仲が露見し追放画策をされることなどを描く。

[補説] 「榊」は国字


賢木

読み方:サカキsakaki

別称

季節

分類 植物


賢木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/17 13:42 UTC 版)

源氏物語五十四帖
各帖のあらすじ
 帖     名     帖     名   
1 桐壺 28 野分
2 帚木 29 行幸
3 空蝉 30 藤袴
4 夕顔 31 真木柱
5 若紫 32 梅枝
6 末摘花 33 藤裏葉
7 紅葉賀 34 若菜
8 花宴 35 柏木
9 36 横笛
10 賢木 37 鈴虫
11 花散里 38 夕霧
12 須磨 39 御法
13 明石 40
14 澪標 41 雲隠
15 蓬生 42 匂宮
16 関屋 43 紅梅
17 絵合 44 竹河
18 松風 45 橋姫
19 薄雲 46 椎本
20 朝顔 47 総角
21 少女 48 早蕨
22 玉鬘 49 宿木
23 初音 50 東屋
24 胡蝶 51 浮舟
25 52 蜻蛉
26 常夏 53 手習
27 篝火 54 夢浮橋

賢木」(さかき)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第10帖。巻名は作中で光源氏六条御息所が交わした和歌「神垣はしるしの杉もなきものをいかにまがへて折れるさかきぞ」および「少女子があたりと思へば榊葉の香りをなつかしみとめてこそ折れ」に因む。謡曲『野宮』(世阿弥)の題材にもなっている。

あらすじ

光源氏23歳秋9月から25歳夏の話。

源氏との結婚を諦めた六条御息所は、娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決意する。紫の上と結婚した源氏も、さすがに御息所を哀れに思って秋深まる野の宮を訪れ、別れを惜しむのだった。

斎宮下向から程なく、桐壺帝が重態に陥り崩御した。源氏は里下がりした藤壺への恋慕がますます止みがたく忍んでいくが、藤壺に強く拒絶される。事が露見し東宮の身に危機が及ぶことを恐れた藤壺は、源氏にも身内にも知らせず桐壺帝の一周忌の後突然出家した。悲嘆に暮れる源氏は、右大臣家の威勢に押されて鬱屈する日々の中、今は尚侍となった朧月夜と密かに逢瀬を重ねるが、ある晩右大臣に現場を押さえられてしまう。激怒した右大臣と弘徽殿大后は、これを機に源氏を政界から追放しようと画策するのだった。

外部リンク


賢木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:40 UTC 版)

源氏物語各帖のあらすじ」の記事における「賢木」の解説

源氏23歳9月-25歳夏) 六条御息所はみずからの生霊恐ろしさ怯え、娘が伊勢斎宮となったのを機に、共に伊勢に下ることを決意して嵯峨野野宮に籠もって潔斎する。秋の終り源氏は彼女を訪い名残を惜しむ。冬、桐壺帝崩御藤壺源氏との関係を思い悩み出家する源氏朧月夜は彼女の入内後も関係を続けていたために、翌年夏、密会の場を右大臣に見つけられる。これを口実に、桐壺帝の死で激化しつつあった政争で、右大臣派は源氏を陥れんとする。賢木参照

※この「賢木」の解説は、「源氏物語各帖のあらすじ」の解説の一部です。
「賢木」を含む「源氏物語各帖のあらすじ」の記事については、「源氏物語各帖のあらすじ」の概要を参照ください。

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