ほう‐ぎょ【崩御】
崩御
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/06 00:31 UTC 版)
崩御(ほうぎょ)は、天皇、皇帝、国王(女王)等の君主や、太皇太后(太王太后)、皇太后(王太后)、皇后、上皇、上皇后、王妃などの死亡を表す最高敬語。
注釈
- ^ これは新聞各社の取り決めによるものと思われる。例えば、日本新聞協会の新聞懇話会で取り決めた用字規則を元とする、共同通信社の用字規則『皇室報道について』(記者ハンドブック所収)では、「皇室だけに用いられる特別な用語や敬語は、やさしい言葉に置き換える」としている。共同通信社編『記者ハンドブック』第9版、2002
- ^ 資治通鑑魏紀二。 「漢主(劉備)殂於永安、諡曰昭烈」、同じ巻に「帝(文帝曹丕)殂。」が見え、魏紀七に「呉主(孫権)殂。」が見える。胡三省の注釈では「通鑑の書法、天子にして四海を奄有する者は「崩」と書し、分治する者は「殂」と書す。惟れ東晉の諸帝,先に嘗て混一するを以って「崩」と書す。説文(解字)に曰く、殂とは、往き死ぬ也。」(司馬光は皇帝で全土を統一した正統王朝のものは「崩」とし、三国の君主のように一部を統治したものは「殂」としている。東晋のように、正統王朝を引き継いだものは「崩」とする。「殂」とは往き死ぬということだと説文解字に書いてある)とし、「崩」「殂」の使い分けを厳密に行っている。
- ^ 「殂」の元々の出典は『孟子』や『書経』舜典などがあげられる(段玉裁『説文解字注』の説)。明治期には「殂」は他国の皇帝・元首の死の尊敬語として用いられた。例えば森鴎外の「うたかたの記」には「バヮリア王ルウドヰヒ第二世は、湖水に溺れて殂せられしに」と見える。これは司馬光の用例を踏襲したものか。
- ^ 前述の共同通信社用語規則では皇族以外の著名人の死は、全て記事見本で「死去」とする。これは皇族以外の著名人には全て「さん」の敬称を付けるのと同じことである。
- ^ 正確には王太子である。
- ^ 連邦大統領は慣例としてアブダビ首長が就任する。
出典
- ^ 司馬光、「資治通鑑」晋紀第83卷(晋紀五)「己亥,相国倫矯詔遣尚書劉弘齎金屑酒賜賈后死于金墉城。」
- ^ “アブドッラー・サウジアラビア王国国王崩御に際しての皇太子殿下及び福田政府特派大使の弔問”. 外務省. 2015年2月8日閲覧。
- ^ “エリザベス二世女王陛下の崩御に関する岸田内閣総理大臣の談話”. 首相官邸 (2022年9月9日). 2022年11月4日閲覧。
- ^ “シハヌーク前国王の崩御に関する野田内閣総理大臣の談話”. 外務省. 2015年2月8日閲覧。
- ^ “マルグレーテ2世女王陛下略歴”. 外務省. 2015年2月8日閲覧。「なお、(デンマーク女王マルグレーテ2世の)父君フレデリック9世国王は1972年に、母君イングリッド皇太后(元スウェーデン王女)は2000年に崩御あそばされている。」
- ^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/va/page1_001455.html
- ^ タイ王国王室庁発表 プミポン・アドゥンヤデート国王陛下御逝去在京タイ王国大使館より「仏暦2559年(西暦2016年)10月13日15時52分,シリラート病院にてプミポン・アドゥンヤディード国王陛下は安らかに崩御されました。」
- ^ エリザベス二世女王陛下の崩御に際し、一般の方々を対象とした駐日英国大使館での記帳台の開設についてご案内いたします駐日英国大使館公式ツイッター
- ^ “前ローマ教皇ベネディクト16世が死去、95歳” (日本語). BBCニュース (2022年12月31日). 2023年1月2日閲覧。
- ^ “名誉教皇ベネディクト16世、逝去” (日本語). バチカンニュース (2022年12月31日). 2023年1月2日閲覧。
- ^ “ベネディクト16世名誉教皇台下の崩御に際しての岸田総理大臣及び林外務大臣による弔意書簡の発出” (日本語). 日本国 外務省 (2022年12月31日). 2023年1月2日閲覧。
- ^ 羽倉敬尚『幕末の宮廷』(平凡社、1979年4月)p27
- ^ 「依願免本官 海軍大臣 大角岑生」 アジア歴史資料センター Ref.A03023467600
- ^ 加藤首相の薨去は停会の理由にならぬ 大阪朝日新聞 1926.2.2(大正15)記事 - 神戸大学 電子図書館システム
- ^ “スルタン・サウジアラビア王国皇太子薨去に際しての弔意メッセージの発出”. 日本国外務省. 2022年5月21日閲覧。
- ^ “エディンバラ公フィリップ殿下薨去に際しての菅総理大臣及び茂木外務大臣による弔意書簡の発出”. 日本国外務省. 2022年5月21日閲覧。
- ^ “サバーハ・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ・クウェート国首長殿下の御薨去に関する 菅内閣総理大臣の談話”. 日本国外務省. 2022年5月21日閲覧。
- ^ “ハリーファ・アラブ首長国連邦大統領薨去を受けた岸田内閣総理大臣による弔意の記帳”. 日本国外務省. 2022年5月21日閲覧。
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