名誉教皇とは? わかりやすく解説

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名誉教皇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/24 08:44 UTC 版)

名誉教皇(めいよきょうこう、イタリア語: papa emerito英語: pope emeritus)は、カトリック教会栄誉称号であり、退位したローマ教皇尊号日本語である[1]日本政府および報道においては一部を除き名誉法王と翻訳されることが一般的である。敬称聖下[2]2013年2月28日に退位した265代ローマ教皇ベネディクト16世(1927年4月16日 - 2022年12月31日)の称号として用いられていた[3][4][5][6]


注釈

  1. ^ 第332条第2項 ローマ教皇が辞任する場合には、辞任が自由になされ、かつ正しく表明されなければ有効とはならない。ただし、なんぴとかによる受理は必要でない。
  2. ^ 第402条第1項 司教は、退任が受理されたときは退任前の教区の名誉司教の称号を得、希望すれば同教区に居住することができる。ただし、特別な事情による特定の場合に、使徒座が別に措置を講じるときはこの限りでない。

出典

  1. ^ a b 「ベネディクト16世 称号は「名誉教皇」 「漁夫の指輪」は無効に」『カトリック新聞』2013年3月17日1頁参照。
  2. ^ a b 「(地球24時) ローマ法王、退位後は「名誉法王」に」『朝日新聞』2013年2月27日朝刊12頁参照。
  3. ^ 「ベネディクト16世、退位後「名誉法王」に」『産経新聞』2013年2月27日東京朝刊国際面参照。
  4. ^ a b 「ローマ法王庁 退位後の呼称は「名誉法王」(ダイジェスト」)」『日本経済新聞』2013年2月27日朝刊7頁参照。
  5. ^ 「ローマ法王:最後の一般謁見、信徒15万人 別れ」『毎日新聞』2013年2月28日東京朝刊9頁参照。
  6. ^ a b c d e 「ベネディクト16世 歴史的「名誉法王」 バチカン市内で隠居 慣習化の可能性」『読売新聞』2013年3月1日東京朝刊6頁参照。
  7. ^ カトリック中央協議会ウェブサイト 教皇ベネディクト十六世の54回目の一般謁見演説参照。
  8. ^ カトリック中央協議会ウェブサイト「教皇(きょうこう)」参照。
  9. ^ カトリック中央協議会「教皇辞任に関する教皇庁広報部の声明 」参照。
  10. ^ なお教会法第332条第2項の日本語訳については日本カトリック司教協議会教会行政法制委員会翻訳『カトリック新教会法典―羅和対訳』(有斐閣1992年)179頁などに掲載されている。
  11. ^ 日本カトリック司教協議会教会行政法制委員会前掲書(有斐閣、1992年) 219頁参照。
  12. ^ "「使徒継承の教会」を実感". 糸永真一司教のカトリック時評. 2008年6月10日. 2013年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月21日閲覧
  13. ^ "Collins Latin Dictionary Plus Grammar" Latin-English 75, reprint 1999, ISBN 000472092X
  14. ^ 「使徒座空位 どうなる?教皇選挙までのバチカン」『カトリック新聞』2013年2月24日2頁などを参照。
  15. ^ 「【外伝コラム】イタリア便り 前法王の住まい」『産経新聞』2013年3月17日東京朝刊国際面参照。
  16. ^ 一連の退位の過程についてはベネディクト16世ベネディクト16世の退位及び 「使徒座空位 どうなる?教皇選挙までのバチカン」『カトリック新聞』2013年2月24日2頁、「ローマ法王 信者に別れ」『産経新聞』2013年2月28日東京朝刊国際面、「ローマ法王:ベネディクト16世退位、法王不在に スキャンダル後、立て直し急務」『毎日新聞』2013年3月1日東京朝刊9頁、「教皇辞任、使徒座空位に 「地上の旅路 最終段階」 素朴な巡礼者として」『カトリック新聞』2013年3月10日1頁などを参照。
  17. ^ 「教皇、2月末 辞任を表明」『カトリック新聞』2013年2月17日1頁参照。
  18. ^ a b 「ローマ法王:新旧法王が会談 「私たちは兄弟」 並んで祈り」『毎日新聞』2013年3月24日東京朝刊7頁参照。
  19. ^ P.G.マックスウェル・スチュアート 『ローマ教皇歴代誌』 高橋正男監修、月森左知・菅沼裕乃訳 (創元社1999年) 159 - 162頁参照。
  20. ^ 「法王選挙、来週前半にも、バチカン報道官 言及(ダイジェスト)」『日本経済新聞』2013年3月9日朝刊7頁、「バチカン再生:コンクラーベコンクラーベ、混戦模様 欧州以外出身者に焦点――12日から」『毎日新聞』2013年3月9日東京朝刊7頁参照。
  21. ^ 「新教皇 選出 フランシスコ アルゼンチンのベルゴリオ枢機卿 中南米出身で初めて」『カトリック新聞』2013年3月24日1頁、「新ローマ法王:就任式 首脳外交、活発に 他宗教の聖職者も参列」『毎日新聞』2013年3月20日東京朝刊8頁参照。
  22. ^ 「ファイル 前法王、離宮でくつろぐ」『毎日新聞』2013年3月20日東京夕刊2頁参照。
  23. ^ 「2人の教皇 会談」『カトリック新聞』2013年3月31日3頁、「新旧法王 歴史的ツーショット」『読売新聞』2013年3月24日東京朝刊7頁参照。なお、サンピエトロ広場のバチカン郵便局には新旧教皇の微笑む写真が販売されている。「買った!バチカン 新旧法王の記念封書セット」『読売新聞』2013年4月26日東京夕刊17頁参照。
  24. ^ 原書のタイトルはJoseph Ratzinger,Benedikt XⅤI:Jsus von Nazareth,Ⅱ Herder,2010。著書の日本語訳本刊行の経緯については、名誉教皇ベネディクト16世ヨゼフ・ラツィンガー著、里野泰昭翻訳『ナザレのイエスII: 十字架と復活』(春秋社、2013年) 371頁参照。


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