朝刊とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 情報 > メディア > 新聞 > 朝刊の意味・解説 

ちょう‐かん〔テウ‐〕【朝刊】

読み方:ちょうかん

日刊新聞で、朝に発行されるもの。⇔夕刊

[補説] 作品名別項。→朝刊


ちょうかん〔テウカン〕【朝刊】


朝刊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 01:02 UTC 版)

朝刊(ちょうかん)は、に発行される新聞

日本の朝刊

一般紙の場合は24 - 40ページで発行され前日の時事、政治、経済、社会情勢、スポーツなどの記事を詳細に掲載している。スポーツ紙の場合は20 - 32ページで発行され前日のスポーツを中心に、芸能、社会などの記事を掲載している。

全国紙のうち関東東海近畿北海道福岡県などの主要都市の版、並びにブロック紙を含む地方紙(夕刊単独紙を除く)の多くは夕刊との「セット版」形式で販売するところが多い。また配送上の関係で夕刊の発行がない地域[注 1]でも「統合版[注 2]」で必ず朝刊は発行される[注 3]

なお、毎月1回程度=基本的に第2日曜日(但し1月は1日、5月は5日こどもの日)またはその振替休日。ない月もある)の新聞休刊日実施日の翌日の朝刊は休刊となり当該日の放送番組表は2日分をまとめて掲載、スポーツや主要ニュースは休刊日明けの紙面=夕刊発行の場合は休刊日翌日の夕刊、朝刊のみの場合は休刊日翌々日の朝刊にまとめて掲載している。スポーツ新聞は休刊日翌日、鉄道駅売店・コンビニエンスストア等の即売向け専用の特別朝刊(号外扱い)を発行している[注 4]。産経新聞は2002年2 - 4月に特別朝刊を発行。特に2月は他の全国紙も同様の特別朝刊を出した[注 5]

以前は鉄道・航空・船便輸送が主であり、遠隔地の現地印刷がなかったころ、早版地域では締め切りが18 - 19時台であるため、プロ野球のナイター、あるいは国政選挙の即日開票の結果がまともに掲載できないことを配慮して、新聞社がそれら遠隔地の読者に対応するための「速報号外」を販売店にファクシミリ電送して、本編に織り込んで配達したこともあった[1][2][3]

1980年代以後、新聞紙面を地方の印刷工場に電送する中継技術が確立するようになり、当初はNTTの地上デジタル専用線網を使用して、更に1990年代からは通信衛星2000年代に入るといわゆる広域イーサネットVPNなども使用するようになっている[4]。全国紙の多くは、それまでの本社所在、ないしは周辺都道府県のみしかなかった工場を、地方都市にも建設するようになり、2000年代後半以後はコスト削減の観点から、地方紙との相互連携により、全国紙の地方紙工場への委託印刷が増えている[注 6][5][6]

一般に朝刊の版数は10 - 15版と2桁の版数が採用される。これは締め切りが早いほど版数の数字が若くなるためである。ただ、新しいニュースが入る場合、その都度最新の情報に差し替えて刷り直しをするため、その分版数が高くなる。朝日新聞の場合、大抵東京本社版の最終版では13・14版が多いが、大阪では早版で10版というのがある。また、締め切りがもっと早かった時代には7・8版があったという。また、基本的に1日の起点は当日の午前中に印刷する夕刊からで、翌日の朝刊は夜間〜深夜に印刷する。そのため、夕刊が朝刊よりも若い版数になるため、3・4・5版といった種類がある[7]

また今日の朝夕刊の概念に近いものとして「午前版・午後版」が19世紀後半に、また通常の朝刊と夕刊発行後に追加のニュースがあった場合、「正午版」(1937年ごろ)、「第2朝・夕刊」(戦後のごく一時期)というものがあり、日によっては1日に3 - 4回も新聞が配達された事例もあった[8]

韓国の朝刊

韓国の全国紙は長い間朝刊紙(朝鮮日報韓国日報ソウル新聞)と夕刊紙(東亜日報中央日報京郷新聞)に分かれることで共存関係が図られていた[9]。しかし、生活パターンの変化もあり、1990年代に夕刊紙だった新聞社も配送配達に有利な朝刊を選択するようになった[9]。1991年には京郷新聞が夕刊紙から朝刊紙に変更した。さらに1993年に東亜日報、1995年に中央日報が朝刊紙に移行した[9]

かつては、日本における朝刊の早刷りに相当するものとして街版が存在したが、2005年に廃止された。

脚注

注釈

  1. ^ セット版を売る都道府県であっても山間部、離島など配送上夕刊が配達できない地区(兵庫県兵庫県の統合版発行地区)・京都府北部、滋賀県のほぼ全域(京都府・滋賀県のセット版と統合版発行地区)や、和歌山県南部など)もあるほか、伊豆諸島小笠原諸島佐渡島隠岐諸島壱岐島対馬五島列島奄美群島沖縄県を初めとした地域では、現在も空輸、船便での輸送が主であるので、朝刊は昼前後、更に地域によっては当日夕方か翌朝に配達になることも決して珍しいことではない。
  2. ^ 日経は「全日版」と呼称。
  3. ^ 産経新聞東京本社版や九州・山口特別版読売新聞中部支社版、毎日新聞北海道支社版、日本経済新聞札幌支社版のように朝刊単独紙もある。
  4. ^ 年末年始は夕刊が休止となっている。また、1月2日はスポーツ紙の「即売特別朝刊」もないため、この日は1年で唯一全国紙・地方紙を含め新聞が終日発行されない。
  5. ^ 3月は産経以外は通常通り発行し休刊日がなかった。詳細は「新聞休刊日#休刊日を巡る諸問題」を参照。
  6. ^ 例として日本経済新聞は、自社工場のほか、北海道新聞新潟日報信濃毎日新聞神戸新聞山陽新聞琉球新報など、多くの地方紙に印刷を委託している。

出典

  1. ^ 参考例1(1983年10月の読売新聞新潟県版)
    この当時は上述の理由により、東京本社の管轄地域のうち、東北、信越地方では夕方の早い時間に締め切られていたため、ナイターであれば試合開始から数えて30分 - 1時間ぐらいの結果しか知ることができなかった。新聞社やイベントによっては開催日の翌々日朝刊にも掲載されることもあり「一部地域で記事が重複します」との説明もあったりした。
  2. ^ 参考例2(1983年ごろの右より朝日・読売・毎日)
    このように、途中経過しか掲載できなかった本編を補完する意味で、その試合の結果を印刷した号外を織り込んでいる。
  3. ^ 参考例3(2009年高岡市議会選挙を伝える朝日新聞の号外)
  4. ^ 導入事例 - 読売新聞社様 - KDDI
  5. ^ 衛星通信を効率的に使用した新聞紙面伝送システム(日立製作所社内報「日立評論」1992年第7号(通算74号))
  6. ^ 松山修二「最近の紙面電送」『電子写真学会誌』第25巻第2号、日本画像学会、1986年、192 - 199頁、doi:10.11370/isjepj.25.192ISSN 0387-916XNAID 130004484369 
  7. ^ 新聞の「13版」「14版」とかいう数字の意味は?(日刊SPA! 朝日新聞社への取材より)
  8. ^ 毎日新聞紙面検索・ヘルプ
  9. ^ a b c 橋本秀一『アジア太平洋情報論』酒井書店、1998年、66 - 67頁。 

関連項目


朝刊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 22:57 UTC 版)

静岡新聞」の記事における「朝刊」の解説

現在 ゴンちゃんかまちよしろう) - 2009年4月1日から連載開始作者のかまちは静岡県出身静岡以外では山梨日日新聞福島民報岐阜新聞北日本新聞京都新聞日本海新聞大阪日日新聞四国新聞長崎新聞宮崎日日新聞いずれも朝刊)、神戸新聞夕刊)・中国新聞(朝刊別刷り中国新聞SELECT)にも同時連載中過去 チッちゃん アラ・マー子さん コッ平くん おとぼけ坊や タイコさん らくてんさん おぉ!エル子さん キラキラおやじ ユックリくん 雑草社員 ドレミファ家族 フルーツさん こつぶちゃん(吉本どんど) - 山梨日日新聞にも連載されていた。登場するキャラクターの名前に静岡山梨の名前を連想するものが多かった

※この「朝刊」の解説は、「静岡新聞」の解説の一部です。
「朝刊」を含む「静岡新聞」の記事については、「静岡新聞」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「朝刊」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「朝刊」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



朝刊と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「朝刊」の関連用語

朝刊のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



朝刊のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの朝刊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの静岡新聞 (改訂履歴)、新潟日報 (改訂履歴)、北海道新聞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS