上皇后
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上皇后(じょうこうごう、英: empress emerita[2][3])は、天皇の退位等に関する皇室典範特例法に基づき退位した日本の天皇の后の称号。
注釈
- ^ なお、日本史上例がない「上皇后」の称号を贈られる当事者である美智子皇后は、譲位をめぐる報道内で多用されていた「生前退位」という言葉に対し、「歴史の書物にない表現」であるために違和感を抱いたと、2016年の皇后誕生日の談話において明らかにしている[4]。
- ^ 「皇太后」は英語で Empress dowager(寡婦皇后)と訳されている。英語版の Empress dowager の項目を参照。
- ^ なお、有識者会議のメンバーに日本史学を専門とする歴史学者は含まれていない。
- ^ 産経新聞は社説において「有識者会議のヒアリングで意見が出たように「太上天皇」を正式とし、いつもは略称の「上皇」とするのが自然ではなかったか[12]」と述べている。また小林は「略称を正式な称号にするとは不敬な行為だ[13]」と述べている。倉山は許容範囲としながらも「なぜ正式名称の「太上天皇」ではなく、略称の「上皇」を正式名称にするのか意味がわからない[14]」と述べている。
出典
- ^ “Their Majesties the Emperor Emeritus and Empress Emerita” (英語). Personal Histories. 宮内庁. 2023年3月14日閲覧。
- ^ “ご称号とお代替わりの基本用語” (PDF). 宮内庁 (2019年4月10日). 2019年4月29日閲覧。
- ^ Takenaka, Kiyoshi (2019年4月28日). “Explainer: Key ceremonies in Japan's imperial succession” (英語). ロイター通信 2023年3月14日閲覧。
- ^ 楊井人文「「生前退位」は「歴史の書物にない表現」 皇后さま、違和感表明 NHKの反応は…」『Yahoo!ニュース 個人』、2016年10月22日。2017年9月5日閲覧。
- ^ 中田絢子「上皇の英語表現、「Emeritus」と名誉職を明記へ」『朝日新聞』、2019年2月25日。2023年3月14日閲覧。
- ^ 山内昌之(インタビュー)「新称号、正しい理解に配慮=天皇退位・山内昌之東大名誉教授インタビュー」『時事通信』、2017年5月2日。 オリジナルの2017年8月18日時点におけるアーカイブ 。2023年3月14日閲覧。
- ^ 二階堂友紀、大久保貴裕「「皇太后は未亡人の意味合い」 称号は「上皇后」に」『朝日新聞』、2017年4月7日。2017年6月27日閲覧。オリジナルの2021年5月16日時点におけるアーカイブ。
- ^ 最終報告 (PDF) (Report). 天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議. 2017-4-21. pp. 5–6. 2022-4-7時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017-8-1閲覧。
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の日付が不正です。 (説明) - ^ 橋本, 秀雄 (2017年4月24日). “今上陛下の退位=譲位は当然「国の儀式」として”. かんせい汗青PLAZA. 2017年9月5日閲覧。
- ^ 筧 2002, p. 289
- ^ a b c 久禮, 旦雄 (2017年4月14日). “譲位後の天皇は「上皇」、皇后は「太后」の論拠”. かんせい汗青PLAZA. 2017年9月5日閲覧。
- ^ a b 「譲位の最終報告 伝統を大切に法案整えよ」『産経新聞』、2017年4月22日。2017年6月20日閲覧。
- ^ a b 小林よしのり (2017年4月7日). “「上皇」「上皇后」略称ばっかりの特例法”. 小林よしのりオフィシャルwebサイト. 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b 倉山, 満「安倍晋三が“皇室に弓を引いた”蘇我入鹿と並んだ日…「上皇后」とは?」『日刊SPA!』、2017年6月19日。2023年3月14日閲覧。
- ^ 「退位後の皇后の呼称「上皇后」としたのは伝統破壊と識者指摘」『週刊ポスト』2017年9月8日号、2017年8月30日。2019年5月11日閲覧。
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