霞会館とは? わかりやすく解説

霞会館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/11 07:20 UTC 版)

一般社団法人霞会館
団体種類 一般社団法人
所在地 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 霞が関ビルディング34階
北緯35度40分16.22秒 東経139度44分49.55秒 / 北緯35.6711722度 東経139.7470972度 / 35.6711722; 139.7470972座標: 北緯35度40分16.22秒 東経139度44分49.55秒 / 北緯35.6711722度 東経139.7470972度 / 35.6711722; 139.7470972
法人番号 3010005000231
起源 華族会館
主要人物 鷹司尚武(理事長)
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一般社団法人霞会館(かすみかいかん、: Kasumi Kaikan)は、旧皇族、旧華族の親睦団体。前身は華族会館(かぞくかいかん)。1947年昭和22年)の華族制度の廃止により、霞会館(かすみかいかん)へ改組・改名した。所在地は霞が関ビルディングの34階。

概要

霞会館は旧皇族、公家、大名、明治以降の功績華族の子孫からなる団体である。法人目的として、「国家社会への貢献」、「伝統文化の伝承」を掲げ、教育・医療・福祉・自然などに携わる団体への助成の他、日本の伝統文化に関する調査・研究、関連図書の発行、展覧会の開催などを行っている(引用 霞会館公式ホームページ)。

沿革

1872年明治5年)に洋行した河鰭実文秋月種樹は、イギリス政界での貴族の役割に注目した。帰国後の1873年(明治6年)末、山内豊誠正親町公董平松時厚らと議会開設に備えた有志の団体、通款社を設立した。同じ趣旨を持った『麝香間祗候会議』(じゃこうのま-しこう-かいぎ)と合同して、1874年(明治7年)6月、『華族会館』が発足した(画像等は「華族」を参照)。

華族会館は単なるクラブではなく、書籍局、講義局、勉強局、翻訳局の設置がその規約に謳われており、1877年(明治10年)、華族子弟の教育機関として学習院が創立された。華族会館が発足したのは浅草本願寺であったが、2か月後に永田町の旧二本松藩邸に移り、ここで創立総会を開いている。その後、神田錦町の学習院内、宝田町、上野公園内文部省官舎と移転し、1890年(明治23年)、麹町区内山下町(現千代田区内幸町1丁目)の鹿鳴館を借り受けて移転した。1894年(明治27年)には土地8000坪とともに買い受けている。1916年(大正5年)には、大正天皇御大典での演能のため明治宮殿中庭に建設された宮中能楽場を下賜され、日本館脇に移設した。

1927年(昭和2年)、麹町区三年町(現千代田区霞ヶ関3丁目)に新築した佐藤功一設計の建物に移転。1936年(昭和11年)の二・二六事件の際には、反乱軍により数日間占拠され「尊皇討奸」旗が掲げられる[1]1945年(昭和20年)5月の空襲で焼失。今の霞が関ビルに入ったのは、1967年(昭和42年)のことである。霞会館の名称の由来は、所在地の地名が霞が関であることのほか、初代館長の有栖川宮熾仁親王雅号が「霞堂」だったことに依る。

同志社大学今出川キャンパス内の華族会館京都分館跡地(2023年)

公家を中心に華族約50家が残った京都では、1874年(明治7年)、 旧一條邸に「京都華族集会所」が設立され、翌年「華族会館京都分局(後に京都分館)」と名を改める。分館は1878年(明治11年)、烏丸今出川交差点北東の旧徳大寺邸(現同志社大学図書館の地)に移転。翌年には旧閑院宮邸から車寄、玄関、表門が移築される。1918年(大正7年)には京都市電今出川線延伸などを機に大規模な改築が行われ、御所風の格調高い会館が誕生する。

戦後はGHQの接収を経て1952年(昭和27年)、同志社大学に土地と建物を売却、1967年(昭和42年)まで「啓真館」として活用された。組織は「霞会館京都支所」と名を改めて上京区大黒屋町に移転、1991年(平成3年)に現在の建物に改築した。同志社大学図書館の今出川通沿いには、華族会館京都分館の表門と築地塀が残る。

皇室との関わり

伝統文化団体においては、宮中歌会始やご大礼において奉仕している。また、公家の堂上会においては、天皇誕生日において、代表らの拝謁がある。(出展 霞会館ホームページ、宮内庁ホームページ)

運営

霞が関ビルディング

一般社団法人として運営されている。

法人の目的

  1. この法人は、次の4箇条を基本理念とする。
    • 国家・社会への貢献
    • 伝統文化の伝承
    • 皇室の藩屏
    • 会員の品位保持と連帯
  2. この法人は、政治、経済、社会、文化等各方面にわたって国際的な視野から調査研究し、日本固有の伝統的な精神文化を後世に伝え、もって健全な国民の育成及び社会福祉の増進に寄与することを目的としている。

霞会館定款

主な事業

  1. 政治経済社会文化等の調査研究及び参考資料の収集。
  2. 調査、研究成果の報告及び参考資料等の出版事業。
  3. 伝統文化の伝承。
  4. 講演会、講習会、研究会等の開催。
  5. 社会、文化、福祉公益に関する事業及び助成。
  6. その他、この法人の目的を達成するために必要な事業。など(出展 法人登記簿)

脚注

注釈

出典

  1. 社団法人霞会館 編『華族会館史』鹿島研究所出版会、1966年、718頁。

紹介記事

  • 選択』2009年3月号
  • 歴史読本』2013年10月号
  • 橋本春彦『「霞会館の百五十年」代々木、秋号、令和六年』明治神宮社務所、2024年10月1日。 

参考文献

  • 社団法人 霞会館 華族資料調査委員会編集 『霞会館百三十年の歩み』 社団法人 霞会館、2004年6月1日 非売品
  • 小田部雄次 『華族 近代日本貴族の虚像と実像』 中公新書2006年3月、ISBN 978-4-121-01836-6
  • 一般社団法人 霞会館 華族資料調査委員会 『会館百四十年の歩み』 一般社団法人 霞会館、2014年6月1日 非売品

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