週刊ポストとは? わかりやすく解説

週刊ポスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 06:58 UTC 版)

週刊ポスト
1969年8月22日号(創刊号)
刊行頻度 週刊
言語 日本語
出版社 小学館
編集長 鈴木亮介
刊行期間 1969年8月22日 - 現在
発行部数 97,950[1]部(2024年7月 - 12月日本ABC協会調べ)
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週刊ポスト』(しゅうかんポスト)は、小学館から発行されている総合週刊誌である。

概要

  • 毎週月曜日発売(一部地域では火曜日、水曜日に発売。日曜日に前倒して発売する地域もある)。
  • ボーイズライフ』を吸収する形で1969年 8月22日創刊。小説家デビュー前の佐藤雅美が記者として関わっていた。
  • 実売部数は、1988年から1991年の4年間、及び1994年から2003年の10年間で、それぞれ、日本国内で発行・販売されている総合週刊誌の中で最も多く売り上げたことがある[2]。しかし、2004年度には約80万部に落ち込み、実売部数トップの座を『週刊文春』に明け渡した。その後も実売部数の落ち込みが続き、2008年度上期には30万6010部に[3]、2008年度下期には29万7120部にまで落ちた[4]
  • 創刊以来、長年にわたって女優や女性タレントを表紙にしてきたが、2016年1月から、ライバルの『週刊現代』に準拠する形の“見出し形式”の表紙にリニューアルした。

特徴

歴代編集長

主なスクープ記事、裁判

  • 黒い霧事件永易将之の独占告白を掲載。これが池永正明の野球界永久追放につながった(なお、2005年4月25日に追放は解除された。) 。
  • 湯口敏彦投手の死亡を『自殺』と結論づけ、湯口事件として告発記事を掲載した。
  • 1980年代に、武田頼政による「角界浄化スクープ」と題する大相撲八百長を告発する記事を掲載、日本相撲協会と訴訟合戦になっていた。のち2011年2月、大相撲八百長問題が発覚する。
  • 2000年2月4日号掲載の清原和博選手に対する記事「やっぱり!虎の穴自主トレ清原が『金髪ストリップ通い』目撃」については、東京地裁で当時としては最高の1,000万円の損害賠償金を支払うよう命令された[6](その後、東京高裁で600万円に減額)[7]
    ※この記事を書いたのは、堀江メール問題を引き起こし、民主党永田寿康議員から名指しされた西澤孝である。
  • 2004年7月23日号「やらせスクープ撮 白骨温泉は着色されていた!」で、温泉偽装問題を告発。のちに大手メディアが後追い。この報道により、2005年の『編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞』を受賞した。
  • 2006年11月17日号「受動喫煙子供の発がん率を低下させる」との特集記事を掲載したが、その論拠が問題論文であったことから、2006年12月9日号の週刊現代において「誤報」との批判が行われている。
    詳細はエンストローム論文を参照。
  • 2006年12月22日号に「本間正明税調会長 『愛人と官舎同棲』をスクープ撮」を掲載。現職の政府税制調査会長を辞任に追い込んだ。
  • 2012年1月1日・1月6日号からスタートした佐野眞一による連載「化城の人 池田大作創価学会の80年」(同年6月に第1部が終了し、その後連載休止中)について、当時の東京都副知事であった猪瀬直樹Twitterをきっかけに、佐野の盗用疑惑や剽窃疑惑が持ち挙がった。ガジェット通信による検証記事は、同連載の第1回で、よりによって「敵方」ともいうべき潮出版社のフォトエッセイ集『創価教育の源流 牧口常三郎』から10ヵ所もの盗用があったとしている。
  • 2012年8月17日・8月24日合併号において、大阪維新の会次期衆院選での候補者養成目的で作成している「維新政治塾」の全塾生888名分の名簿(氏名・職業・性別・年齢など)が流出・掲載された。これに関して代表・橋下徹は塾生向けに謝罪。名簿は維新の会の限られた人物しか閲覧できず、流出は内部の人間が行なったことと見て、大阪維新の会で調査が進められた。他のマスメディアが、橋下徹に対して「被害届は出さないのか」との質問には「罪名が見当たらない」と答え、被害届は出さなかった。
  • 2015年5月29日号(2015年5月18日発売)にて、「 〈政権中枢大激震〉官房長官に流れた「日歯連マネー」3,000万円重大疑惑スッパ抜く」の記事と同一ページに、日本財団が出稿した日本歯科医師会協賛TOOTH FAIRYプロジェクトの広告を掲載、電通及び小学館が謝罪することとなった[8]
  • 2019年9月13日号で『韓国なんかいらない!厄介な隣人にさようなら。』という見出しを掲載した。この記事は強い反発を受け、内田樹有田芳生などはポストのみならず、小学館との断絶を表明した。ただしポスト自身は、その後も韓国政府批判を継続している。

連載記事

連載中

  • 柳広司「南風に乗る」(小説)
  • 山崎ナオコーラ「あきらめる」(小説)
  • 春日太一「ヒット作の名工」
  • 八名信夫「悪役の履歴書」
  • 蛯名正義「『エビショー厩舎』本命配信」
  • 秋山博康「刑事バカ一代」
  • 大前研一「『ビジネス新大陸』の歩き方」
  • 曽野綾子「昼寝するお化け」(不定期)
  • 高田文夫「笑刊ポスト」
  • 井沢元彦「逆説の日本史」
  • 横山剣「昭和歌謡イイネ!」
  • 武正晴「今日の仕事は?」
  • 岡田晴恵「感染るんです」
  • モリノブユキ「ふらっと『歴史建物』探訪」
  • ビートたけし「21世紀毒談」(1983年 - ※当初は「毒針巷談」で、その後、「世紀末毒談」)
  • 升毅「居酒屋ますや」
  • 森功「巨弾ノンフィクション『バブルの王様』」
  • 西田幸樹「なをん。」
  • 「あなたを癒す以心伝身」
  • 「困った時の法律相談」
  • 「POST Book Review」
    • 著者に訊け!
    • この人に訊け!
    • 話題の新刊

連載終了

  • 山根一眞「メタルカラーの時代」(1991年 - 2007年)
  • 綾小路きみまろ「夫婦のゲキジョー」(2008年 - )
  • 赤松利市「饗宴」(小説)
  • 須藤靖貴「万事塞翁が競馬」
  • 広瀬和生「落語の目利き」
  • 秋本鉄次「パツキン命」
  • 戌井昭人「なにか落ちてる」
  • 大竹聡「酒でも呑むか」
  • 鎌田實「ジタバタしない」(隔週)
  • モリノブユキ「ふらっと『歴史建物』探訪」
  • のむみち「週刊名画座かんぺ」

漫画作品

連載中

過去に連載された作品

脚注

出典

  1. ^ 備蓄米5キロ2000円「たたき売り」と小泉農水相に厳しい 要は実行できるか 花田紀凱 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1029)”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2025年6月1日). 2025年7月12日閲覧。
  2. ^ 1988年下期~2002年の週刊誌の実売部数の推移
  3. ^ 【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(184)- MSN産経ニュース(インターネットアーカイブによる2009年3月8日分キャッシュ)
  4. ^ 【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(208)- MSN産経ニュース(インターネットアーカイブによる2009年5月16日分キャッシュ)
  5. ^ 経団連会長企業「キヤノン(御手洗)」の請負従業員が“涙の訴え” 2007年3月9日号 他多数
  6. ^ 東京地裁 平成12年(ワ)第5109号 謝罪広告等請求事件、日本ユニ著作権センター。 - 2019年2月12日閲覧
  7. ^ 東京高裁 平成13年(ネ)第2550号 謝罪広告等請求控訴事件(原審・平成12年(ワ)第5109号 謝罪広告等請求事件) 日本ユニ著作権センター。 - 2019年2月12日閲覧
  8. ^ “TOOTH FAIRYの広告 「週刊ポスト」への掲載を見合わせ”. 日本歯科新聞 (東京都千代田区: 日本歯科新聞社): pp. 2-3. (2015年6月9日) 

関連項目

外部リンク


週刊ポスト

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「宇宙戦艦ヤマト2199」記事における「週刊ポスト」の解説

小学館による、30代から40代男性サラリーマン向け総合週刊誌2012年4月13日号に「ヤマト作った陰の立役者』たち」と題して紹介本作紹介スタッフへのインタビュー、「ヤマトが救う『現代終末感』」と題した博士(医学)吉田たかよしお笑いタレント天野ひろゆきへのインタビューなど掲載また、表紙誌名にちなんで「週刊ヤマト」とロゴ綴り結城信輝描き下ろし描かれ裏表紙掲載

※この「週刊ポスト」の解説は、「宇宙戦艦ヤマト2199」の解説の一部です。
「週刊ポスト」を含む「宇宙戦艦ヤマト2199」の記事については、「宇宙戦艦ヤマト2199」の概要を参照ください。

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