小学館ノンフィクション大賞とは? わかりやすく解説

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小学館ノンフィクション大賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 04:19 UTC 版)

小学館ノンフィクション大賞(しょうがくかんノンフィクションたいしょう)は、小学館が主催するノンフィクション(未発表原稿)を対象とした公募制の文学賞である。ノンフィクション作家の登竜門のひとつと位置づけられている。

1993年週刊ポストSAPIOにて「21世紀国際ノンフィクション大賞」として創設され、第7回より現在の名称となる。作品は原稿用紙200~300枚で、応募は8月末に締切られる。小学館社員による選考会で最終候補作(通常5篇)を選び、その後外部の選考委員によって受賞作が決定する。応募締切り、発表、賞金は推移しており、2021年現在は8月末締切、12月発表、賞金は300万円となっている。受賞作は小学館より単行本として刊行される。その際、改題されることも多い。

歴代受賞作

第1回から第10回

  • 第1回(1994年
  • 第2回(1995年
    • 大賞『乳房再建』(三島英子)
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第3回(1996年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『カフカスの小さな国』(林克明)・『残酷な楽園』(降旗学)・『ライオンの夢』(神山典士
  • 第4回(1997年
  • 第5回(1998年
  • 第6回(1999年
    • 大賞『淡淡有情(たんたんゆうじょう)』(平野久美子
    • 優秀賞『リアル・クローン』(若山三千彦)
  • 第7回(2000年
    • 大賞『まぐろ土佐船 にわかコック奮戦記』(斎藤健次)
    • 優秀賞『フィリピデスの懊悩』(増田晶文)改題→『速すぎたランナー』
  • 第8回(2001年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『中国共産党に消された人々』(相馬勝)・『パラダイスウォーカー どこまでも車イスでいく』(中村勝雄)・『マルチルの刻印』(渡辺千尋
  • 第9回(2002年
    • 大賞『みかん畑に帰りたかった』(埜口保男
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第10回(2003年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『赤と黒と緑の地にて』(やまもとくみこ)改題→『中国人ムスリムの末裔たち―雲南からミャンマーへ』

第11回から第20回

  • 第11回(2004年
    • 大賞『伊織ちゃんはなぜ死んだか』(杉山春)改題→『ネグレクト 真奈ちゃんはなぜ死んだか』
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第12回(2005年
    • 大賞『昭和犬奇人 平岩米吉伝』(片野ゆか
    • 優秀賞『汚れなき男の眼に』(窪田順生
  • 第13回(2006年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『お腹の赤ちゃんは「人」ではないのですか』(江花優子)・『海峡を越えた歌姫』(田月仙)・『世界で一番売れている薬』(山内喜美子)
  • 第14回(2007年
    • 大賞『煙る鯨影』(駒村吉重)・『沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子』(高木凛
    • 優秀賞 該当作なし
  • 第15回(2008年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞『我思う、ゆえに我あり』(小川善照)・『北京陳情村』(田中奈美)
  • 第16回(2009年
  • 第17回(2010年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『鶴田錦史伝』(佐宮圭)・『最後の王者』(西村章
  • 第18回(2011年
    • 大賞『北緯43度の雪』(河野啓)・『柔の恩人──「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(小倉孝保
  • 第19回(2012年
    • 大賞『R130-#34 封印された写真――ユージン・スミスの「水俣」』(山口由美
    • 優秀賞『マオキッズ――毛沢東のこどもたちを巡る旅』(八木澤高明
  • 第20回(2013年
    • 大賞『トリソミー――産まれる前から短命と定まった子』(松永正訓
    • 優秀賞『朝鮮の海へ――日本特別掃海隊の軌跡』(城内康伸)・『シロアリ――復興予算を食った人たち』(福場ひとみ)

第21回から第30回

第31回から第40回

  • 第31回(2024年
    • 大賞『極彩色の牢獄』(宇都宮直子)

候補作

最終候補に残りながら受賞を逃した作品で、その後小学館及び他社から刊行されたものもある。

  • 第1回
    • 『椰子・唐辛子・鰹節』(『南の島のカレーライス』に改題)丹野冨雄(南船北馬舎)
  • 第2回
    • 『もう一人の力道山』李スンイル(小学館)
  • 第6回
    • 『貴志康一 永遠の青年音楽家』毛利眞人(国書刊行会)
  • 第9回
    • 『青き闘球部』李スンイル(ポット出版)
  • 第11回
  • 第12回
  • 第13回
    • 『陸軍将校のつくったチーズ』大倉直(愛育社)
  • 第19回
    • 『忘れられた響き 木琴王・平岡養一』(『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』に改題)通崎睦美(講談社)
  • 第23回
  • 第26回
    • 『ルポ百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』石戸諭(小学館)

選考委員

その他のノンフィクション賞

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