高山文彦_(作家)とは? わかりやすく解説

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高山文彦 (作家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 10:02 UTC 版)

高山 文彦
(たかやま ふみひこ)
誕生 工藤 雅康
(くどう まさやす)
(1958-03-07) 1958年3月7日(67歳)
日本宮崎県高千穂町
職業 ノンフィクション作家
高千穂あまてらす鉄道代表取締役
国籍 日本
ジャンル ルポルタージュ
評伝
代表作 『火花 北条民雄の生涯』
主な受賞歴 第31回大宅壮一ノンフィクション賞
第22回講談社ノンフィクション賞
デビュー作 『いのちの器』
親族 高森文夫(岳父)
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高山 文彦(たかやま ふみひこ、本名:工藤 雅康(くどう まさやす)[1]1958年3月7日 ‐ )は、日本ノンフィクション作家宮崎県高千穂町出身[2]

来歴

宮崎県立高千穂高等学校を卒業後、法政大学文学部哲学科に入学。探検部に所属し4年間活動したが、本人の希望により学費未納で除籍処分を受ける。

1984年8月、作家大下英治の事務所に入り、取材活動とデータ原稿執筆に昼夜なく追われる日々を送る。1992年に独立[1][3]1993年、「死者が語る佐川急便事件」(「プレジデント」2月号)で注目され、1995年2月には、安楽死や尊厳死をテーマに取材した初の単行本『いのちの器』(双葉社)が出版された。また同年、「惨殺された富士フィルム専務が遺した手紙」(VIEWS同年1月号)で雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞、1998年にも「捜査資料に見る少年A『家族の風景』」(新潮45同年7月号)で同賞を受賞[2]した。2000年には『火花 北条民雄の生涯』で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞受賞[1][2]

作家活動のいっぽう、2005年9月、故郷の高千穂鉄道の台風14号被災直後から存続復興運動のリーダーとして尽力し、2008年から高千穂あまてらす鉄道(神話高千穂トロッコ鉄道から社名変更)株式会社の代表取締役に就任。高千穂町域内の線路片道2.5キロメートルながら車両運行を可能にし、ゆっくりした足取りではあったが徐々に人気を集め、2024年度には年間13万人の集客を達成した。目指すのは高千穂線の復活[1][2]。熊本県側の未成線区間にもつなげたいと考えている。

2024年12月、一般社団法人高千穂あまてらす鉄道総合研究所を設立。地域振興とあまてらす鉄道の戦略について調査・研究・提言するシンクタンクである。スポーツジャーナリストの二宮清純、政治学者の原武史らが理事をつとめる。

人物

犯罪を犯した少年に対しては同情的だが、実名を書いて人権侵害として訴えられてしまったことがある。結果的には勝訴したものの、その矛盾は日本の実名報道に対し疑問を投げかけることとなった。

長渕剛との交流もあり、1994年リリースのベストアルバム『いつかの少年』にてライナーノートを執筆した。その後、1996年リリースのアルバム『家族』では、タイトルナンバーの「家族」の共同での作詞を手がけている。

受賞歴

著書

単著

編著

共著

論文

脚注

  1. ^ a b c d 「生きる意味」模索する中、ハンセン病作家の一節に衝撃…「人を揺さぶる文章を書きたい」”. 読売新聞オンライン (2023年6月21日). 2024年10月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e 高山文彦 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2024年10月24日閲覧。
  3. ^ 作家・大下英治さん「1日に5人会いなさい」…ひたすら取材の「千本ノック」経て独立:地域ニュース : 読売新聞
  4. ^ 冒頭「灰皿はすぐに吸い殻の山となった。」(単行本10頁)で始まる本書には、ところどころに小説風の記述がある。単行本409頁の「参考文献について」によれば、集英社刊『中上健次全集』全15巻、就中、高澤秀次「年譜」および高澤秀次『評伝中上健次』ほか「膨大な文献資料」を参考にしているという。
  5. ^ 日本経済新聞』『産経新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』『読売新聞』に書評が掲載された(「エレクトラ-中上健次の生涯」〈タブ「基本情報」に記載〉、さいたま市図書館。2020年10月18日閲覧)。

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