減点パパ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 15:43 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動減点パパ | |
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ジャンル | 薀蓄漫画 |
漫画 | |
作者 | 古谷三敏(ファミリー企画) |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊ポスト |
発表期間 | 昭和53年1月6・13合併号 - 昭和61年3月28日号 |
巻数 | 全2巻(中公愛蔵版) |
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『減点パパ』(げんてんパパ)は、古谷三敏(ファミリー企画を含む)による漫画作品。『週刊ポスト』で連載されていた。単行本は小学館(POST COMICS)より発売されており、第1巻の初版は1980年(昭和55年)5月20日に発行された。また、愛蔵版は中央公論社より刊行されている。
概要
減点一家のほのぼのとした日常生活の中に、薀蓄を織り込んだ漫画作品である。一話4 - 6ページの構成になっている。薀蓄は古谷の影響を受けているのか、食べ物と酒に関するものが多い。
各作品の冒頭、週刊ポスト連載時に題字と回数が記載されていた部分には、古谷の体験談や豆知識、それにポケットジョークなどの短文が掲載されている。第一回目には「(前略)男はいつまでたっても亭主意識や親父意識を持てず、うろたえて生きている、あわれな生き物なのである。『減点パパ』は、このような、ぎこちなくも心優しい男どもに捧げる鎮魂歌なのだ」と作品を描いた動機が書かれている。なお最初の薀蓄は、御節料理に関するものであった。
ストーリーはパパが自慢げにウンチクを語り終わった後、ママがオチのキツイ一言(これは夜の夫婦生活、下ネタに関連したものが多い)で締めるというものが多い。電卓、魔法瓶、ワードプロセッサの話題で家族が盛り上がるなど、当時の世相を反映した作品になっている。
登場人物
- パパ
- 主人公。42歳。身長166センチ(推定)。体重67キロ。千代田区一ツ橋にある大会社(小学館の所在地と同じ)の課長。四角い顔に短髪、ヒゲが濃い。『BARレモン・ハート』のマスターに酷似している。それゆえか、豪華版の表紙にはレモンハートのマスターが描かれている。酒好き。痛風と糖尿病の気がある。いぼ痔持ち。ゴルフ好きだが下手。麻雀が好き。年収は336万円(昭和55年当時)。徹底した父権主義者であり、しばしば戦後民主主義が日本人を堕落させたと主張している。
- ママ
- 女子大卒。メガネをかけている。髪型はオールバックが基本だが、回によって若干変わることもある。パパの知らないオパールを花瓶の中に隠しておくなど、蓄財に優れている。料理の腕は今ひとつで、パパによく説教をされている。酒癖があまり良くない。とぼけているが、パパよりもしたたかで、スケベ。
- 一郎
- 長男。小学生。愛称はクリ坊。普段は温厚だが、パパに憎まれ口をたたくときもある。
- モモコ
- 長女。小学生。博打に強い。
- 藤野
- パパの友人で麻雀仲間だが、顔は一切登場しない。パパ同様食べ物や酒に造詣があり、家で自家製のぬか漬けを作っている。時々パパの家にお土産を置いて帰ることもある。
パパのこだわり
- 本当のうどんのうまさは、素うどんでなければわからない。せいぜい刻みネギとゆずの皮を少々、それに一味唐辛子のみを使う。
- ウイスキーを水割りで飲むのは邪道。
- くさやは必ず身のほうから焼く。絶対に焼きすぎてはいけない。焼いてすぐ食べるより、すこし経ってからのほうがうまい。
関連書籍
- 『男のウンチク学』講談社、1984年。
- 『続・男のウンチク学』講談社、1985年。
- 『続々・男のウンチク学』講談社、1986年。
減点パパ(減点ファミリー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 08:23 UTC 版)
「お笑いオンステージ」の記事における「減点パパ(減点ファミリー)」の解説
三波伸介とゲスト(主に芸能人。文化人やスポーツ選手の場合も)の家族とのトークコーナー。最初は家族(通常は子供)が出てきて、三波が「お父さんの顔はどんな形ですか?」「髪型は?」などとゲストの顔の特徴について子供に質問する。三波は子供の答えに従って、大きなパネルに似顔絵を描く。描き上がったところで、三波が「お父さん(お母さん、お祖父さん等の場合もあり)を呼んでください」と子供を促す。子供が「パパ〜」「お父さ〜ん」などと呼ぶとゲストが登場し、ここではじめてゲストが誰なのかがわかる。三波はゲストに対し(例)「○○君がお父さんにやめてほしいと思っていることは何でしょう?」などと家族についてのクイズを出し、正解すると似顔絵の周りに○、間違えると×の札を付ける。正解を答えられないゲストが、三波に「違います」と冷たく言い放たれて面食らったり、子供の発言に三波やゲストが驚いたり爆笑したりするなど、三波の巧みな問いかけでゲストの意外な一面を見られることが魅力であった。コーナーの最後に、ゲストについて子供が書いた作文を子供自らが読み上げていた。ゲストや三波が思わず涙を流すことも多く、最後には三波が似顔絵の上に大きな○の札を付けて丸く収めた。三波は、特に感動したときには「もう全部(○を)付けちゃう。あるだけ付けちゃう」などと言いながら、大きな○を付けた後にも、残っている○の札をパネルに全部貼り付けることもあった。もともと登場するゲストは父親のみであったが、ある日「私にはお父さんがいないので減点パパには出られない」との投書があったのを機に「減点ファミリー」に改題し、以後は母親や祖父母なども登場するようになった。また、当初は三波の絵の巧みさに驚かれるなど反響も大きかった。 なお、当初後半のコーナーは笑福亭仁鶴を進行役とするコーナーであったが、1973年5月からこの「減点パパ」のコーナーに変更された。
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