落命とは? わかりやすく解説

らく‐めい【落命】

読み方:らくめい

[名](スル)命を落とすこと。特に、不慮の災難などで死ぬこと。「爆発事故で―する」


(落命 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/19 08:24 UTC 版)

(し)とは、


注釈

  1. ^ 死の判定をする医療者について。原則として医師歯科医師以外の者が患者の死亡を宣言する権限はない。消防機関救急業務規程の中では、「明らかに死亡している場合」や「医師が死亡していると診断した場合」には、救急隊は患者を搬送しないと定められている。すなわち、それ以外の場合では、患者が生存している可能性があるものとして取り扱うことが求められている。「明らかに死亡」とは、断頭、体幹部の離断、死体硬直、死斑腐敗、炭化、ミイラ化その他の明らかに生存状態とは矛盾する身体への損害(いわゆる社会死状態)をいう。社会死要件を満たさない場合、救急隊員は救命措置を開始後に、医師の診断を受けるまでそれをやめてはならない。病院到着時の診察で死亡が確認されることを、DOA(Dead on arrival = 病院到着時すでに死亡)という。
  2. ^ 実は意識の有無の判定も容易ではない。意識の停止は睡眠中や昏睡中にも起こりえるため、停止は一時的なものではなく、永続的で回復不能なものでなくてはならない。意識の停止がたんなる睡眠であった場合は脳波計で比較的簡単に確認できる。 だが、脳の一部の機能が失われたと外的にモニタできた場合でも、その状態で意識があるのか無いのか、判断できない場合が多い。
  3. ^ 一部の人は、脳幹が生きているかどうかを線引きに使えばいい、と主張している。だが、脳幹の機能が停止しているにもかかわらず、聴覚のほうは生きて機能を保っていて、周囲の人の言葉を理解している患者の事例も発見された。
  4. ^ 一部の人は、「人間の意識に必要なのは脳の新皮質だけである」と主張している。こうした人は「新皮質の電気的活性だけを基準に死の判定をすべきである」とする。"大脳皮質の死によってもたらされる認識機能の永続的で回復不能な消失が、死を判定する基準となる"と述べる人もいる(関西医科大学大学院法医学生命倫理学研究室による関西医科大学法医学講座)。"人の思考と人格を回復する望みはないから"と考えるのである。
  5. ^ 酸欠によって大脳皮質の機能が失われた場合でも、脳の電気的活性が脳波計が感知するにはあまりに低かった場合、何も存在しなくても、脳波計はノイズ(見かけの電気信号)を感知することがある。(病院では、脳波計を使って死を判定をするときは、病院内で広く空間を隔てるなどの精巧な実施要綱があるという。)
  6. ^ 米国では、2005年に、植物状態におちいったテリー・スキアボの尊厳死を巡る事例が、アメリカの政治を脳死と人為的な生命維持の問題に直面させた。一般的に、そのように死の判定を巡って争われた事例で、脳の死因は無酸素状態によって起こる。大脳皮質はおよそ7分間の酸欠で死に至る。
  7. ^ 人工心肺などの医療技術が登場したことによって、心肺停止状態でも恒常的に脳を生かし意識を保つことも可能になった。また、機能のみが廃絶しても心肺機能を人工的に維持することが可能となり、心肺機能が保たれているが脳の活動を示す所見がない状態を「脳死」、心肺停止による心肺脳全ての停止を「心臓死」と呼ぶようになった。また、人間心臓に代わる生命維持装置、あるいはペースメーカーなどによって生命を保つことが可能な場合が現れた。また、心肺蘇生術と迅速な細動除去の発達によって、鼓動や呼吸は再開させることができる場合も現れ、死に関する従来の医学的な考え方でも割り切れなくなってきた。そして心拍や呼吸の停止を「臨床死」と呼びわけることも行われるようになった。「死」をめぐる状況は複雑化してきているのである。
  8. ^ こういう提案をする人は、「不可逆的」の意味を理解するには人間の例で考えるとわかりやすい、と言う。人間の髪の毛心臓が全て停止していても、数日間は伸び続ける。この間は毛根細胞は生きているが、心肺脳が全て停止している場合、やがては毛根の活動も停止してゆくことは免れない。こう考えて、「個体の状態の不可逆的な活動停止への変化が死」だと言う。この考え方では、逆に事故などで心肺停止状態に陥っても心肺蘇生によって息を吹き返した時には、この間の心肺停止は可逆的なので死とは言わない、のだという。(出典:関西医科大学大学院法医学生命倫理学研究室による関西医科大学法医学講座
  9. ^ 養老孟司は、このような「死に向かって不可逆的に進行する過程になる状態」が死だ、とする定義は、もっともらしく聞こえはするが、根本的に問題がある、と指摘している。というのは、そもそも人間は全員死ぬ。つまり、人間は全員、生まれた時から死に向かって不可逆的に進行する存在であり、後戻りできない。そもそも人は誰でも、最初からその状態で生きているのに、「不可逆的に……」といったことを定義として持ち出す論者は、ある人が、論者がイメージする"死に向かって不可逆的に進行する過程" なるものに、いつから入ったのか、どうやって判定するのか? と、養老はその定義・論法の問題点を指摘している。(養老孟司 2004, p. 69)

出典

  1. ^ a b 広辞苑 第五版 p.1127
  2. ^ a b 大辞泉
  3. ^ 養老孟司 2004, p. 55.
  4. ^ a b 養老孟司 2004, p. 69.
  5. ^ a b c 養老孟司 2004, p. 57.
  6. ^ 脳死とは|日本臓器移植ネットワーク” (日本語). 日本臓器移植ネットワーク. 2022年6月8日閲覧。
  7. ^ 養老孟司 2004, p. 67.
  8. ^ 養老孟司 2004, p. 59.
  9. ^ a b 養老孟司 2004, p. 58.
  10. ^ a b c 養老孟司 2004, p. 70.
  11. ^ a b 村上陽一郎『生と死への眼差し』青土社 2000年平成12年)、ISBN 4791758625
  12. ^ サンクスレター|日本臓器移植ネットワーク” (日本語). 日本臓器移植ネットワーク. 2022年6月8日閲覧。
  13. ^ 養老孟司 2004, p. 68.
  14. ^ 関西医科大学大学院法医学生命倫理学研究室サイト掲載情報関西医科大学法医学講座
  15. ^ a b c d e 養老孟司 2004.
  16. ^ エドガー・アラン・ポー早すぎた埋葬』:青空文庫
  17. ^ a b Aubrey D.N.J, de Grey (2007). “Life Span Extension Research and Public Debate: Societal Considerations” (PDF). Studies in Ethics, Law, and Technology 1 (1, Article 5). doi:10.2202/1941-6008.1011. http://www.sens.org/files/pdf/ENHANCE-PP.pdf 2011年8月7日閲覧。. 
  18. ^ http://www.stat.go.jp/data/chouki/02.htm
  19. ^ http://www.stat.go.jp/data/chouki/zuhyou/02-28.xls
  20. ^ a b c d e f g 関西医科大学法医学講座 - 死亡診断書
  21. ^ 「自然死」には老衰による死などが含まれる。
  22. ^ 病死か外因死か不詳の場合には「不詳の死」となる。
  23. ^ 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル - 厚生労働省
  24. ^ 日本人の死因3位に浮上した「肺炎」
  25. ^ [1]
  26. ^ a b c マイクル・B・セイボム「日本版のCarl Beckerによる序文」 『「あの世」からの帰還 臨死体験の医学的研究』日本教文社、1986年、i, ii, iii頁。ISBN 978-4531080427 
  27. ^ a b マイクル・B・セイボム「セイボムによる はしがき」 『「あの世」からの帰還 臨死体験の医学的研究』日本教文社、1986年、xiii-xv頁。ISBN 978-4531080427 
  28. ^ Michael B. Sabom, Recollections of Death, 1982
  29. ^ 注:セイボム、キューブラー=ロスらは医学者・科学者である。
  30. ^ マイクル・B・セイボム「第十一章」 『「あの世」からの帰還 臨死体験の医学的研究』日本教文社、1986年、303-315頁。ISBN 978-4531080427 
  31. ^ 『実存主義』松浪信三郎/岩波新書p102-
  32. ^ ハイパー・テキスト版論理哲学論考[2]
  33. ^ この箇所の説くところは、原始仏典である箭喩経[3]に似る。
  34. ^ 樫山欽四郎 『哲学概説』 (初版:1964年昭和39年))創文社 ISBN 4-423-10004-5ISBN 978-4-423-10004-2)。樫山は、序説部分で、哲学の意義として、人における実存の諸問題を例示して、このような言葉を述べている。
  35. ^ いいかえると、未来を考えることができる動物は人だけであるという。
  36. ^ 『論理哲学論考』[4]6.5-6.522を参照
  37. ^ 養老孟司『死の壁』などにも類似の死体分類がある。
  38. ^ エリザベス・ロス 2011.
  39. ^ ビル・グッゲンハイム『生きがいのメッセージ』p.347-348
  40. ^ a b ナンシー・ウッド『今日は死ぬのにもってこいの日』めるくまーる、1995年ISBN 4839700850
  41. ^ タヒる(たひる)”. numan. 2020年6月9日閲覧。
  42. ^ 【今日のゲーム用語】「床ペロ」とは ─ 事態の重みを、なんとなく軽くしてくれる効果も?” (日本語). インサイド. 2022年5月18日閲覧。
  43. ^ なお、古代ギリシャの悲劇は、作者の死と共に演じられなくなる慣習があったが、唯一アイスキュロスの作品はあまりの人気のために死後も上演された。アリストパネスの喜劇『蛙』に、それについて言及したくだりがある。



落命

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:53 UTC 版)

ワグネリアン (競走馬)」の記事における「落命」の解説

ジャパンカップ18着に敗退してから、肝臓きたして栗東トレーニングセンター内競走馬診療所入院馬房入院する治療続いて症状落ち着いたため、一時放牧にも出たが、すぐに年末悪化し再入院。年をまたいで2022年辛うじて7歳迎えることができたが、1月5日18時頃に入院馬房にて、原因不明のまま落命する。同日付でJRA競走馬登録を抹消され競走馬引退となったワグネリアン亡骸解剖され結果死因は、鶏の卵くらいの大きさ胆石胆管に詰まったことによって引き起こされ多臓器不全だったことが判明する。馬に胆石見つかったのは、日本中央競馬会において初めてだったという。 クラシック最高峰東京優駿優勝馬引退することなく、その生涯終えたのは、1935年ガヴアナー1940年イエリユウ1951年トキノミノル1965年キーストン続いて史上5頭目であり、平成時代優勝馬としては史上初めて事例だった。

※この「落命」の解説は、「ワグネリアン (競走馬)」の解説の一部です。
「落命」を含む「ワグネリアン (競走馬)」の記事については、「ワグネリアン (競走馬)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「落命」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

落命

出典:『Wiktionary』 (2021/08/18 13:01 UTC 版)

名詞

らくめい

  1. 落とすこと。

動詞

活用

サ行変格活用
落命-する



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「落命」の関連用語

落命のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



落命のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの死 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのワグネリアン (競走馬) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの落命 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2023 GRAS Group, Inc.RSS