野宮とは? わかりやすく解説

の‐の‐みや【野宮】

読み方:ののみや

皇女女王斎宮斎院になるとき、潔斎のため1年間こもった仮の宮殿斎宮のものは嵯峨斎院のものは紫野設けた


ののみや【野宮】

読み方:ののみや

謡曲三番目物源氏物語取材六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の霊が現れ(あおい)の上光源氏の愛を奪われ悲しい思い出を語り、舞をまう。


野宮

読み方:ノノミヤ(nonomiya)

伊勢斎宮賀茂斎院に移る前に斎王潔斎のために入る所。


ののみや 【野宮】

皇女または女王斎宮斎院になるとき、潔斎のため一年ないし三年こもる宮殿黒木の鳥居設け柴垣めぐらし斎宮のは嵯峨に、斎院のは紫野にあった

野宮

作者望月敦子

収載図書野宮
出版社叢文社
刊行年月1991.9


野宮

作者辻井喬

収載図書西行桜
出版社岩波書店
刊行年月2000.6


野宮

作者杉谷みどり

収載図書いまこそ平安の恋
出版社EH春潮社
刊行年月2004.8


野宮

読み方:ノノミヤ(nonomiya)

分野 謡曲

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


野宮

読み方
野宮ののみや
野宮のみや

野宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 02:53 UTC 版)

野宮(ののみや)とは、斎王卜定された後に一定期間籠る施設。

概要

斎王は卜定の後に「やや神に近づく」ために世俗からの隔離措置が取られ、最初の一定期間を宮城内に設けられた初斎院(伊勢神宮斎宮は1年間、賀茂神社斎院は3年間)にて潔斎を行い、その後に野宮に遷って潔斎を続けた他、各種の儀式も執り行われた[1]

伊勢神宮の斎宮の場合、初斎院から移って伊勢群行するまでの1年間を過ごす施設を指し、卜定によって宮城郊外の浄野に設置されることとされていた(『延喜式』)。古くは天武天皇の時代に大来皇女が泊瀬斎宮に籠った例が知られ、平安遷都以後は主に嵯峨野もしくは西院に造営された。現在残る野宮神社西院野宮神社・斎宮神社・斎明神社はその名残とされている。斎宮の野宮は当該斎王1代・1年間限りのもので、斎宮の群行もしくは退下の後に一旦取り壊され、新たな斎宮卜定後に新たに造営された。とはいえ、斎宮に仕える職員は男女145名(うち80名は初斎院時代より奉仕)おり、一定の規模が備わった施設であった。

脚注

  1. ^ 榎村『日本歴史大事典』

参考文献

関連項目


野宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 07:28 UTC 版)

斎宮」の記事における「野宮」の解説

詳細は「野宮」を参照 初斎院での潔斎の後、翌年8月上旬に入るのが野宮(ののみや)である。野宮は京外の清浄な地(平安時代以降は主に嵯峨野)を卜定し、斎宮のために一時的に造営され殿舎で、斎宮一代取り壊されるならわしだった(野宮神社などがその跡地と言われるが、現在では嵯峨野のどこに野宮が存在した正確に判っていない)。斎宮初斎院引き続き、この野宮で斎戒生活を送りながら翌年9月まで伊勢下向備えた。なお、野宮は黒木(皮のついたままの木材)で造られこのため黒木の鳥居が野宮の象徴とされた。『源氏物語』では前東宮六条御息所の間に生まれた姫宮(後の秋好中宮)が「」帖で斎宮となったため、六条御息所がそれに同道することになり、「賢木」帖でこの野宮が光源氏との別れ舞台となり、後に能『野宮』の題材にもなった。

※この「野宮」の解説は、「斎宮」の解説の一部です。
「野宮」を含む「斎宮」の記事については、「斎宮」の概要を参照ください。

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