金魚ちょうちんとは? わかりやすく解説

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金魚ちょうちん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 13:58 UTC 版)

金魚ちょうちん。弘前ねぷたを参考に考えられたと言われており、色は柳井縞の染料が用いられている[1]

金魚ちょうちん(きんぎょちょうちん)は、赤い金魚の形をした提灯で、山口県柳井市を代表する伝統工芸品の一つである[1]

概要

金魚ちょうちんは幕末の頃、古市金屋として国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された「白壁の町並み」がある柳井市古市に住んでいた商人・熊谷林三郎(くまがい りんざぶろう)が、一説に青森県弘前市弘前ねぷたの「金魚ねぷた」に着想を得て考案したと伝わる[2]リュウキン(琉金)に似た丸い胴体に長い尾びれをもち、柳井縞染料を用いた鮮やかな赤が特徴である。なお、熊谷がモデルにしたとされる弘前「金魚ねぷた」の品種はツガルニシキ(津軽錦)だとされる[3]

昭和の初めには盛んに作られたが、終戦後の3代目製作者の時にしばらく断絶した。その後1962年(昭和37年)7月に周防大島在住の上領芳宏が3代目製作者から技術を引き継ぎ、復活させたという[2]

金魚ちょうちん祭り

現在では柳井の夏の風物詩として親しまれ、白壁の町並みに吊り下げられる。毎年8月13日には「金魚ちょうちん祭り」が行われ、4000個の金魚ちょうちんと、巨大な「金魚ねぶた[注 1]」が出現する[注 2][4][5]

ギャラリー

白壁の町並みに並ぶ金魚ちょうちん。

金魚ちょうちん祭りの風景。

脚注

注釈

  1. ^ 創始者は弘前ねぷたに着想を得たと伝わるが、祭りで登場する巨大金魚は青森ねぶた風に「ねぶた」と呼ばれる。
  2. ^ 2020年(令和2年)は中止。

出典

  1. ^ a b 金魚ちょうちん”. 柳井市 (2015年5月27日). 2020年12月23日閲覧。
  2. ^ a b 金魚ちょうちんの由来”. 柳井市 (2012年3月23日). 2020年12月23日閲覧。
  3. ^ 金魚ねぷた”. 公益社団法人青森県観光連盟. 2020年12月23日閲覧。
  4. ^ 山口県歴史散歩編集委員会 2006, p. 17.
  5. ^ 柳井金魚ちょうちん祭り”. 柳井市 (2020年7月10日). 2020年12月23日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク




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