唐破風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/05 08:04 UTC 版)


唐破風(からはふ)とは、日本の城郭建築などにみられる頭部に丸みをつけて造形した破風の一種[1]。唐と付くが中国江南以南で南宋時代の宮苑図に見られ、福建省など廟に一部見られる巻棚出檐が源流だが、日本で広く発達した建築技法である。
種類
唐破風には軒唐破風と向唐破風の二種がある[2]。
軒唐破風
軒唐破風は屋根本体の軒先を丸みを帯びた形に造形した破風である[2]。姫路城天守西面四重[2]などにみられる。
向唐破風
向唐破風は屋根本体とは別に出窓の屋根のような形で設けた破風である[2]。
兎毛通
唐破風には兎毛通(うのけどおし)と呼ばれる厚くて横長の独特の懸魚(げぎょ)が用いられる[1]。松本城などにみられる[1]。
ギャラリー
-
二条城の唐門
出典
関連項目
唐破風(からはふ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:37 UTC 版)
唐破風は日本特有の破風形式で、切妻のむくり屋根の先に曲線を連ねた形状の破風板が付けられる。古いものは勾配が緩やかで、新しいものは勾配が急になる。平安時代にはすでに同様のものがあったと考えられており、現存する最古のものと考えられているものでは、石上神宮(奈良県)の摂社である出雲建雄神社の拝殿(鎌倉時代)のものなどがある。
※この「唐破風(からはふ)」の解説は、「破風」の解説の一部です。
「唐破風(からはふ)」を含む「破風」の記事については、「破風」の概要を参照ください。
「唐破風」の例文・使い方・用例・文例
唐破風と同じ種類の言葉
- 唐破風のページへのリンク