錣屋根
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 14:23 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動錣屋根(しころやね)とは、屋根形状の一つ。その葺き方のことを錣葺き(しころぶき)という。
概要
大棟から軒まで一枚の面ではなく、一段の区切りをつけてすぐその下から軒までを葺く形式である[1]。切妻造の屋根の4方向に葺き下ろしの屋根(庇とも)を付けたもの[2]と解釈されることがあるが、東大寺念仏堂のように寄棟造の屋根にも用いられている[1]。切妻を上部に用いた場合は、入母屋造の屋根と同じような外観となる。
錣(しころ)とは、兜や頭巾などの下部に布や縅などを垂らし後頭部を保護する覆いのことで、建築では板に段をつけて並べたもの「羽板(はいた)、鎧板(よろいいた)」のことを「錣板(しころいた)」ともいう。これを応用し、庇の屋根板を羽板の要領で葺いたものを「錣庇(しころびさし)」という。
用例
錣屋根を用いたものとして最古のものと見られているものに、法隆寺にある玉虫厨子(奈良前期)がある。建築では、大阪にある四天王寺金堂の2重目屋根や京都御所の紫宸殿などがこの形式である。
脚注
関連項目
|
|
錣屋根(しころやね)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 02:06 UTC 版)
切妻部分と寄棟部分の角度が一続きでないものは錣屋根(しころやね)と呼ばれる。 錣屋根 玉虫厨子(法隆寺蔵) 奈良県奈良市東大寺念仏堂 大阪市天王寺区四天王寺中門 京都府京都市上京区京都御所の紫宸殿
※この「錣屋根(しころやね)」の解説は、「入母屋造」の解説の一部です。
「錣屋根(しころやね)」を含む「入母屋造」の記事については、「入母屋造」の概要を参照ください。
錣屋根と同じ種類の言葉
- 錣屋根のページへのリンク