脇息とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 道具 > 道具 > 脇息の意味・解説 

きょう‐そく〔ケフ‐〕【脇息】

読み方:きょうそく

座ったわきに置いてひじをかけ、からだをもたせかける道具ひじかけ


脇息

読み方:キョウソク(kyousoku)

座ったときに肘をかけ、体をもたせかけて休め道具


脇息

読み方:キョウソク(kyousoku)

すわったとき身体の前や脇に置き、ひじをのせて身をもたれさせる道具

別名 わきづきおしまづき、挟軾、凭几、几


脇息

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 08:06 UTC 版)

脇息(きょうそく)とは、脇に置いてもたれかかるための安楽用具[1]記紀では几(おしまずき)奈良時代には挟軾(きょうしょく)と呼ばれた[2]正倉院に「紫檀木画挟軾[3]」として伝わっているものが古形であり、使用法も身体の前面に置いてもたれかかるものだったが[4]平安時代以降は脇に置いて片肘をつくための天板光月型、上部に綿を敷き布を張ったものも生まれた[4]。材質には木製の他、紫檀や竹製が使われた。また平板には長方形のものの他、湾曲した形もあった。女性用として引き出しが付いた箱形の「寄懸(よりかかり)」もあった。

平板に四本脚を付けたものが典型的な形で、平板に綿を詰めビロードなどを張ったものがある。主に明治時代まで和室において使用された。時代劇などでは主に貴人(将軍大名貴族など)が上座にて使用する光景が見られるが、実際には私室で用いられ、公式の場に置かれることはなかった。現代では料亭や高級旅館などで客用に置かれたり、和室で行われる囲碁将棋の対局の場でかろうじて、その名残を見ることができる[5]

御伽草子に収録されている天稚彦草子では、人間の娘が姿を変えられて脇息になる場面がある。

脚注

  1. ^ 北原保雄 編『明鏡国語辞典』(第二版)大修館書店、2010年12月。ISBN 978-4-469-02117-2 
  2. ^ 新村出 編『広辞苑』(第六版)岩波書店、2008年1月。 ISBN 978-4-00-080121-8 
  3. ^ 紫檀木画挟軾”. 正倉院. 2019年9月23日閲覧。
  4. ^ a b ブリタニカジャパン 編『ブリタニカ国際大百科事典』(小項目版2010)ロゴヴィスタ〈Logo Vista 電子辞典シリーズ〉、2009年。 NCID BB01231655 
  5. ^ 「第53回東急百貨店将棋まつり」開催報告|イベント|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2023年9月15日閲覧。

関連項目


「脇息」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



脇息と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「脇息」の関連用語

1
94% |||||

2
肘掛 デジタル大辞泉
94% |||||




6
助老 デジタル大辞泉
58% |||||

7
脇几 デジタル大辞泉
58% |||||



10
寄掛り デジタル大辞泉
50% |||||

脇息のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



脇息のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの脇息 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS